★記事の後半では、自由研究をまとめるのに役立つワークシートや、専用の自由研究おうえんガイドが使えるおすすめツアー「マンタやサメの飼育観察体験ツアー」を紹介しているよ。
※ツアー参加者の方へ:自由研究おうえんガイドのダウンロードはコチラ

クイズの答えは……なんと、ジンベエザメは小さな小さなプランクトンを食べるよ。とてもおとなしい性格で、人を襲うこともほとんどないんだって。
それではクイズ第2問! 体長5mほどのイタチザメは何を食べるでしょう?
ジンベエザメの半分ぐらいの大きさだね。ってことは、こちらもエサはプランクトン……?

正解は、大型の魚からウミガメや海鳥まで、なんでも食べちゃう! 海に捨てられた空き缶や車のナンバープレートをまちがって食べてしまうことも。人間も食べられてしまうから、近づくととても危険なんだ。
こんなふうに、同じ「サメ」でも食べるものはちがうし、体の大きさと食べるものには関係がないみたい。じゃあ何に関係があるかというと、口の形や歯の形、口の位置に関係があるんだ。くわしく調べてみよう!
調査 するテーマを決 めよう

海の生きものたちの「口や歯」と「食べ物」の関係について、調査するテーマを決めよう。テーマは、きみがとくに気になることや、興味のあることなどを自由に考えよう。
たとえばこんなふうに考えてみよう。
例 1.「魚 の歯 」が気 になる
→ 「魚の歯」の何が知りたいのか、考えてみよう!
→ 飼っている金魚には目立つ歯はないように見えるけど、テレビで見たサメにはとがった歯があった。そのちがいを知りたいな。
→ とがった歯のある魚とない魚にはどんなちがいがあるか、予想してみよう!
→ とがった歯がある魚は肉食で、そうじゃない魚は肉食ではないのかな?
【テーマ決定!】「とがった歯のある魚とない魚、そのちがいは?」
例 2.「魚 のエサ」に興味 がある
→ 「魚のエサ」の何が知りたいのか、考えてみよう!
→ 大きな魚は小さな魚をエサにすると思っていたけど、体の大きさは関係ないみたい。どんな魚がどんなエサを食べるのか知りたいな。
→ どんな魚がどんなエサを食べるか、予想してみよう!
→ 凶暴な魚はほかの魚を食べて、おとなしい魚はプランクトンを食べるのかな?
【テーマ決定!】「魚が何を食べるかは、魚の性格と関係する?」
気になることをひとつ考えて、「たとえばどんなこと?」と具体的にしたり、予想してみたりすると、テーマが決めやすいよ。おうちの人やお友だちと「たとえば?」「予想は?」と会話しながら考えるのもおすすめ!
調 べ方 ・観察 のしかた
テーマが決まったら、何でどんなふうに調べるかを考えよう。
たとえば「とがった歯のある魚とない魚、そのちがいは?」を調べるときには、こんな方法があるよ。
1. 本 や図鑑 、インターネットで調 べる
まずは、本や図鑑、インターネットで魚について調べてみよう。魚は種類がたくさんあるから、とがった歯のない魚を1~3種類、とがった歯のある魚を1~3種類にしぼって調べてみるといいよ。体の大きさや、エサの内容、寿命などを知ると「とがった歯のある魚とない魚のちがい」のヒントになるかもしれないね。
また、「歯」についてくわしく書かれていない場合は、魚の種類を限定せず、「魚の歯」をキーワードにして調べてみよう。いろいろな魚の歯について知ると、「とがった歯のある魚とない魚のちがい」の情報が得られるかもしれないよ。
2. 実際 の魚 を手 にとって調 べる
魚屋さんやスーパーマーケットの鮮魚コーナーなどに行って、おうちの人に魚を買ってもらおう! タイやヒラメ、アジなどいろんな魚がいるよ。釣りに行ける場合は、自分で釣った魚を調べてみるのもいいね。
※さわるときは軍手をするなどして、魚の歯やウロコ、ヒレなどでケガをしないように注意する

3. 水族館 に行 って調 べる
水族館に行って、いろんな魚を観察してみよう。飼育員さんがエサやりをするところを観察したり、展示されている解説を読んだり、飼育員さんに質問したりしてみよう。
<観察 するときのポイント>
①スケッチしてみよう
パッと見るだけでなくじっくり見てスケッチすると、最初は気がつかなかったことに気がつくかもしれないよ。水中で生活している魚をスケッチする際のポイントは次の3つ。
◆エラぶた、またはエラあなを描こう!……魚はエラで呼吸するよ。どこから空気を取り入れているかを確認しよう。
◆ウロコを描こう!……魚は全身がウロコでおおわれているよ。どんなウロコかを細かいところまで観察しよう。
◆ヒレを描こう!……ヒレは魚が泳ぐために必要な部分。胸ビレ、背ビレ、腹ビレ、尻ビレ、尾ビレがあるか、どんな形かを観察して描こう。

②見るだけでなく、音や、におい、手でさわった感覚などにも注目しよう
実際に魚にさわったときの感覚やにおい、水族館で聞こえる音やにおいなど、目で見る以外の感覚も使ってみよう(さわるときは、ウロコや歯、ヒレなどでケガをしないように気をつけよう)。
③一種類だけではなく、いろんな魚とくらべてみよう
ほかの魚とくらべることで、テーマにした魚の特徴がわかるよ!
④わからないことや知りたいことを質問しよう
魚屋さんや水族館の飼育員さんは魚のプロ。お仕事のじゃまにならないように気をつけながら、質問してみよう!
調査 したことをまとめよう
調査したことをワークシートにまとめよう。イラストや写真、表などを使うと、調べた内容が伝わりやすくなるよ。

【わかったこと・感想の例】
魚の食べ物は、歯の形に関わっていることがわかった。
犬歯のあるマダイは、泳いでいる魚にかぶりついて食べてしまったり、エビやカニなどの硬い殻を持つものは奥歯の臼歯ですりつぶして食べたりする。人間と同じような食べ方をするんだなと思った。
【自由研究ガイド付き】「マンタやサメの飼育観察体験ツアー」に参加してみよう!
この自由研究にぴったりなおすすめのツアー「マンタやサメの飼育観察体験ツアー(沖縄)」を紹介するよ。
このツアーでは、沖縄にある研究施設である、海の上のいけすでたくさんの海の生きものに出会えるよ。サメやエイにエサをあげたり、巨大なマンタの食事風景を観察したり、海の生きものと食べ物の関係を間近で観察できるチャンスがいっぱい! 海の生きものにくわしいガイドさんが案内してくれるから、気になることや水族館の裏話などを聞いてみよう。
夏休みに家族で旅行しながら、自由研究に取り組んでみよう!
ツアーのイチオシポイント
・知識豊富なガイドさんから、くわしい解説や水族館の裏側が聞ける!
・海の上から観察するという、水族館とはまたちがったリアリティある環境を体験できる!
・サメやエイなどへのエサやり体験や、迫力あるマンタのエサやり見学ができる!
・自由研究をまとめるのに役立つ「自由研究おうえんガイド」が便利!(このページの下のほうからダウンロードして、おうちで印刷してきてね)

「マンタやサメの
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