学研キッズネット キッズネットトップへ 知る 遊ぶ 調べる 科学 キズネ子倶楽部 学習百科事典 サイトマップ
職業調べナビゲーション 未来の仕事を探せ!
トップ
職業調べナビゲーション 未来の仕事を探せ!
トップ > 特集トップ > 第2回農家/農園経営者 > 4.農家になるまでの道のり

探してみよう

  • 職業別
  • 興味のあるジャンル
  • 働く場所
  • 自分のタイプ
  • 休暇
  • 結婚後の働きやすさ
お仕事熱血ストーリー
診断してみようあなたに向く仕事!!
50音順仕事一覧
PR

第2回
農家/農園経営者

笠原秀樹(かさはら ひでき)さん、純子(じゅんこ)さん / 自然農園レインボーファーム

4  農家になるまでの道のり

 
おふたりはどうして農業を始めたのかな? 子どものころの話から聞かせてください!
 
 

農業と関係ない仕事についたけれど...

純子さん:小学生のころは、庭で植物が育つようすを見るのが好きでした。豆やジャガイモを植えたりして、「農家のおよめさんになろう」と思っていたんですよ。でも、その後は中学・高校で農業をちょっと体験したくらいで、小学時代のそんな思いはすっかり消えてしまいました。農業はほこりっぽくて大変そうというイメージがあったんです。それで短大を卒業後は、食品会社の事務職として働いていました。

秀樹さん:夢がかなってよかったじゃない(笑)。ぼくは子どものころ、とくにあこがれる仕事はなかったなあ。ただ、昔からこの土地に住んでいたので、家のまわりは緑がいっぱいで、野菜もおじいちゃんやおばあちゃんが作るものを食べていました。自然の中で暮らして、食べ物は自分で作るのが当たり前と思っていたんです。でも世の中はそうでもないし、自然が壊されたりしている。それで環境問題に関心を持つようになり、東京農業大学の林学科に進学。卒業後は造園会社でガーデンデザインの仕事をしていました。

純子さん:おたがい、はじめは農業と関係ない仕事をしていたよね(笑)。知り合ったのは、環境問題を考えるパレードでした。といっても、わたしは友人の手伝いに行っただけなんだけど……。
 
秀樹さん:ぼくは「パーマカルチャー」に興味があったんです。「パーマ」は「パーマネント」のことで、「ずっと続く」、「カルチャー」は「農業」と「文化」の両方の意味があります。わかりやすくいうと、“農業を取り入れて、長続きする生活を作るための考え方”とでもいえばいいでしょうか。伝統的な知恵や現代の技術をミックスさせて、その土地や環境をこわさない暮らしをするということです。それで自然と調和した庭造りを勉強したくて、会社を3か月
休んでニュージーランドの農場を見てまわることにしました。

純子さん:その少し前から、わたしもたまたまニュージーランドに行っていたんです。会社で6年働いたけど「このままでいいのかなぁ」と考えて思い切って会社をやめ、英語をマスターしようとワーキングホリデー(働きながら観光旅行ができる制度)を1年間取りました。彼がニュージーランドに来てから、ワーキングホリデーの最後の1か月間、いっしょに農場めぐりをすることになったんです。
 

ニュージーランドと栃木の農場で修行!

笠原さんの家では、お茶をこんなふうに楽しむことも。そぼくなカップには葉っぱのコースターがぴったり。
笠原さんの家では、お茶をこんなふうに楽しむことも。そぼくなカップには葉っぱのコースターがぴったり。
秀樹さん:ニュージーランドではあちこちの有機農場で住みこみで働きましたが、楽しくてしかたなかったですね。くだもののなった木が生いしげって、その中に畑があって、池には魚が泳いで、飼っているトリもそのへんを歩いていて——。きれいな景色のような生活で、「日本に帰りたくない、一生こんな暮らしをしたい」と思いました。でも、彼女はそうでもなかったようで……。
純子さん:はじめに行った農場がスタートしたばかりで荒れていたんです。彼のあまりの熱心さに反発する気持ちもありましたね(笑)。でも次に行った農場は25年かけて整備したところで、彼が言うように本当にすばらしかった。人の手の入れ方しだいで、楽園のようなすてきな場所ができるんです。「こんな暮らしを日本でもできたら」という思いがそこで一致(いっち)して、「じゃあ2人でやっていこうか」と結婚を決めました。

 
植物、家畜、水辺の生き物などを人間が世話し、その働きを利用することで、エネルギーをムダにしない暮らしが成り立つ。お金や外から運んでくるエネルギーにたよらなくても長続きする生活ができる
植物、家畜、水辺の生き物などを人間が世話し、その働きを利用することで、エネルギーをムダにしない暮らしが成り立つ。お金や外から運んでくるエネルギーにたよらなくても長続きする生活ができる
秀樹さん:ニュージーランドから帰ってぼくは会社をやめ、結婚。日本の風土にあった農業と技術を学ぶため、2人で栃木の有機農家に1年間住みこみで研修しました。
その農場は、飼っているブタのフンで野菜を育て、くず野菜でニワトリを育て、よごした水は池にためてコイや水草できれいにするという、自然のつながりをうまく利用していました。パーマカルチャーの考え方にぴったり合っていたんです。

純子さん:正直いうと、農業って勉強するものではないと思っていました。種をまけば野菜は育ちますからね。でも研修したことで、農家の生活のしかたが学べました。農場の人と同じリズムで生活して、それが自分にあっていると感じたからこうして独立したんです。早起きして植物や動物と向き合う生活が苦手なら、農家としてやっていくのはむずかしいかもしれませんね。

 
「古い農機具だけど十分使えます」と秀樹さん。農業をやめる人から機械や道具をもらえることもあるそうだ。
「古い農機具だけど十分使えます」と秀樹さん。農業をやめる人から機械や道具をもらえることもあるそうだ。
秀樹さん:「自然農園レインボーファミリー」をオープンしたのは2003年5月。田畑は全部で9反(たん)5畝(せ)=2850坪(つぼ)=9400m2ほどですが、約1反がぼくの実家のもので、ほとんど借りています。農業機械は古いものを買って、新品はビニールハウスくらい。独立にかかったお金は100万円ほどでした。
1年目は土にび生物がいなくて栄養が行きわたらず、小松菜は5センチくらい、キャベツはこぶしほどの大きさにしかなりませんでした。それでも途中で値上げするのはむずかしいので、最初から1箱2500円で売りました。最初のうち、会員は知り合いばかりで株主のようにサポートしてくれた感じですね。しだいにクチコミで輪が広がって、今は60会員ほどにふえました。

純子さん:最初はすごい値段だったけど(笑)、いろんな人にささえられて、力づけられながら3年目をむかえた感じですね。
 
 
ニュージーランドや栃木の農場の人、それにお金を出して野菜作りをささえてくれた会員の人たち。いろんな人とのつながりで今の農場のすがたがあるんですね!
 
 
ページトップに戻る
このサイトについて|利用規約|プライバシー・ポリシー|お問い合わせ|ヘルプ
Gakken Copyright (C) GAKKEN EDUCATION PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
キッズネットは(株)学研教育出版の登録商標です。