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2009年は、イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが、初めて望遠鏡で天体観測をしてからちょうど400年。そこで、世界天文年と言って、世界各地でさまざまな行事が行われるよ。それに、7月には日本で46年ぶりにかいき日食が見られるはず。ガリレイのこと、日食のこと、世界天文年のイベントなどについて調べちゃおう。 |
望遠鏡の観測から地動説をとなえたガリレイ
ガリレオ・ガリレイ(1564〜1642年)は、イタリアの科学者で、物理学や天文学の分野で、たくさんの発明や発見をした人だ。
ガリレイは、1609年に自分で作った望遠鏡で、月や木星などの観測をした。すると、月の表面には、くぼんだクレーターや高い山などがあって、でこぼこしていることがわかった。ガリレイは、おどろいた。なぜなら、それまで、月は、ガラス玉のようにつるつるの球だと考えられていたからなんだ。
また、望遠鏡を木星に向けたときも、びっくりするような発見があった。木星の周りを、木星より小さい4個の星が回っていたんだ。そのころのヨーロッパでは、宇宙の中心に地球があり、その周りを太陽や月など、すべての星が回っていると考えられていた。これを天動説と言い、キリスト教の教えとも合っていた。ところが、木星の周りを回る星があるように、すべての星が地球を回っているわけではないことがわかった。
ガリレイより以前、ポーランドのコペルニクスは、地球が太陽の周りを回っているという地動説を考えていた。地動説の方ほうが、火星などの動きについて、説明しやすいからだった。ガリレイも、地動説の方が正しいと考えるようになり、その考えを書いた本を出した。ところが、キリスト教の教会は、ガリレイが、キリスト教の教えに合わない、まちがった考えをとなえたということで、ガリレイを裁判にかけることにした。
ガリレイは、地動説の方が正しいと信じていたけれど、裁判の結果、ガリレイの本は、出してはいけないことになってしまった。でも、その後、イギリスのニュートンなどの研究から、地動説の方が正しいことがわかり、ガリレイが正しかったことがわかったんだ。
世界天文年にあたり、ガリレイが、地動説が正しいと考えるきっかけとなった望遠鏡で観測をしたことの意味を、あらためて考えたいものだね。
46年ぶりに日本で観測できるかいき日食
太陽、月、地球が、ちょうど一直線に並ぶと、地球からは、太陽が月にかくされて見える。これを日食と言い、何年かに一度見られるんだ。太陽と月がちょうどぴったり重なることをかいき日食と言い、このとき地上は夜のように暗くなる。また、太陽の周りにあって、ふだんは見られないコロナという光が見える。
日食が起こるしくみ。太陽、月、地球が直線上に並び、地球からは、太陽が月にかくされて見える。
提供:国立天文台
2001年6月21日にアフリカのザンビアで観測されたかいき日食。
提供:国立天文台
撮影:福島英雄
2009年7月22日には、鹿児島県のトカラ列島で、かいき日食が見られる。日本でかいき日食が見られるのは、46年ぶりのことなんだ。そのほかの日本各地でも、太陽の一部がかくれる部分日食が見られる。トカラ列島の悪石島では、およそ6分間もかいき日食が見られ、かいき日食を見るために、大勢が集まる予定だよ。
世界天文年にふさわしい天体ショーだね。
各地の電波望遠鏡をネットでつないで観測
宇宙には、目に見える光は出さないけれど、電波を出している天体がたくさんある。その電波を観測すると、その天体や宇宙のことを知る手がかりになる。天体からの電波は、電波望遠鏡という、おわんのような形をしたパラボラアンテナを持つ望遠鏡でとらえる。日本の長野県野辺山に、直径45mのアンテナを持つ電波望遠鏡があるほか、世界各地に電波望遠鏡がある。
長野県の野辺山にある国立天文台の電波望遠鏡。アンテナの直径は45m。
提供:国立天文台
2009年1月15日、世界天文年の開会式の日、世界12か国、17台の電波望遠鏡をインターネットでつないで、おひつじ座の方向にあるブラックホールの同時観測が行われた。多くの電波望遠鏡をインターネットでつなぐことで、よりくわしい観測をして、ブラックホールのしくみを明らかにするための試みだよ。
世界各地でさまざまなイベントが
世界天文年には、世界130か国以上が参加して、各地で天文学に関係するイベントがいくつも行われる。スローガンは、「宇宙…解き明かすのはあなた」というものだ。
「世界中で宇宙を観ようよ100時間」は、世界各地で、多くの人に星の観察をしてもらうためのイベントで、月と土星が見やすい4月上じゅんに行われる予定だ。各地で星の観察会が行われる。また、世界の有名な天文台で観察した星空が、インターネットを通じて24時間見られるようになる予定だよ。
「小型望遠鏡をみんなの手に」という企画もある。これは、ガリレイが作った望遠鏡と同じくらいの大きさの望遠鏡を安く(無料の地域もある)分けて、たくさんの人に星の観察をしてもらおうというものなんだ。
このほか、日本で予定されているイベントもある。ガリレイが使ったのとほぼ同じ望遠鏡で月や木星を観測する「君もガリレオ」プロジェクト、見た目や倍率など、ガリレイが使ったものと同じようにして作った望遠鏡を再現して、全国の科学館や博物館などで展示することなどだ。
復元されたガリレイの望遠鏡。
提供:世界天文年2009日本委員会・明石市立天文科学館
2009年、きみも、宇宙や天体に目を向けてみよう。400年前のガリレイと同じおどろきや感動が味わえるはずだよ。
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[ニューワイド学研の図鑑観察ブック] 見える!さがせる!星・星座> 監修:藤井旭 月や太陽など、太陽系の惑星を中心に、いつどこで見られるかをくわしく解説してあるほか、日本で見られる全星座や日本では見られない星座、望遠鏡の使い方も紹介してある。天体観測にぴったりの1冊。 |
2009年7月22日に、かいき日食が観察できるトカラ列島のサイト。鹿児島県内の観測地でのかいき日食の開始時間や終了時間などが紹介されている。
自然科学研究機構 国立天文台野辺山電波望遠鏡のしくみをイラストつきで説明しているほか、電波望遠鏡に関する質問への回答も見られる。また、電波望遠鏡で観測されたうず巻銀河の写真も見ることができる。
世界天文年2009日本委員会が運営するサイト。世界や日本国内で開催されるさまざまなイベントが紹介してある。特に国内で開催されるイベントについては、日程などのくわしい情報も掲載してある。イベントに参加したい人はチェックしてみよう。
「君もガリレオ」プロジェクト『世界天文年2009』の国内で開催されるイベントのひとつ「君もガリレオ」プロジェクトのウェブサイト。天体観察キャンペーンの情報や天体観察用のノートがダウンロードできるよ。



