ユニ先生のアンニョン!韓国

わかめスープ

韓国のテレビドラマなどで、誕生日にバースデーケーキではなく、わかめスープを食べているシーンを見たことはありませんか? 実は韓国では、誕生日にわかめスープを食べることが定番なんですよ。

 韓国のわかめスープは、牛肉でとっただしに、にんにく、塩、ごま油、しょうゆで味付けをして、わかめをどっさりと入れてたものです。このわかめスープ、韓国では産後と誕生日の食べ物だと考えられています。

 赤ちゃんを生んだことで体力が低下してしまったお母さんは、産後の1ヶ月間は毎日わかめスープを食べます。わかめはカルシウムやヨードなどの健康な血液や骨を作るのに必要なミネラル成分が豊富に含まれているので、わかめを食べることでお母さんの体力が回復し、お乳の出もよくなり、赤ちゃんにも栄養がよく行き渡ると考えられているからです。

 また、わかめは養殖によって大量生産が可能になる以前は大変貴重な食材で、白米とわかめスープがセットで韓国の宮廷料理として出されていたことから、わかめスープには特別な日のごちそうという意味もあります。誕生日の朝わかめスープを食べるのは、誕生日は、自分を産んでくれたお母さんに感謝し、お母さんは子どもを産んだときのよろこびを思い出し、その成長を祈る特別な日だからなのです。

 ですから、誕生日に友だちと話をすると「わかめスープは食べた?」と必ず聞かれますし、一人暮らしをしている人も、お母さんから「わかめスープは食べたの?」という電話があります。韓国ではわかめスープは家族の愛情が込められていて、その愛情を感じ、感謝しながら食べる料理で、わかめスープのない誕生日はとても寂しい誕生日になってしまうのです。

 ただ一方では、わかめはつるつるしていてすべりやすいということで、試験の日や、家族に受験生がいる家庭では、わかめスープを食べることは縁起が悪いときらわれたりもするんですよ。