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7月11日は、1962年に、日本初の国産旅客機YS-11が完成した記念の日だ。飛行機は、人やものを運ぶほか、さまざまなはたらきをしている。飛行機の歴史や、空を飛ぶしくみ、最新の飛行機について調べちゃおう。 |
飛行機が飛ぶひみつは、つばさとエンジンにある
飛行機には、人や荷物を運ぶ旅客機や貨物機、海上でそう難した人を探す救難そうさく機などがあり、さまざまなはたらきをしているよ。
でも、飛行機が、どうして空を飛べるのか不思議だね。大型旅客機だと、人や荷物を乗せると重さが300〜400t(1t=1000kg)になる。こんなに重いのに、なぜ飛べるのだろう。
飛行機の機体の中央には、主よくという大きなつばさが、左右両側についている。このつばさを真横から見ると、つばさの下側は平らなのに、上側は丸くふくらんでいる。この形に、飛行機が空を飛ぶひみつがあるんだ。
飛行機についているジェットエンジンからは、燃料を燃やした、高温、高圧のガスが、後ろに勢いよく出ている。ふくらましたゴム風船を放すと、空気を出して飛んでいくのと同じように、飛行機も、ガスを後ろに出すことによって、勢いよく前に進むんだ。このように、前に進ませようとする力を、すい力という。
飛行機が前に進むと、飛行機のつばさにそって、空気の流れができる。つばさに空気がぶつかると、つばさの上側では速く、下側ではおそく空気が流れる。すると、つばさの下にかかる圧力より、上にかかる圧力のほうが小さくなり、飛行機自体を、上に持ち上げる力がはたらく。このような力を、よう力というよ。
飛行機は、すい力と、よう力の2つの力で飛んでいるんだ。
飛行機のつばさを横から見たところ。つばさの上側と下側で、ちがう速さの空気の流れができると、よう力が発生する。
空を飛ぶことは、人類の夢
人間は、大昔から空を飛ぶことにあこがれてきた。紀元前700年ごろにまとめられたギリシア神話の中には、イカロスという少年が鳥の羽をうでにつけて空を飛ぶ物語があるほどだ。
また、15世紀末には、イタリアの芸術家で科学者でもあったレオナルド・ダ・ビンチが、鳥の体を研究して、空を飛ぶための機械を設計している。
19世紀ころからは、実際に、空を飛ぶ方法を試した人も現れるようになった。1853年に、イギリスのケイリーは、つばさを羽ばたかせなくても、向かってくる風を受ければ空を飛べると考えた。ケイリーは、模型で研究を重ね、人を乗せて飛ぶグライダーを作った。このグライダーは、500mほど飛んだと言われているよ。
また、ドイツのリリエンタールは、1891年からグライダーで実験をくり返し、1895年には350mの飛行に成功した。リリエンタールは、5年間で16種類のグライダーを作り、2000回以上も飛行実験を行って注目を集めた。
この二人は、現在の飛行機の形のもとを作ったと言われているよ。
プロペラやジェットエンジンの登場
グライダーは風の力を利用して飛ぶので、風の強さや向きが変わると落ちてしまうこともある。そこで、機体にエンジンを積んで、前に進む力を作り出すことが考えられた。エンジンでプロペラを回せば、風に関係なく飛ぶことができる。
1903年、アメリカのライト兄弟は、小さくて軽く強力なガソリンエンジンを開発して、飛行機に積んだ。こうして、ライト兄弟は、世界で初めて、動力のついた飛行機で空を飛ぶことに成功したよ。
その後、飛行機は改良され、どんどん性能を上げていった。1927年には、アメリカのリンドバーグが、アメリカのニューヨークからフランスのパリ間の約5800kmを33時間30分かけて、無着陸単独横断することに成功した。
1930年には、イギリスのフランク・ホイットルがジェットエンジンを発明、1939年にはドイツのハインケル社のジェット機が、世界で初めて飛行に成功した。それまでプロペラで飛んでいた飛行機は、ジェットエンジンのおかげで、より速く飛べるようになった。
日本でも1962年に初のプロペラ旅客機YS-11が作られた。YS-11は、短いかっ走路でも、飛び立ったり、着陸したりできるようになった飛行機だ。
旅客機YS-11。日本で初めて作られた旅客機。
2006年9月30日のフライトで、民間定期路線からは引退した。
提供:日本航空
ライト兄弟が、初めて空を飛んでから約100年がたった現在、飛行機の技術は、大きく進歩した。
アメリカのボーイング社が開発した中型旅客機ボーイング787は、機体の約半分に軽くてじょうぶな炭素繊維強化プラスチックという素材が使われている。これまでの同じ大きさの飛行機よりとても軽く、燃料を効率よく使うことができる。また、地球温暖化の原因と考えられている二酸化炭素(CO2)を出す量も少ない。この飛行機は、2010年から実用化される予定だよ。
ボーイング787。
提供:日本航空
日本の三菱重工業が開発を進めている三菱リージョナルジェット(MRJ)は、燃料を効率よく使い、飛ぶ時に出す音も小さい小型旅客機だ。
そして、未来の飛行機として開発が進められているのが、スペースプレーンだ。スペースプレーンは、宇宙まで飛んでいける飛行機だけど、ロケットのように特別な施設を使わず、飛行場のかっ走路から飛び立てる。地上と宇宙を行き来して、人や荷物を運ぶために、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が研究を進めている。将来は、空港から宇宙旅行に行けるかもしれないね。
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[ニューワイド学研の図鑑] 増補改訂版・自動車・飛行機 監修:高島鎮雄 自動車と飛行機の情報が、たくさんの写真とイラストで紹介されている。飛行機のページでは、飛ぶしくみや歴史、空港の設備や仕事、気球や飛行船の紹介など、空の乗り物についての情報がいっぱい。 |
空にかかわる仕事や、さまざまなはたらく航空機、豆知識など、空に関係した情報がいっぱいのサイト。航空自衛隊のエアショーや、空港で行われるイベントなどの情報も、たっぷりのっているよ。
こどもひろば 日本飛行機「しつもんコーナーむずかしいことば」では、飛行機が飛ぶしくみやジャンボ・ジェット機の速度など、飛行機に関する疑問やむずかしい言葉が紹介されているよ。
「子ども航空教室」では、飛行機の安全を守る整備の仕事について紹介している。ほかにも、飛行機にかかわる仕事を動画で見られる「空の仕事」や、飛行機のペーパークラフトがダウンロードできるページもあるよ。
所沢航空発祥記念館館についての情報や、展示されている飛行機やジェットエンジンの写真や説明を見ることができる。楽しみながら飛行機について学ぶことができる「クイズ・フライトシミュレーター」もあるよ。



