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2003(平成15)年8月、明治維新に活躍した西郷隆盛(1827~77年)の肖像画(しょうぞうが)が、大分県日田(ひた)市で見つかった。
今回見つかった肖像画は、幕末・明治期に日田で活躍した文人画家(ぶんじんがか)の平野五岳(ひらのごがく 1809~99年)が、掛け軸(かけじく)に描いた水墨淡彩画(すいぼくたんさいが 縦136cm、横38cm)で、西郷に面会を申し込む内容の漢詩も記されている。
掛け軸を保管していたのは、五岳研究家として知られる日田市在住の川津信雄さんで、10年ほど前に骨董(こっとう)品店で見つけて買い求めたという。
書簡の日付は明治9(1876)年10月で、西南戦争が始まる4か月前。この月、五岳は、明治政府の大久保利通から西郷の蜂起(ほうき)を思いとどまらせるように依頼(いらい)を受けて、鹿児島を訪問したといわれるが、西郷には会えなかったとされてきた。
河内昭圓・大谷大学文学部教授が掛け軸を調査し、肖像画に描かれた「丸に十字」の薩摩藩の紋付き羽織(もんつきはおり)が、鹿児島市にある西郷南洲顕彰館(さいごうなんしゅうけんしょうかん)で保存されている遺品(いひん)の紋付き羽織と同じものであると判断した。
そのため、この掛け軸は、五岳が直接西郷に会って描いたとみられている。

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これまで見つかっていた西郷の肖像画は、本人に直接会って描かれたものがなく、写真も一枚も残されていないため、西郷の姿を知る貴重な資料と考えられている。
(参考:毎日新聞、読売新聞ほか)
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