第44回
昆虫(こんちゅう)写真家
栗林 慧(くりばやし・さとし)さん
3 特別なカメラを手づくり
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虫の目で虫の生活を追う

でもぼくは、虫の視点(してん)で虫の生活を追った写真をどうしても撮ってみたかった。そこでカメラを改造(かいぞう)し、まずは昆虫を手軽に撮影できる「昆虫スナップカメラ」をつくりました。1960年代のことで、出まわりはじめたばかりの小さなストロボ、つまり光を出す装置(そうち)を取り入れました。

さらにいろんなレンズを組み合わせて、手前の昆虫と後ろの背景もくっきりととらえるカメラ「クリビジョン」もつくりました。これを使えば、まさに虫の目で虫の世界をながめているような写真が撮れるのです。デジタルカメラ版(ばん)の「デジタルクリビジョン」も作り、今ではぼくの作品づくりの欠かせない相棒(あいぼう)になっています。
たくさんのカメラをダメにして…

でも、「こうしたらうまくいくんじゃないか」と新しい考えがひらめくと、いてもたってもいられなくなってしまうんです。すぐにそのアイデアを取り入れてみると、さらに可能性(かのうせい)が見えてきて、「ようし、もうすこしがんばってみよう」という気持ちにさせられる……。そういうことのくりかえしです。

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