魚を表から見ると、耳がないように見えます。しかし、魚の頭の中には、耳と同じ働きをする部分があります。内耳といわれるものですが、この内耳を使って魚は音を聞くことができるのです。
また魚の種類によっては、うきぶくろに音をひびかせて、それを内耳につたえているものもいます。これは、人間よりもずっとよく音が聞こえるそうです。
また、魚はこの内耳以外にも音を感じるところがあります。魚の体の両わきのまん中あたりのうろこをよく見ると、えらから尾の方にかけて点々でできた線があるのがわかります。これは側線とよばれるところです。この側線というのは、おもに水の流れを感じるところなのですが、この側線を使って音の一部も聞いています。つまり魚は体のいろいろな場所で音を聞いているといえます。