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いつでもどこでも電話できる便利さから、子どもからお年よりまで、生活必需品になりつつある「携帯電話」。最近では、ただ電話とメールができるだけじゃなく、ゲーム機になったりカーナビのように道案内してくれたり、テレビやラジオが楽しめたりと万能電子道具となっている。携帯電話の歴史とこれからを調べてみよう。 |
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| 「ドラクエ」プリセットの「ドコモN900i」(出典=DoCoMo Photo Library) |
「電話する装置」から、万能機械になったケータイ
先日、かつて大ヒットしたテレビゲーム「ドラクエ」が入ってる携帯電話が登場した。そのニュースはキミも耳にしてるかな。今や、小学生でも携帯電話を持ってるのがめずらしくなくなってきたね。携帯電話は、「いつでもどこでも連絡がとれる」だけの道具じゃなくて、いろんなことができる万能機械になってる。まずは、今の携帯電話でできることを調べてみよう。
お気に入りのイラストや自分で撮った写真を画面に入れておける(待ち受け画面)、好きな音楽を着信音にできる(着メロ/着うた)、電話番号を300件以上覚えていてくれる、などは基本性能だね。
それから、メールができる。以前は、同じ通信会社の携帯電話同士しか届かなかったんだけれど、インターネットを利用することで、ほかの携帯電話とでも、インターネットにつながったパソコンとでも、自由にやりとりができるようになった。「日本語入力」の機能も進化してるので、辞書がわりにも使える。
また、カメラがついていて、写真や動画をとり、それを相手に送ることができる。町でおもしろい看板を見つけたら友だちに送る。待ち合わせに遅れても、今ここにいるの、と途中の風景をとって相手に送る。この洋服買っていい?とお母さんに送る……なんて使い方、してるんじゃないかな?
小さなプログラムが動くので、かんたんなゲームなども楽しめる。インターネットからたくさんのソフトを手に入れられるのも魅力だ。
ほかにも、カーナビのように、GPS(全地球測位システム)を利用して道案内をしてくれたり、テレビ電話ができたり、テレビ放送やFMラジオが楽しめたり……。カメラもオマケのようなカメラから、デジカメなみのレベルになってきている。外部メモリ(とりはずしができる記憶装置)を使って画像を保存したり、音楽を聞いたりできるものもある。
海外には、携帯ゲーム機と完全に合体したもの(「N-Gage」)や、PDA(日本では「CLIE」などの、さまざまなプログラムが動く小型マシン)に電話機能がついた「スマートフォン」なんてものもある。
これは「万能ツール」と言ったほうがいいね。
携帯電話ってどうやってどこでも話せるようになってるの?
携帯電話は、「電波」を使って、どこでも通信ができるようになっていることはわかるよね。
電波を使って交信する最初の機械といえば「無線機」だ。これを発明したのは、イタリアのマルコーニ。1895年のことだった。遠くはなれた場所と電線なしに交信できるってのは、当時すごいことだったんだよ。電線がひけないところや、船などに設置されていた。有名なタイタニック号の沈没(1912年)では、救難信号「SOS」(モールス符号)が初めて使われたんだ。
さて、同じ電波を使う「無線機」と「携帯電話」、どう違うんだろう。個人で使う小さな無線機「トランシーバー」を、昔の携帯電話みたい、なんて思ってる人もいるかもしれないけれど、実はしくみがちょっと違うんだ。無線機の場合、相手の無線機と直接、電波をやりとりしている。でも、携帯電話の電波は、「基地局」と呼ばれる、中継基地を通ってやりとりされているんだ。基地局と基地局との間は、有線でつながっているんだよ。
そして、基地局と携帯電話は、つねにほんのちょっとの信号をやりとりしている。そうすることで、ひとつひとつの携帯電話、つまり電話番号が、どの基地局のエリア(電波が届く距離)にあるのかを、携帯電話の情報を管理するセンターがちゃんとつかんでるんだ。ある電話番号に電話がかかると、センターが「この番号は今○○にいるな」と探してその基地局につなぎ、その基地局からその番号に呼び出しの信号を送って、相手につながるってわけ。携帯電話がいろんなところで使えるのは、そういった基地局がいろんなところに建てられているからなんだよ。目の前の友だちに電話しても、基地局→センター→基地局→携帯電話と、信号は遠回りをしてるんだ。
ちなみに、「電波が届かないところにいる」というのは、基地局が近くにないか、何かでさえぎられてるってこと。画面のはじっこにあるアンテナマークは、基地局からの信号の強さをしめしてるんだよ。
最初の携帯電話はデカかった……携帯電話の歴史
ショルダーホン(100型)
(出典=DoCoMoの歴史)
さて、「携帯電話」が日本で初めて使われたのは、1970年に大阪で開催された「万国博覧会」会場だ。このときは実験的な使用で、実際にサービスが始まったのは、1979年のこと。「自動車電話」としてだった。当時の機械は、大きくて人が持ち歩けるもんじゃなかったんだ。
1985年に、人が肩からさげて運べるタイプ(「ショルダーホン」)が登場した。これは受話器のついている大きな弁当箱のようなもので、重くて(3kg以上)価格も高く、使える場所も限られていた。1987年には1kg以下のものが登場、手に持って運べるってことで「携帯電話」という名前が初めて使われた。
1991年には、200g台の、文字通り「携帯できる電話」が登場した。しかし、まだまだ携帯電話はふつうの人には「重くて高い」ものだったため、通話はできないけど、相手の電話番号と短いメッセージだけが送られてくる小さな機器「ポケットベル」(現在「クイックキャスト」)が大人気だったころもあった(1995年ごろ)。
その後、1999年に携帯電話でインターネットのサービスが利用できる「iモード」が始まって、そのころから携帯電話にいろいろな機能が付くようになってくる。
カメラ付きの登場が2000年(「写メール」 J-PHONE(今のボーダフォン))。ゲームなどの小さなプログラムが動くようになったのが2001年(i-アプリ NTTドコモ)。その年、第3世代の携帯電話が登場したんだ。
第3世代の携帯電話と、未来のケータイ
第3世代(3G)携帯っていうのは、新しい通信方式の規格(きまり)を利用した携帯電話のこと。今まで使われていた方式が第2世代(2G)のため、次の世代ということで第3世代と呼ばれているんだ。
第2世代との大きな違いは、通信速度だ。第2世代は、最大28.8Kbps(Kilo Bits Per Second 1秒間にやりとりできるデータの量。この数字が大きいほど、たくさんのデータをやりとりできる)だが、第3世代は、最大2.4Mbps(=2,400Kbps)。短い時間に大量のデータをあつかえるようになったおかげで、テレビ電話や動画のメール、着うたなど、たくさんデータを必要とするサービスが楽しめるようになったってわけ。
さらに通信速度を速くする研究は、今もどんどん進んでいるんだよ。
先日、ドイツで通信機器の展示会「CeBIT 2004」が開催された。そこでは、さまざまな機能をもった、いろんな携帯電話がせいぞろいした。しゃれた形のものや、ペンの形をしていて、どこかに文字を書けばそれを認識してくれるという手書き認識の機能を持ったペン型携帯電話。タッチパネルを搭載し、操作しやすい携帯電話。やわらかい素材でできていて、腕にまきつけることもできる、なんていう未来の携帯電話もあったんだ。
また、レジで携帯電話をかざすだけで買い物ができる、っていうしくみも、もうすぐ登場する予定だ。「スイカ」、「イコカ」って知ってるかな? JR 東日本/西日本で使える、改札でかざすだけで通ることができるカードのこと。小さなICカードに情報を詰めこみ、触れずに読み取る技術(「非接触式ICカード技術 FeliCa(フェリカ)」)を利用している。この技術を携帯電話に搭載するんだって。
携帯電話は、ほかの電子機器の機能─デジカメ、携帯ゲーム機、小型テレビ、PDA、そしてパソコン、などの便利な機能をどんどん吸いこ込んでいる。これからもっともっと進化するだろう。みんなが大人になるころには、どんなものになっているだろうね。
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世界初の大西洋横断無線通信に成功した、ノーベル賞受賞者マルコーニ。彼の開発したコヒーラ(検波器)を搭載したラジコンカーが走ります。電波の原理がとてもよくわかる、組み立てキットです。 |
携帯電話が出している「電磁波」が体によくないってニュース、聞いたことあるよね。
でも、まだちゃんとしたことはわかってない。このページでは、電磁波とは何か、っていう基礎的な知識から、携帯電話の何が問題なのかまで、わかりやすく書かれているよ。
よく読んで、考えてみよう。
「電波利用ホームページ」(総務省)にある、子ども向けのページ。電波って何?っていう基本的なところから、電波の発見や電話の発明などの電波の歴史まで、わかりやすく書いてある。「電波はいくらつかってもなくならないの?」では、電波が、限りある「資源」なんだってことがよくわかるよ。
情報通信白書 for Kids携帯電話のように、どこでも情報を見られる「モバイル」や「インターネット」のことなど、通信にかかわるいろいろなことが紹介されているページ。郵便から電線、電波、インターネットと発展してきた、通信の歴史も知ることができる。「情報通信業界で働く人々」には、この業界で働く人のレポートがあるから、興味があるならよーく読んでみよう。
携帯電話やモバイル機器のニュースを集めたページ。
アプリ★ゲット各種携帯電話向けの小さなプログラムを集めているサイト。ゲームが多いよ。
ボーダフォンテレビ付き携帯電話を出している、ボーダフォンのサイト。
IT用語辞典 e-Wordsインターネット、通信に関する用語を調べるならここ。
JR 東日本「スイカ」を出している、JR 東日本のサイト。
JR おでかけネット「イコカ」を出している、JR 西日本のサイト。
ソニー「プレステ」「AIBO」「CLIE」などを出しているソニーのサイト。



