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2001.10_6 発行(株)学習研究社

日本の歴史新聞

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. 日本初の西欧音楽をシーボルトが作曲! .
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CDのジャケット 幕末(ばくまつ)の1823年にオランダから長崎(ながさき)へ軍医として赴任(ふにん)して西洋医学を伝え、5年後スパイ容疑(ようぎ)で追放されたシーボルト(1796~1866)が、日本の旋律(せんりつ)をもとに作曲したピアノ曲が、初めてCDに録音(ろくおん)された。これまで日本で生まれた西洋の手法によるクラシック音楽の第1号は、1897年に滝廉太郎(たきれんたろう)が作曲した歌曲とされてきたが、それより60年以上も前に、日本をテーマにピアノ曲が作曲されていたことが明らかになり、音楽関係者も貴重(きちょう)な録音と注目している。
 この楽譜(がくふ)は、資料(しりょう)として東京芸術大学(とうきょうげいじゅつだいがく)に保存(ほぞん)されていた。明治期の“お雇(やと)い外国人”の音楽活動を研究するキングレコードの宮山幸久(みややまゆきひさ)さんがこの楽譜を確認(かくにん)し、東京芸大3年の前田健治さんによるピアノ演奏(えんそう)で録音された。

  「ヤパーニッシェ・メローディエン=日本の旋律(せんりつ)」と題するこの楽譜は、ウィーンで再版(さいはん)されたもの。2、3分の小品7曲からなり、第4曲には「坊主(ぼうず)にかっぽれ」とローマ字で歌詞(かし)がつけられ、その旋律が当時の流行歌の「かっぽれ」から取られたことがわかる。だが、曲調はヨーロッパ古典派(こてんは)風だ。
 オランダ・ライデンでシーボルトの研究をしている古楽器奏者(ごがっきそうしゃ)の国森由美子さんは「日本に初めてピアノを持ちこんだのもシーボルトだった。彼(かれ)の手書きの採譜(さいふ)メモもあり、シーボルトは日本の歌や器楽(きがく)の旋律を五線紙に書きとめてオランダに持ち帰ったと見られる。この楽譜(がくふ)は1836年にライデンで出版(しゅっぱん)され、1874年にウィーンで再版(さいはん)された。そのとき編曲(へんきょく)された可能性(かのうせい)もある」と話す。 音楽評論家(おんがくひょうろんか)の岩井宏之(いわいひろゆき)氏は「日本で生まれた初めてのピアノ曲がシーボルト作曲だったと知って驚(おどろ)いた。かっぽれは外国人に注目されやすかったのだろう。日本の西洋音楽史を整理し直さなければいけない」と語っている。
 CDは9月に発売される。
(参考:毎日新聞ほか)
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4コマまんが .
はにわ先生 .

このニュースは、ここがポイント

●日本の西洋音楽の歴史が、すでに幕末(ばくまつ)から始まっていたことがわかった。
●これまで知られていなかったシーボルトの新たな一面がわかった。

 シーボルトは、オランダ政府(せいふ)の命令により、日本についての総合的科学的調査(そうごうてきかがくてきちょうさ)を行っていたのですが、今度の意見で、当時の流行歌が音符(おんぷ)に書きとめられていたことがわかったのです。
 「かっぽれ」は、彼(かれ)が最初に日本に滞在(たいざい)した文政(ぶんせい)年間に起こり、幕末(ばくまつ)に流行した、わが国の陽気な音楽の一つです。もちろん当時の日本には西洋式の楽譜(がくふ)などない時代です。シーボルトは、日本の最先端(さいせんたん)の音楽を楽譜に納(おさ)め、西洋に伝えていたことになります。
 幕末の流行歌はどんなメロディーだったか、発売されるCDをきくのが楽しみですね。

ニュースに関連する重要な用語

オランダ商館 高橋景保(たかはしかげやす) 鎖国(さこく) 鳴滝塾(なるたきじゅく) 出島(でじま) 伊能忠敬(いのうただたか)

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シーボルトの銅像
シーボルトの銅像(どうぞう)
長崎(ながさき)

シーボルトガイド
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シーボルト年表

監修:帝京大学教授 高野尚好
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