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生物が、長い年月の間に形や性質を変え、たくさんの種類に分かれていくことを、進化という。2009年は、進化についての考え方をうち立てたダーウィンが生まれて、ちょうど200年。そこで、生物の進化や、ダーウィンについて調べちゃおう。 |
生物はずっと変わらない?
現在、地球上には、確認されているだけで約175万種の生物がいる。確認されていない種もふくめると数百万〜数千万種がいると考えられている。これらの生物は、種ごとに、姿や形、すんでいる場所、食べ物などがちがっているね。では、地球には、昔から、このようにたくさんの生物たちがいたのだろうか。
生物の親と子は、姿や形などがそっくりだ。ライオンの子どもはライオンで、その子や孫も、やっぱりライオンだ。生物の種というものは、ずっと変わらず、種ごとに決まった姿や形などが受けつがれていくように思える。それで、昔のヨーロッパの人々は、生物は、神さまがつくったもので、ずっと変わらないものだと考えていたんだ。
ところが、18世紀ごろになると、大昔の生物の化石の研究などから、生物は、長い年月の間に少しずつ変わっていくという考えをもつ学者が現れるようになった。フランスの学者ラマルクは、生物は、くらしている環境に合わせて、都合のよいように体を変えていくと考えた。たとえば、キリンは、昔は首が短かったが、高い木の葉を食べるのに都合がよいように、少しずつ首が長くなっていったというものだ。
ダーウィン、ビーグル号で、ガラパゴス諸島へ
1809年にイギリスで生まれたダーウィンは、小さいころから、昆虫や植物など、自然が好きな子どもだった。医師である父のすすめで、大学の医学部に進んだが、医学には興味がもてなかった。1831年、大学を卒業したダーウィンは、イギリスの測量船、ビーグル号に乗りこみ、世界一周の旅に出発する。ビーグル号は、南アメリカ大陸の海岸の地形の調査を目的とした船だった。1831年12月にイギリスを出発したビーグル号は、南アメリカの調査を終えたあと、太平洋を西に向かい、1835年9月に、ガラパゴス諸島に着いた。ダーウィンは、この島で重要な発見をすることになる。
ガラパゴス諸島にいる生物たち
ガラパゴス諸島は、南アメリカのエクアドルから西へ約900kmはなれた島々で、ここにしかいない生物がたくさん見られる。ダーウィンは、ここで、ゾウガメやイグアナ、フィンチ(鳥の仲間)などを観察した。
ガラパゴス諸島にくらすガラパゴスゾウガメ。100年以上生き、体重が300kgをこえるものもいる。
出典:風の旅行社
ガラパゴス諸島にくらすウミイグアナ。海辺に群れで生活し、海にもぐって海藻を食べる。
出典:風の旅行社
これらの動物は、それぞれよく似ていたが、島ごとに、少しずつちがうところがあった。たとえば、地面に草がなく、背が高いサボテンが生える島にすむゾウガメは、甲らの前の方のふちがめくれ上がっていて、首を上に向けてサボテンを食べやすい体だったが、地面に草が生えている島のゾウガメは、甲らの前の方のふちはめくれていない。また、イグアナも、海にもぐって海藻を食べるウミイグアナと、陸上でサボテンなどを食べるリクイグアナがいた。さらに、フィンチは、植物の種を食べるものと、昆虫を食べるものなどとで、くちばしの大きさや形が少しずつちがっていた。
生物の種のおこりと変化を発表する
ダーウィンは、また、ガラパゴス諸島の生物が南アメリカの生物に似ていることにも気づいた。そこで、生物の種は、変わらないという考えはまちがっていると思うようになった。1836年、イギリスに帰ったダーウィンは、航海の報告をまとめるとともに、種がどのように起こり、変化したかを研究した。そして、1859年、自分の考えを『種の起源』という本にまとめて発表した。
1859年に刊行された『種の起源』の表紙。
その中で、ダーウィンは、現在の生物は、大昔にいた生物から少しずつ変わり、枝分かれして増えてきたこと、環境に合った生物は生き残り、環境に合っていない生物は生き残れず、このはたらきによって、生物がしだいに変化していくことを述べている。
キリンの例でいうと、昔は首の短いキリンと首の長いキリンがいたが、首の長いキリンのほうが高い木の葉を食べるのに都合がよいために生き残り、やがて首の長いキリンばかりになったというものだ。ダーウィンは、ガラパゴス諸島で、島によって少しずつ動物の姿や形がちがっていたのも、それぞれ環境に合った種が生き残ってきたからだと考えたのだ。
生物の種について、新しい考えを打ちたてる
ダーウィンの考えは、当時多くの人々がいだいていた、「生物は神がつくり、変わらない」という考えを否定したものだったため、大きな反響をよんだ。ダーウィンに向けた厳しい意見もあったが、その後のさまざまな研究によって、ダーウィンの考え方は、基本的に正しいことがわかっている。そして、その後の生物学などに大きな影響をあたえた。
現在では、約38億〜27億年前に地球に生命が生まれ、長い年月の間にさまざまな生物が現れてはほろび、枝分かれが進んでたくさんの生物に進化していったと考えられている。それは、人間も同じで、両生類(カエルなどの仲間)から、は虫類(ヘビなどの仲間)、ほ乳類(ネズミ、イヌなどの仲間)と進化し、サルの仲間から人間が現れたのだ。しかし、生物の種がどのように変わっていくのか、最初の生物がどうやってできたかなど、はっきりしていないことも多い。
ダーウィンが生まれてから200年。『種の起源』が発表されてから150年。現在の進化についての考えの基礎を作ったダーウィンを思い、進化や生物のことを考えてみるのもいいかもね。
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ダーウィンが『種の起源』で発表した自然選択理論や、進化がなぜ起こるのかなど、進化について写真やイラストでわかりやすく説明してある。生物の進化について学ぶときには必見のサイトだ。
ガラパゴス諸島画像データベース 長崎大学付属図書館ガラパゴス諸島にくらす動物や植物、自然や風景など、ガラパゴス諸島に関するさまざまな写真が公開されている。また、ガラパゴス諸島の歴史や気象も説明してあるよ。



