研究者の間では、世界中に約2万種類ほどの魚がいるといわれています。しかし魚の種類を決定するのはかんたんなことではありません。
もとになる標本と、骨の数や形、ひれのとげやすじの形、うろこの数や形などを、正確に比較しながら種類を決定しなければならないからです。しかも、魚は世界中の川や湖、海底の深いところまで、じつにさまざまなところにすんでおり、そのうえ毎年新しい種類が発見されていますから、魚の種類の正確な数はまだだれにもわかっていないのです。
日本の川や湖や海には約3000種類がすんでいるといわれています。日本はせまいわりにはたくさんの種類の魚がいます。これは日本の国が南北に細長く、地形も変化にとんでいることと、南からは温度の高い海流が、北からは温度の低い海流が流れてきているためと考えられています。