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道や野原、山、川原など、さまざまな場所で見かける石。ふだんはあまり気に止めない石も、よく調べると、おもしろいことがたくさんある。それに、建築物や石材などとして、さまざまなところで利用されている。今回は、わたしたちの暮らしを支えてくれている石について調べちゃおう。2007年 夏休み(3) |
石って何だろう?
石というと、何を思いうかべるかな? 川原の石だったり、建物に使われているきれいな石材かもしれないね。でも、広い意味では砂やどろも石(岩石)の一部だ。砂やどろというのは、石(岩石)がけずられたりして細かくなったものなのだ。石(岩石)は、そのつぶの大きさによって、れき(小石)、砂、どろと区別されているよ。
野山などでいくつか石を拾って、観察してみよう。色や形、模様などにちがいがあることに気づくはずだ。それは、その石が、何から、どうやってできたかのちがいを表している。
火成岩の一種、玄武岩。輝石やかんらん石が集まってできている。 |
たい積岩の一種、砂岩。砂がかたまってできている。 |
変成岩の一種、黒色片岩。主に石英や石墨という鉱物からできている。 |
石を、できかたのちがいによって分類すると、大きく3つに分けられる。ひとつは「火成岩」。地下の深いところにある高温のマグマが、地表や地下で固まってできた石だ。2つめは「たい積岩」。砂やどろ、れき(小石)などが海や湖の底に積もって、長い年月によって固まったもの。そして、3つめは、たい積岩や火成岩が高温、高圧で別の石に変化した「変成岩」だ。
鉱物の一種、石英。白くてきれい。ガラスの原料にもなる。
提供:iStone 鉱物と隕石と地球深部の石の博物館
鉱物の一種、長石。多くの石にふくまれている。
提供:iStone 鉱物と隕石と地球深部の石の博物館
これらの3種類の石は、さらに、石をつくっている鉱物や、もとになったつぶの大きさ、種類によって分類され、それぞれ名前がつけられている。鉱物というのは、石英や水晶、長石など、原子という目には見えないごく小さいつぶが、規則正しく並んでいる物質のことだ。火成岩のうち、輝石や角閃という鉱物をふくむものが「安山岩」、輝石やかんらん石をふくむものが「げんぶ岩」だ。この2つは、同じ火成岩でも模様や性質にちがいがある。
また、たい積岩は、もとになったつぶの大きさによって、砂岩、でい岩、れき岩と分類される。
変成岩には、けつ岩(たい積岩の一種)や砂岩が変化したホルンフェルス、石灰岩が変化した結晶質石灰岩などがある。
川のはたらきと石
川の上流は、流れがせまく急だが、下流に行くにしたがって流れが広く、ゆるやかになっていく。川は、上流から下流へと流れるうちに、大きくごつごつした岩をけずり、しだいに小さく、丸くしていく。だから、下流の川原にある石は、小さく、丸いものが多いはずだ。川に行くことがあったら、川岸や川原の石を観察してみよう。
金属も石からできている!?
提供:
わたしたちは、鉄、金、銀、銅、アルミニウムなど、さまざまな金属製品を使っている。実は、これらの金属は、それぞれ、金属の成分をふくんだ石から作られている。鉄は赤鉄鉱、金は金鉱、銀は自然銀、銅は黄銅鉱、アルミニウムはボーキサイトがもともとの石だ。鉱物は、種類によってできる条件がちがうため、同じ鉱物がある所にかたまっていることが少なくない。このような場所は鉱床と呼ばれていて、とても貴重だ。
不思議な石
石が水にうくはずはないって思うよね? でも、水にうく石もある。それが火成岩一種の軽石だ。地下からふき出したマグマが地表近くで急速に冷えて固まる時、マグマの中にふくまれていたガスがにげ出すため、たくさんの穴があいた石ができる。これが軽石で、内部の穴のせいで水にうくのだ。
軽石のほかにも、不思議な性質を持っている石がある。
カメラや望遠鏡のレンズにも使われる蛍石は、紫外線を当てると光る性質がある。これは、蛍石にふくまれている不純物が紫外線によって光っているからだ。
また、テレビ石(ウレックサイト)という石は、下にある文字などを表面にうつしだす。つまり、石をすかして下のものが見えるというわけだ。これは、光ファイバーのように、せんいのような結晶が集まってできているからだ。
石の利用
人間は、大昔から石を加工していろいろと利用してきた。
エジプトのギゼーのピラミッドは、今から約4500年前に、約230万個もの石灰岩(たい積岩の一種)を積み上げて造ったものだ。また、ヨーロッパでは、石を建物の材料に使っていた。
現在でも、石は、建物やモニュメントなどとして、大活やくしている。変成岩の一種の大理石は、白くてきれいなので、ビルなどの内装に利用されている。ギリシアのパルテノン神殿も、この大理石でできているよ。
提供:
火成岩の一種、花こう岩(御影石)は、強度が高く見た目もきれいなため、建物の外装やモニュメントなどに幅広く利用される。日本の国会議事堂の外装にも使われているよ。
宝石も、多くは鉱物だから、石の仲間と言ってよい。代表的な宝石であるダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドなどは、採れる地域が限られている。ほり出されたばかりのときは、美しくかがやいているわけではなく、機械を使ってけずっていくことで、みがかれてきれいにかがやくようになるよ。
わたしたちの暮らしに深くかかわっている石。川原などよく知っているところのほか、意外なところにもあるから、探してみよう。
石の自由研究をしよう
◎街で石探し
ビルやデパートなど、街で石材が使われている建物を探そう。どんな石が使われているだろうか。化石をふくんでいる石が見られる場所もある。
- ◆準備するもの
- ノート、カメラ、虫めがね
- ●観察の方法
- 1.街で見つけた石材を写真にとろう。
- 2.さつえいした写真をノートにはって、観察した日、場所、石の種類などを書こう。
◎川原の石で標本をつくろう
川原には、大きさや色、模様のちがう石がたくさんある。川原にあるいろいろな石を観察して、石の標本を作ろう。
- ◆準備するもの
- 箱、虫めがね
- ●観察の方法
- 1.川原へ行き、さまざまな石を集める(川の流れに気をつけること)。
- 2.集めた石の種類を調べ、種類ごとに分ける。
- 3.箱に並べ、採取日、採取地、石の種類などを書いたラベルをつける。
◎石のかたさ比べ
石同士をこすり合わせて、きずをつけてみよう。きずが付いたほうがやわらかい石だ。
- ◆準備するもの
- ノート、カメラ、虫めがね
- ●観察の方法
- 1.川原などへ行き、さまざまな石を集める(川の流れに気をつけること)。
- 2.集めた石をこすり合わせて、強さをくらべる。
- 3.かたい石、弱い石にわけて、それぞれどんな種類なのか図鑑などで調べる。
鉱石から金属が取り出されるまでや、金属が何に利用されているかが、よくわかるサイト。鉱床や金属についていろいろ教えてくれるよ。
奇石博物館約3500万年前のふんの化石や、石なのに曲がるコンニャク石など、変わった石が紹介されている。
いろいろな鉱物が知りたいなら、このサイト。宝石の原石や石をつくる主な鉱物、いん石まで紹介されているよ。石に関係した自由研究や、リンクもたくさん見られる。
尾道情報教育研究会 デジタル図鑑さまざまな石が図鑑のように紹介されている。石がどうやってできるのか、アニメーションで見ることができるから、とってもわかりやすいよ。


![[がっけんのずかん] こうぶつ・がんせき・かせき](images/book/book0708_3.jpg)