南アジア, インド半島の大部分を 領土とし,パキスタンや中国などと 国境を 接する国。人口世界第2 位の国。 政体は 連邦共和政で,元首は 大統領。首都 デリー。 面積:328.7万km 2,人口:11 億337万。 〔国名の由来〕 インダス川流域に 移住した アーリア人が,この 地域をシンドとよんだため。 〔国旗の由来〕 サフラン色は 勇気と 犠牲,白は真理と平和,緑は公正と 騎士道,中央にチャクラ( 仏教のシンボル法の輪)を青で入れる。 〔自然のようす〕 国土は ヒマラヤ山脈が走る北部山地, ガンジス川流域の ヒンドスタン平野,半島部の デカン高原の3つの部分に分けられる。夏の モンスーンをまともに受けるヒマラヤ 山脈南 斜面やインド半島西岸は 降水量が多く,なかでも北東 端の アッサム地方は世界の 最多雨地域。南東から北西へ 降水量が少なくなり, サバナ気候, ステップ気候とかわり, インダス川流域は 砂漠気候となる。 〔古くて新しい国〕 インダス文明の 発祥地で, 紀元前1500年ごろからアーリア人が 侵入,やがて 仏教や ヒンドゥー教がおこった。その後クシャーナ朝・ グプタ朝などをへて,16 世紀には ムガル帝国が 成立。1600年イギリスは 東インド会社を 設立させ, インドの大反乱後にインドを 直接支配した。1947年にヒンドゥー教 徒の多い 地域を 領土として 独立。 独立後は 非同盟政策をとり,アジア・アフリカ 諸国の 指導的立場にあったが, 周辺国との 紛争や ネルーの死で 後退した。 〔人口爆発とカースト〕 最近のインドの人口は,毎年1500万 以上と 爆発的に 増加。家族計画をすすめているが 効果があがらず, 失業・ 住宅難など,さまざまな社会問題の 原因になっている。 国民の80%をしめるヒンドゥー教 徒には, カースト制が根強くのこり,近代化の 障害になっている。  多くの 民族と言語 集団をかかえているため,社会 構成が 複雑で,国の 統一を 困難にしている。国語(公用語)は18 種もあり, 英語が 準公用語。 〔産業のようす〕 米・ 綿花・小麦・茶などが 主要農産物。ガンジス川下 流域では米,中 流域から パンジャブ地方では小麦, デカン高原では 綿花,アッサム地方では茶の 栽培がさかんである。緑の 革命,かんがい 施設の 整備など農業の 改革を 実施し,1980年代には食料 自給がほぼ 可能になった。石炭・ 鉄鉱石・マンガン・ 亜鉛鉱など地下 資源は 豊富で, 鉄鉱石は 重要な 輸出品の1つ。北東部のビハール州は,石炭・ 鉄鉱石・電力にめぐまれ, ジャムシェドプルを中心に重化学工業 地域を 形成している。その他の工業 地域は東部の コルカタ(カルカッタ),西部の ムンバイ(ボンベイ),南部の チェンナイ(マドラス)を中心とする 地域である。 繊維・化学 製品など 各種の工業が行われ, 発展途上国のなかでは 比較的工業化が進んでいるが,とくに近年は安い 人件費で 優秀な 人材に 支えられたIT( 情報技術産業)が 発展,高い 経済成長が 続いている。
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