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塩川(しおかわ)正十郎・財務相(ざいむしょう)は、現在の紙幣のうち、2千円札を除(のぞ)く千円、5千円、1万円札を一新し、最新の偽造(ぎぞう)防止(ぼうし)技術(ぎじゅつ)を取り入れた新紙幣を2004年度から発行すると発表した。同日の閣議(かくぎ)で報告(ほうこく)したもので、新札の肖像(しょうぞう)は千円札が野口英世、5千円札が樋口一葉(ひぐちいちよう)。1万円札は現在(げんざい)の福沢諭吉(ふくざわゆきち)のままだが、図柄(ずがら)を変更(へんこう)する。2千円札で裏面(うらめん)の一部に『源氏物語(げんじものがたり)』の作者である紫式部(むらさきしきぶ)が使われているが、日本の紙幣で女性(じょせい)が表面の肖像モデルになったのは、明治時代の紙幣のモデルになった神功皇后以来で、戦後では初めてだった。今回の樋口一葉は、紙幣に登場する三人目の女性となる。
新紙幣の発行は、沖縄(おきなわ)サミットを契機(けいき)に2000年7月に2千円札を新たに発行して以来。1万円札などの肖像、図柄変更は1984年以来、20年ぶりとなる。紙幣一新の狙(ねら)いについて、塩川財務相は「偽造に対する抵抗力(ていこうりょく)強化のため」と説明。昨年末から、発行の検討(けんとう)に入っていたことを明らかにした。
偽造技術は近年、大きく進歩しており、最新の偽造防止技術を採用(さいよう)した2千円札以外の紙幣については、精巧(せいこう)な偽札(にせさつ)が出回っている。欧州(おうしゅう)でユーロ紙幣が今年から流通し、米国もドル紙幣のデザインを一新する予定で、国際的(こくさいてき)な流れにあわせて最新技術の導入(どうにゅう)が必要と判断(はんだん)した。偽造防止のために、「すき入れ」「凹版(おうばん)」「マイクロ文字」といった従来(じゅうらい)の技術に加え、2千円札で採用した「パールインキ」「潜像模様(せんぞうもよう)」や、最新技術の「ホログラム」「すき入れバーパターン」などの技術を駆使(くし)する。

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また、寸法(すんぽう)は1万円札と千円札は変わらないが、5千円札は横が1ミリメートル大きくなる。2千円札で採用した指の触覚(しょっかく)で識別(しきべつ)できるマークを新札にも用いるが、形などについては今後、検討するという。

野口英世
肖像について、塩川財務相は「従来は政治家(せいじか)中心だったが、これからの日本を考え、学術重視(がくじゅつじゅうし)、男女共同参画(さんかく)社会の推進(すいしん)など幅広(はばひろ)い観点から選んだ」と指摘(してき)、人選は財務相の発案という。
(参考:朝日新聞、毎日新聞ほか)
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樋口一葉
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