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今わかっている、いちばん遠くにある銀河は、128億光年かなたにある。去年の末、「すばる望遠鏡」が発見したものだ。宇宙は137億年前に生まれたというから、まだ誕生間もない銀河だ。それを調べることで、宇宙誕生のなぞにせまることができるという。いったい宇宙はどうやって生まれたんだろう。今宇宙はどうなってるんだろう。宇宙のなぞにせまってみよう。 |
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| 最も遠い銀河(出典=すばる望遠鏡) |
宇宙の歴史がつまった「星空」
去年11月に、ハワイにある「すばる望遠鏡」が、128億光年かなたにある銀河を発見した。いったい128億光年ってのはどれくらい遠いんだろう。
「128億光年」の「光年」は、宇宙をはかる距離の単位であることは、知っているかな。宇宙はあまりに広いので、この世界で使っているm(メートル)やkm(キロメートル)じゃぜんぜん足りない。だから、光が1年に進む距離を「1光年」として、それで表すことにしたんだ。光は1秒に約30万km進む(地球を約7周半する)。1年ではなんと9兆4600億km。だから、128億光年っていうのは………。なんだか気が遠くなりそうだね。
さて、実は太陽からの光も8分19秒かかってる。今見ている太陽は、約8分前の姿っていうわけなんだ。すると、128億年かなたにある銀河っていうのは、128億年前の銀河ってこと?そう、その通り。今夜空に見えている星々は、今、この時間の姿でじゃない。それぞれの星までの距離の分、時間をさかのぼった姿だ。つまり、星空を見るってことは、宇宙の歴史そのものを見てるってことになるわけ。
宇宙は、いろいろな観測などのデータから、生まれて約137億年たっているといわれている。すばる望遠鏡が発見した銀河は、128億光年前、宇宙の歴史から見たら、宇宙が生まれてまだ間もないころの銀河ってことになるね。
光も出られないブラックホール、太陽の100兆倍のエネルギーを出すクェーサー
ブラックホールのイメージ
(出典=つくばエキスポセンター)
宇宙には、さまざまな星や銀河がある。太陽のような光を出している星(「恒星」こうせい)は、時間がたつと、巨大な「赤色巨星」っていうのになる。太陽も、50億年先には大きくなって、地球をのみこんじゃうんだって。
中には、その後大爆発を起こす星もある「超新星」。ある日突然、宇宙で輝きだすから、人間の目で見てもわかるくらいになる。歴史上でも記録に残ってる星があって、たとえば、1054年に爆発した超新星は、平安時代、藤原定家が日記「明月記」に残してる。今は「かに星雲」となってて、秒速1000kmで広がってるんだ。
アニメなどでもよく登場する「ブラックホール」は、重力(引力)が強すぎて光さえ出られない星だ。だから、そのすがたを直接見ることはできないけど、そばにある星などの天体から、ものすごい力でガスや星間物質をすいよせるため、その「まわりの天体」を観測することで、そこに「ブラックホールがある」ことがわかるんだ。「白鳥座X-・」や、「銀河の中心核(銀河系の中心部分)」で実際に観測されているよ。
「クェーサー」という、太陽系くらいの小さな天体なのに、銀河の100倍ものエネルギーを出している、ふしぎな天体もある。ほとんどが数十億光年以上遠くにあるので、宇宙のはじめのころにあった、生まれたばかりの元気な銀河だといわれている。中心にある巨大なブラックホールが、強いエネルギーを生み出しているんだって。
宇宙はどんなふうになってる?
宇宙っていうと、星や銀河がまんべんなくちらばっているっていうイメージがあると思うけど、実はそうじゃないことがわかってきた。
地球は、太陽とその周りをまわっているほかの天体とともに、太陽系の中にあるね。その太陽系のある銀河は「銀河系」って呼ばれていて、直径は約10万光年もある。銀河系が円盤の形をしてるってことは、18世紀の後半、ハーシェルが天の川を調べて発見したんだよ。
この銀河は、さらに数十個から数千個の銀河が集まって、銀河団というグループを作っている。その大きさは直径1000万光年ほどだ。しかしこの銀河団も、さらに超銀河団と呼ばれているグループを作っている。その大きさは直径1億光年ほどだ。気が遠くなるほどの大きさだね。
そして、こんないくつもある超銀河団どうしが、スポンジのあわのようにつながっていて、その間には、銀河などがない空間があるんだって。これを銀河の大規模構造っていうんだ。地球のまわり、10億光年は、こんな感じで宇宙が広がっているんだよ。
宇宙はまた、どんどん広がってるという。
1929年、アメリカのハッブルが、遠くにある星や銀河が、遠くにあるほど地球からどんどんはなれているってことを発見したんだ。ということはつまり、時間をぎゃくにさかのぼると、宇宙はむかし小さかった、ってことになる。
ここから、宇宙のはじまりは小さな高温の火の玉で、それが大爆発して今の宇宙ができた、という考え(ビッグバン理論 1948年ガモフ)が出てきた。
はるか遠くの星や銀河は、光に近い速度でわたしたちから遠ざかってる、なんだかすごい話だね。
宇宙観測の進歩と、新たなるなぞへの挑戦
今、宇宙を観測するためのいろいろな機器が、地上や宇宙空間で活躍している。「すばる望遠鏡」やヨーロッパの「VLT(超大型望遠鏡)」(ヨーロッパ南天天文台)、また、宇宙から美しい天体写真をたくさん送ってくれた「ハッブル宇宙望遠鏡(NASA)」、去年打ち上げられたNASAの赤外線宇宙望遠鏡「SIRTF(Space Infrared Telescope Facility)」、日本の電波望遠鏡衛星「はるか」など、昔とはくらべものにならないほどたくさんの宇宙の情報を送ってきてくれている。
また、コンピュータの発達で、銀河同士が衝突するとどうなるか、なんてことをシミュレーションする研究も行われてる。宇宙の精密な地図を作ろうっていう試み(「SDSS(Sloan Digital Sky Survey)」)もされてる。
しかし、技術の発達は、ぎゃくに新しいなぞも発見した。
たとえば「ダークマター(暗黒物質)」。銀河の重さを計算してみたら、星や星雲などの重さを合計した重さよりより、なぜかずっと重くなってしまったんだ。見えない何かが、宇宙には大量にあるらしい。ブラックホールや、光を出さない星といったものだと考えられたけれど、それではないという。ではいったい何があるんだろう?
人間が宇宙のことを研究し始めたのは、地球や宇宙の年から見ればまだつい「最近」だ。宇宙がどうやって生まれたのか、どうして今の宇宙のようになってるのか、いろんな説が発表されているけれど、どれが真実なのか、まだ十分にはわかっていない。
冬の澄んだ夜空に輝く星の光は、何万光年、何億光年、そして128億光年のかなたから届いてる。遠い宇宙の星々なぞをとくのは、きみかもしれないね。
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月はどうして丸くなったり細くなったりするの? 星はどうやって生まれたのかな? 宇宙には不思議なことがいっぱい。太陽系九惑星のなりたちや宇宙の誕生の不思議などを漫画、写真、図でくわしく解説する。 |
今年にはいってすぐ、NASAの火星探査機「スピリット」から、きれいな火星の写真が送られてきた。NASAのホームページでは、こういった最新の映像が、毎日のようにのっている。それをピックアップ、小さな画像にしてならべてくれているのが、このページ。
宇宙の写真はどれもとっても美しい。それが、空のかなたに、本当にある映像だって考えると、なんだか気持ちが広くなった気がするね。ともかく、見て見るべし。
「ブラックホール」のことを調べると、必ず出てくるのが、「相対性理論」だね。20世紀最大の発見なんていわれているけど、ともかくむずかしいこと、って思ってる人が多いよね。このページは、その相対性理論を、わかりやすく説明しようとしたページなんだ。わかりやすいアニメや、たくさんの例があるから、今までダメダメ、と思っていた人も、ぜひ挑戦してみよう。
星見る人々ページの作者がとった天文写真が、たーーーっぷりあるページ。デジカメが発達して、アマチュアでもきれいな写真がとれるようになったんだって。「デジカメ天体写真術」に、そのコツが紹介されているよ。写真をみるだけじゃすまなくなってしまった人は、ここを見て自分でとってみよう。
すばる望遠鏡によって発見された、いろいろな宇宙のニュースがいっぱい
夕日ミュージアム― 空と光のはなし ―夕日ギャラリーには、夕日のすてきな写真がたくさん。
アストロアーツ天文の情報がたっぷり。今夜の星空のこともわかるよ。
超新星ホームページ超新星のことならなんでもわかるページ。きみにも超新星がさがせるかも。
つくばエキスポセンター「星のしおり」に、宇宙のことが、わかりやすいイラスト使って説明されてるよ。
しつもん! Dr.ユニバースみのまわりのことから宇宙まで、いろいろな質問に答えてくれるページ。
(TBS Cat Chat)
「天文関係」に、銀河系内連星ブラックホール候補星のリストがあるよ。
SDSS Sloan Digital Sky Survey宇宙の地図を作るプロジェクトのページ。宇宙のしくみについてのくわしい話がいっぱい。



