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12月になると、クリスマスのイルミネーションがとってもきれいだよね。ほとんどのイルミネーションの光には「発光ダイオード(LED)」という照明が使われている。発光ダイオードは、白熱電球やけい光灯に比べて消費電力が少なく、寿命が長いことから次世代の照明として期待されている。今月は、発光ダイオードについて調べちゃおう。 |
新しい光・発光ダイオード
図形や文字を動かしたり点めつさせたりする電光掲示板や、イルミネーション、信号機の明かりをよく見ると、いくつものつぶが光を出して図形や文字を表現しているものがある。このひとつひとつのつぶが「発光ダイオード(LED)」だ。発光ダイオードは、電気を流すと光を放つチップが、とう明樹脂のケースに入っているだけの簡単なつくりで、大きさはわずか5mmくらいだ。小さく、うすくしやすいので、携帯電話やデジタルカメラなどの液晶画面用のバックライトなどにも利用されている。
発光ダイオードを使ったイルミネーション。
樹木に巻き付けられた発光ダイオード。熱をあまり放出しないので、樹木を傷める心配がない。
家や学校などの照明は、白熱電球やけい光灯がほとんどだね。白熱電球は、熱に強い金属でできたフィラメントに電気を流し、高温にして発光させている。また、けい光灯は、菅のはしについたフィラメントに電気を流し、菅の中で発生した紫外線が、けい光物質にぶつかることで光る。ところが、発光ダイオードの発光のしくみは、白熱電球やけい光灯とまったくちがうんだ。発光ダイオードのチップは、電圧によって電気を通したり通さなかったりする性質を持つ半導体が2個くっついてできてる。そのチップに電気を流すと、2個の半導体から2種類の電気の性質をもつものが出され、2つが合体して光が放出される。つまり、発光ダイオードは、白熱電球やけい光灯とちがって、電気を直接光に変えるしくみなんだ。電気を効率よく光に変えられるので、消費電力が少なくてすむよ。
発光ダイオードのしくみと発光原理のイメージ図。P型とN型の2つの半導体から、
2種類の電気の性質をもつものが出て合体し発光する。
提供:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
また、白熱電球やけい光灯は使い続けていると、フィラメントが熱によって蒸発していき、細くなって切れてしまう。使い終わった白熱電球やけい光灯をふると聞こえるカラカラという音は、切れてしまったフィラメントの音なんだ。でも、発光ダイオードは、ケースのとう明度が低くなって光が弱くなることはあっても、チップそのものが発光するので、光を出さなくなることはない。白熱電球の寿命が1000~1500時間、けい光灯の寿命が6000~1万5000時間なのに対して、発光ダイオードは、約10万時間も使える。
さまざまな色を放つ
赤、緑、青の3つの光を混ぜると、白をふくむほとんどの色を再現できる。これを「光の三原色」という。
提供:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
テレビ画面には、さまざまな色が映し出されているのに、画面をかく大して見ると、赤、緑、青の3色しか映っていない。実はほとんどの色は、赤、緑、青の「光の3原色」の組み合わせによってできているんだ。だから、この3色を発光できれば、組み合わせによってほとんどの色が再現できる。
発光ダイオードが開発されたのは1960年代で、最初に開発された色は赤と黄緑だった。発光する色は、半導体の材料で決まるけど、この時は青や緑の光を発する材料が見つかっていなかった。その後、研究が進められ、1993年に日本人によって青色が、1995年には緑色が開発されて3色がそろい、色を混ぜることで、白色をふくむさまざまな色を表現できるようになった。
利用が広がる発光ダイオード
すでにいろいろな分野で利用されている発光ダイオード。これまで、信号機の明かりには電球が使われていたけれど、近年は、発光ダイオードを使った信号機につけかえられている。長く使える発光ダイオードにかえることで、1年に1回の割合で行われていた点検が、数年に1回ですむようになったんだ。また、電球の光が広がりやすいのに対して、発光ダイオードは光の広がりが小さく、直進する性質を持っているので、遠くからでも確認しやすく、自動車のドライバーから見やすいという長所もある。
発光ダイオード式信号機。遠くからでもくっきり見える。
発光ダイオードは白熱電球に比べて、熱や紫外線の放出がとても少ないので、イルミネーションの照明に使われても、樹木を傷める心配がない。また、熱や紫外線による色あせが少ないので、美術品やショーケースの照明にも都合がよい。
発光ダイオードを利用した技術の中で、期待されているのが白色発光ダイオードを利用した照明だ。消費電力が少なく、長持ちする発光ダイオードは、白熱電球やけい光灯に代わる照明として研究が進められている。まだ照明器具としては発光効率が低いことや、価格が白熱電球やけい光灯より高いことなど、解決しなければならない問題もあるけれど、近い将来、日本を照らす新しい光になるかもしれないよ。
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光と色に関する実験が、20以上楽しめる本と材料がセットになったキット。赤、緑、青の3色を使って、さまざまな色を出すこともできる。 |
発光ダイオードを使った信号機をはじめ、LEDディスプレイなど、発光ダイオードの利用品を知ることができるよ。電球の信号機と、発光ダイオードの信号機のちがいも学ぶことができる。
中国電力株式会社 エネルギア「なん電だろう」調査隊白熱電球・けい光灯の発光原理や、電気に関する情報がのっているサイト。「実験コーナー」のページでは、赤、緑、青の3色を使った実験などを楽しめる。
発光ダイオードのしくみや、開発の歴史、今後の展開まで勉強できるサイト。発光ダイオードの構造や、白色発光のしくみは動画で紹介されているよ。
松下電工株式会社 LED照明器具エバーレッズ LEDの基礎知識「動画で見るLED基礎知識」のページでは、LEDの光のしくみや色、寿命などについて説明されている動画を見ることができる。


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