地中海の中央部につき出している
イタリア半島と
シチリア島,
サルデーニャ島などからなる国。
歴史的・
文化的遺産が多く,
観光事業がさかん。
政体は
共和政で,元首は
大統領。首都
ローマ。
面積:30.1万km
2,人口:5809万人。
〔国名の由来〕 「牛」を意味するギリシャ語のイタロス(Italos)からきた名。
〔国旗の由来〕 3色は自由,平等,
友愛を表すとともに,美しい国土,アルプスの雪,
統一国家実現のために流した血を表す。
〔山がちの国土〕 半島の中央部を
背骨のように
アペニン山脈が走るので,国土全体が山がちで,火山や
地震も多い。北部の
ポー川流域にはパダノ=ベネタ平野が広がる。
気候は
地中海性気候で,夏は高温で
乾燥し,冬は
温暖で雨が多い。

同じ
北緯約42度に
位置するローマと日本の
函館の気温をくらべると,ローマの方が年
平均で
約7℃,
最も寒い月で11℃
以上も高温になっている。
〔古い歴史〕 紀元前3
世紀ごろにイタリア半島を
統一したローマは,地中海
全域に
領土を広げ,
紀元前後のころ
最も
繁栄した。その文化は
ギリシャ文化とともに
ヨーロッパ文明の
源となった。その後
勢力がおとろえて,4
世紀末には東西に分かれ,
西ローマ帝国は5
世紀にほろんだ。
十字軍遠征ののち,イタリア北部の都市は東洋
貿易の
中継地としてさかえ,
ルネサンスの
舞台ともなったが,16
世紀以降は
経済や文化の中心が西ヨーロッパにうつり,
荒廃の
一途をたどった。19
世紀中ごろ,小国家
群の
統一が進み,イタリア王国が生まれたが,第二次世界
大戦では
大敗し,1948年に
共和国となった。
現在は
EU*(ECの後身)の
重要な一員。
〔産業のようす〕 北部のポー川
流域では
生産性の高い
稲作や
混合農業が行われており,
ミラノ・
トリノ・
ジェノバをむすぶ三角
地帯には,
繊維・
機械・化学などの工業
地域が
形成されている。一方,南部の
産業の中心は,
果樹栽培と麦作を組み合わせた農業であるが
生産性はひくく,南北の
経済格差が大きい。古代
遺跡,明るい
気候,アルプスの
自然など
観光資源が
豊富である。