氷にさわるとどうして指がくっつくの
冷凍庫の中は、ふつうマイナス10度以下ですから、氷もマイナス10度くらいでカチンカチンにこおっている状態なのです。
この氷に指で直接さわると、体の温度で氷の表面が少しとけて水になります。しかし氷がものすごく冷たいために、とけた水もまたすぐにこおってしまうのです。このとき氷が接着剤の働きをして、指がいっしょにくっついてしまうというわけです。
氷だけではなく、0度以下にひえた金属にさわっても、手や指がくっついてしまうことがよくあります。これは、金属の表面にある霜や手の湿り気が、一瞬のうちに氷となって、これが接着剤の働きをするためです。
もしこのような状態になったら、すぐ手に水をかけてください。あわてて無理にはがすと、皮膚がはがれたりしてけがをすることがあります。氷に指がくっついたときも同じです。水をかけるとすぐとれますからあわてないでください。