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第28回
プロサッカー選手

石川直宏 (いしかわ・なおひろ)さん /FC東京 MF(ミッドフィルダー)

2  チームが1つになる最高の試合

 
これまで数えきれないくらいの試合に出場している石川さんですが、忘れられないゲームってありますか?
 
 
2004年、浦和レッズと戦ったヤマザキナビスコカップの決勝戦ですね。FC東京に移ってから初めてのタイトルへのチャレンジでした。

正直にいうと、この試合でぼく自身は得点に結びつくプレーができなかったと思うし、自分でもなっとくのいく出来ではありませんでした。でも、チームのために自分がしていたプレーを考えたとき、やっぱりあの試合は印象深いです。

0対0のまま後半をむかえたころ、ぼくの足はつっていました。シュートを打ち、相手のパスをカットして切り込んだりと、がんばって攻撃(こうげき)していた一方で、DF(ディフェンダー:主に守備を担当する選手)が退場し、カバーするエリアが増えてかなりの運動量になっていました。ふつうならもう走れない状態です。それでも「ピッチを去りたくない」「戦いたい」という気持ちの方が強かった。だから、そんな状態でも体を張ったし、絶対負けたくないという精神力で走り続けました。
 
試合中はサポーターも選手の一員だ。(©F.C.TOKYO)(写真はナビスコカップのものではありません)
試合中はサポーターも選手の一員だ。(©F.C.TOKYO)(写真はナビスコカップのものではありません)
チームにもすごく一体感がありました。選手がばらばらに動くのでなく、かといってチームのために個性を消すのでもなく、自然とみんながまとまっていたんです。しかも選手だけじゃなくて、サポーターのみんなとも一体になってる。7対3くらいの割合でレッズのサポーターが多かったけど、それに負けないくらい、いっしょにがんばってくれているのが伝わってきました。スタッフもベンチの選手も、みんなが一丸になって戦ったんです。

試合は延長戦にもつれこんで、それでも決着がつかず、PK戦へ。もちろん出たかったけど、足がつっている自分が出ていくのはチームのためにならないから、PKのメンバーには入りませんでした。結果は、4対2で勝ち! 不利な状況の中、みんなで最後まで戦いぬけて、しかもタイトルを手にすることができた。あのときの感動は言葉で表せません。わすれられない、最高の一戦です。
 
 
足をつっても120分間、戦いぬくなんてすごい! サポーターの声も力になるって聞いたら、ますます応援(おうえん)がんばっちゃいます!

次のページでは、試合がある日のスケジュールを聞くよ。
 
 
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