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去年の12月21日、南極に日本の第46次越冬(えっとう)隊が到着した。南極は、人の手が加わっていない、地球でただひとつの大陸だ。大むかしからの大自然がそのまま残り、ぶあつい氷の底には、太古(たいこ)からの地球の歴史が眠(ねむ)っている。神秘の大陸、南極について調べてみよう。 |
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| 南極が中心にかいてある地図(出典=JUNIOR JARE こども南極観測隊) |
南極ってどんなところ?どこにあるの?
南極とよばれる「南極大陸」は、地球の南のはしにある、日本の33倍もある大きな大陸だ。
手元に地図があるなら探してみよう。
え?みつからないって? 地球儀(ちきゅうぎ)があるのなら、ひっくり返して下側(つまり南側)を見てみよう。まわりを海に囲まれた、大きな島があることがわかる。それが南極大陸だ。
南極大陸は今、どこの国のものでもない。
1959年に調印(ちょういん)された「南極条約(なんきょくじょうやく)」により、各国で協力して、未知の世界「南極大陸」を観測しようということになったんだ。日本やイギリスをはじめ、27カ国が観測のための基地(きち)を作っているんだよ。
日本は、毎年年末に「越冬隊」が「昭和基地」に向かい、去年の隊といれかわりながら滞在している。南極は、日本がある地球の北半分(北半球)と季節がぎゃくだ。夏に交代し、南極で冬をこすから、「越冬隊」っていうんだね。
南極の冬は、地球の北にある北極よりも寒いんだって。最低気温の記録はなんと-89.2度。日本の「昭和基地」があるところでも、最低記録が-45.3度。平均でも-10度と、0度にいかないんだ。-40度と言えば、お湯も一瞬で凍る温度だよ。
最高4000メートルの氷におおわれた南極大陸
南極を進む観測船
(出典=南極観測のホームページ)
南極大陸は、そのほとんどが氷床(ひょうしょう)って呼ばれている厚い「氷」におおわれている。ちなみに南極の場合は、氷の下に陸があるんだけど、北極には陸がない。氷だけなんだ。
南極の氷床の厚さの平均は、約2450メートル。一番高いところは、なんと4000メートルを越えるんだって!! 日本一高い山、富士山の高さが3776メートルだから、その高さがわかるよね。
何万年、何千万年も前の大むかしから降り積もった雪がかたまったものだ。
氷床は、毎年大量の雪が降り積もるため、1年に10mくらいずつ、内陸から海の方へじりじり動いているという。そうして大陸から海に押し出された氷床の一部を「棚氷(たなごおり)」という。そこからはなれて海に流れ出した棚氷が「氷山(ひょうざん)」だ。
氷の底には「太古の地球」が眠ってる?
ドームふじ観測拠点
(出典=南極観測のホームページ)
日本では、昭和基地のほかに、3つの観測拠点をきずいている。
そのひとつ、約3000メートルの氷床の上にたつ「ドームふじ」では、氷床を掘る作業が進んでいるんだ。
雪は、降り積もるときに、そのときの大気や、空から落ちてくるさまざまな物質、小さな生きものを閉じこめているんだって。つまり、氷床を100メートル、200メートルと掘り進んでいけば、どんどん「むかし」にさかのぼることができるというわけで、
8年前には、なんと32万年前の氷が掘り出されている。その氷から、32万年の間に、氷期とよばれる地球が今より寒かった時期が3回あったことや、二酸化炭素(にさんかたんそ)の量が今より少なかったことなどがわかったんだ。
今、100万年前の氷までたどりつこうという計画が進められている。
氷床の下には、巨大な湖もみつかっている。
人間が存在するよりはるか昔に湖だったところを厚い氷がおおった。
今でもその氷の下に水が存在する可能性もあるという。
南極は人間の手が入らない最後の「原生地域」
南極は、環境(かんきょう)に影響(えいきょう)をあたえる「文明」から遠いため、今世界中で大きな問題となっている環境汚染(おせん)がほとんどない。
人間の手が入っていない大自然が残る、地球最後の原生地域なんだ。
だから、地球本来の環境を調べられるってことで、さまざまな調査が行われてきた。
たとえば、南極のオゾンホールを初めて発見したのは、昭和基地だ(1982年)。
オゾン層は、地球の大気の上の方にあって、太陽からの有害な光「紫外線(しがいせん)」から生物たちを守ってくれているもの。オゾンホールは、このオゾン層が薄くなっているところで、その後ずっと観測が続けられている。
最近では、長い間南極大陸とつながっていた棚氷がどんどんくずれ、地球温暖化の影響かと、大きな問題となっている。
南極での観測は、環境問題と深いかかわりを持っているんだね。
世界中を旅行している作者が、南極を旅行したときに撮影した写真集。絵はがきのような美しい写真には、氷山の種類など、短い説明文があってわかりやすい。南極へ旅行するときの情報もあるよ。ホームページ「Great Bridge」には、ガラパゴスや世界中の遺跡への旅行記がたっぷり
オゾン層の破壊─現在・過去・未来─南極ではじめて観測された「オゾンホール」。いったいオゾン層ってなんだろう。このページは、オゾン層について、わかりやすく解説してくれているページだ。国立環境研究所による。オゾン層とは何か、オゾン層はどうしてできるのか、というところから、紫外線とのかかわり、どうしたらこわれるのを防ぐことができるか、など、しっかり説明してくれているよ
ペンギンの森南極といえばペンギン。あの愛らしいすがたが好きな人は、このページを見てみよう。
世界にいるさまざまなペンギンの情報を集めた「ペンギン百科」、ペンギンのかわいい写真がたっぷりある「ペンギンアルバム」など、ペンギンの情報がいっぱいだよ
南極大陸が発見され、南極点に人間がたどりつくまでの歴史がわかるページ。テキストだけだけど、アムンゼンとスコットの南極点への探検レース、日本人 白瀬矗(しらせのぶ)による南極探検などが知りたかったら読んでみよう
朝日新聞による、南極のさまざまな情報をあつめたページ。南極にいる記者が書いた、最新の記事が読めるよ
JUNIOR JARE こども南極観測隊南極観測について、最新ニュースや、「ふしぎふしぎ南極?」などのコラムがあるよ
南極地域の環境保護環境省による、南極の環境を保護するために行われている活動をまとめたページ
かがっきーず楽しい科学の話題がいっぱいつまったページ。「なぜ?なに?」には科学の質問がたくさんあるよ
南極観測のホームページ南極観測の歴史、南極の自然や昭和基地のようすなど、もりだくさん。南極のことを知りたいならまずここを読もう
JAXAキッズ宇宙航空研究開発機構(うちゅうかいはつきこう)JAXAのキッズサイト。宇宙や地球にかんするニュースがあるよ
エコロジーシンフォニー環境問題にかかわるニュースと知識がつまった、インターネットマガジン。


