オーストラリア大陸と
タスマニア島などからなる国。
面積は日本の20倍。大部分は
不毛な
乾燥地域で,近年は
農牧業国から
鉱工業国にかわりつつある。オーストラリアにとって,日本は
最大の
貿易相手国であり,
経済交流のほかに文化交流も深まりつつある。
政体は
立憲君主制で,
イギリスの国(女)王を元首とする。首都
キャンベラ。
面積:774.1万km
2,人口:2016万。
〔あゆみ〕 1770年,イギリス人
クックがオーストラリアの東海岸を
探検してイギリス
領を
宣言。1788年には,イギリスの
流刑地として
最初の
移民が行われた。19
世紀初期から
牧羊業が
発展し,中ごろには
金鉱が発見され,ゴールドラッシュがおこって,ヨーロッパから多くの
移民が
渡来した。その後鉄道が
建設され,急速に
農牧業が
発展した。1901年オーストラリア
連邦をつくり,
イギリス連邦の
自治国となった。第二次世界
大戦後はイギリスに代わって,日本などアジアの国々とのむすびつきを強めている。
〔白豪主義から多文化社会へ〕 オーストラリア
連邦成立後から,白人のゆたかな生活をたもつために,白人
以外の
移住をみとめない
白豪主義をとり,白人社会をきずいてきた。しかし,1970年代
末ごろから,
労働力をおぎなうために,ベトナム
難民などアジアからの
移民を受け入れ,さまざまな
民族の文化を
尊重する社会へと
変化してきている。
〔農牧業国から鉱工業国へ〕 農牧業は
輸出を
目的とする大
規模経営。「羊の
背にのる国」といわれるほど
牧羊がさかんで,世界
最大の
羊毛供給国である。羊毛のほか,小麦・牛肉・サトウキビなどの
生産もさかん。地下
資源は石炭・
鉄鉱石・
ボーキサイトなどが
豊富。おもに炭田は東部,鉄山は西部に
分布し,いずれも大
規模な
露天掘りが行われている。工業は,ゆたかな地下
資源を
加工する
金属工業をはじめ,
機械・自動車などが
発達。1960年代
以降,
輸出で
農畜産物の
割合がへり,
鉱産物・工業
製品の
割合が
増加して,
農牧業国から
鉱工業国に
変化してきている。
〔日本との関係〕 1960年代までのオーストラリアの
貿易は,イギリスとの
貿易額が半分近くをしめていたが,
現在は日本が
最大の相手国。近年はオーストラリアへ進出する日本
企業がふえ,日本人
観光客も多くなっている。
〔国名の由来〕 ラテン語の「知られざる南の
大陸」を意味するテラアウストラリス。
〔国旗の由来〕 イギリス
連邦の一員を表すユニオンジャック,大きな7
稜星は6つの州とタスマニア島を,5つの星は
南十字星を表す。

日本にとって石炭・
鉄鉱石の安定
供給国で,いずれもオーストラリアからの
輸入が第1
位をしめ,
液化天然ガス・アルミニウム・
銅鉱・
肉類などの
輸入も多い。