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今年の夏、日本はとっても涼しかったね。梅雨明けもおそくて、8月になっても10月なみの気温しかない日もあった。ぎゃくに、ヨーロッパはめちゃくちゃ暑くて大変だった。こういった異常気象、最近よく聞くけどどうしてなんだろう。また、どうして起こるんだろうか。調べてみよう。 |
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おかしな気象が増えている?!
今年の夏、日本はとっても涼しかったね。梅雨明けもおそくて、8月になっても10月なみの気温しかない日もあった。ぎゃくに、ヨーロッパはめちゃくちゃ暑くて大変だった。こういった異常気象、最近よく聞くけどどうしてなんだろう。また、どうして起こるんだろうか。調べてみよう。
今年の日本の夏はおかしかった。梅雨っぽい天気がいつまでも続き、ちっとも暑くならず、お盆なんて10月ごろの気温だった。東北ではお米がとれずかなりの被害になりそうだ。ビールやエアコンなど、夏の商品も売れなかった。
今年の夏の気候がおかしかったのは、日本だけではない。ヨーロッパは記録的な暑さだった。いつもは最高でも25度くらいですごしやすいはずのフランスやイギリスでも、40度近い日が続いた。スイスでは史上最高の41.5度を記録、フランスではこの熱波で通常のペースを1万1400人上回る人が死んだんだって。スペインなどでは、干ばつ(雨がふらない)と高温により山火事が多く発生した。インドやアフリカ、アメリカの東海岸も、熱波にみまわれた。アジアでは雨が多くて、洪水がたくさん発生し、多くの人が犠牲になった。
こういったおかしな気象を「異常気象」って呼んでいる。これまでの30年間の平均から、大きくはずれた天気や気温のことをさすんだけれど、実はこの「異常」、だんだん増えてきているらしい。
異常気象ってどうして起こるの?
南アメリカ・ペルー沖の太平洋の海面温度の様子。赤いところが温度が高いことを示している
(出典=宇宙開発事業団 地球観測利用研究センター)
異常気象はどうして起こるんだろう。
地球の表面にある空気(大気)には上空に大きな流れ(風)があって、世界中の気象に影響をあたえている。そしてその流れは、海面の温度ともふくざつにからみあってるんだ。だから、地球のどこかで何か大きな変化があると、それが地球全部に影響してしまう。そうすると「異常気象」がおこる。
たとえば「エルニーニョ」。これは、南米ペルー沖、赤道あたりの海の温度が、いつもは冷たいはずなのに高くなってしまうこと。そのため、雲がたくさんできる場所がずれて、大気の流れが変わり、それが別の大気の流れを変える、という具合に、地球全体の気象をおかしくしてしまうわけ。
大きな火山が噴火したときも、そこから出た噴煙が地球上をおおうことで、地上にとどく太陽エネルギーがへって、大気の流れが変わり、異常気象を引き起こす。1991年に起こったフィリピンのピナツボ火山の噴火は、その後に起こった異常気象の原因だったといわれているよ。
今年の異常気象は、地球上の大きな大気の流れのひとつ「偏西風」(へんせいふう)がいつもとちがうところを流れ、天気をもたらす高気圧の位置がかわったかららしい。
そして、今いちばん問題になっているのが、「地球温暖化」が異常気象をおこしやすくしてるんじゃないかってことだ。
「地球温暖化」が異常気象の原因??
地球の大気は、地上のよぶんな熱を宇宙ににがして、生命がくらしやすい温度にたもってくれている。けれど、人間が石油や石炭を燃やし、大気中の二酸化炭素やメタンなどを増やしていくにしたがって、熱がこもりはじめた。これらの気体には、熱をにがしにくいという性質があるんだよ。これが、「地球温暖化」だ。
実際、地球全体の平均温度が、100年前にくらべて0.7度くらい上がっているという。この調子で上がれば、100年後には2度以上あがるだろう。温度があがると、バランスのとれていた地球全体の大気の流れが変わり、気象がおかしくなっちゃう。異常気象が増えるってことだよね。
また、グリーンランドやシベリア、北極・南極などにある氷が溶けて、海面が1メートルほど上がってしまうとか(そうすると、多くの地域が、海にのみこまれてしまうよ)、熱帯(1年中夏の地域)にある害虫や病気が温帯(日本などの四季がある地域)に入って来るとか、ほかにもいろいろな問題をおこすと言われているんだ。
都会の異常気象、ヒートアイランド
ヒートアイランド現象緩和に向け、放水をする実験が行われている
(出典=東京都環境局)
東京などの街に住んでいる人は、なんだかすごく暑い気がしない?
街には多くの人が活動していて、車のエンジンやエアコンなどから熱をたくさん出しているよね。街のアスファルトやコンクリートは、そんなエネルギーや、太陽からの熱を反射してしまうんだ。だから、地面が土のところよりも気温が高くなる。特に夏は、エアコンをばんばんかけて室内の熱気を外に出すから、外の気温がもっと暑くなる。夜も温度が下がらず、次の日さらに暑くなる………。こんな、街の地域がまわりよりも温度が高くなっている現象を、ヒートアイランド現象っていうんだ。実際、東京は100年で3.7度も高くなっているという。夏、東京などではげしい雷雨(らいう かみなりをともなった雨)が多くなってるのも、このためらしい。これも一種の「異常気象」だね。
これは、街に緑をふやすことで、解決していこうとしてるよ。
地球環境と異常気象を考えよう
今、地球全体の気象がこれからどうなるか、高性能のコンピュータを使って、くわしく調べる研究が進んでいる。地球全体の気象は、大気の動きや温度、海流や海面の温度、そして地上の温度など、ものすごくたくさんのことが複雑にからみあって変化している。あまりに複雑なので、今年の冷夏のことは予測できなかったわけだけど、研究がすすめば、もっとちゃんと予測できるようになるはずだよ。
また、異常気象の原因といわれている「地球温暖化」をくいとめようと、世界中でいろいろなことが行われている。先月特集した「地球環境を考えた発電」もそうだね。温暖化の大きな原因となっている「二酸化炭素」や「メタン」などをへらすために、その排出を制限する目標を世界の国々で協力して決めた「京都議定書」もある。今住んでいるところの「天気」、つまり身近な気象は地球の裏側ともつながっている。
ひとりひとりがそのことを考えていこう。
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本書は、地球をめぐる大気や水の動きからおきる気象現象を写真や資料画を使って解説。気象観測から天気予報の方法を通し、日本の気候、四季の変化が分かるように、天気図を使って解説した。 |
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天気はどうして変わるの? 台風の目ってなんだろう? お天気には不思議なことがいっぱい。風や雲、雨、かみなりのことなど、疑問に思っていること、知りたいと思っていることを、まんがで分りやすく説明。 |
CCSRは、地球全体の気象がどうなってるか、っていう、気候システムについての研究をしているところ。難しい研究だけれど、「キーワード」のところに、図をまじえた説明があるから、チャレンジしてみよう。高性能のコンピュータが大活躍してることもわかるよ。
雲をつかむような話天気に関することを、イラストやアニメをたっぷり使ってわかりやすく教えてくれるサイト。雲はなぜできるの?台風って何?雲の種類って何があるの?など、天気についての疑問はここでみーんな解決、してしまうくらいのページだよ。雲のページには写真もたっぷり。天気のことわざを覚えれば、ともだちに自慢できちゃうかも。
ADEOS-II Science Project環境観測技術衛星(ADEOS-II みどり-II)サイエンスプロジェクトのページ。画像ライブラリーに、「北日本に流れ込む森林火災の煙」「AMSR-Eがとらえた、今年のエルニーニョ」などの写真がたくさんあって、見るだけでもおもしろいよ。それぞれの解説も読めば、「地球環境」のことを深く知ることができるかも。
地域別の1年の天気や、災害の情報など、気象についてのありとあらゆる情報があるよ。
全国地球温暖化防止活動推進センター温暖化に関する用語集が役に立つよ。「子どもプラザ」もおすすめ。
環境省リサイクルや地球環境に関する仕事をしている「環境省」のページ。
地球シミュレータセンター複雑な計算ができる世界1のコンピュータ「地球シミュレータ」の公式サイト。
環境政策委員会東京の環境問題に関する情報があるよ。
EORC首都東京の環境に関して、さまざまな情報を提供しているよ。



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