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ロケットが飛 ぶしくみを知 ろう!
ロケットが飛ぶしくみは、ふくらませた風船を想像するとわかりやすいよ。パンパンに空気を入れてふくらませた風船の口を結ばずに、パッと手を離したらどうなるかな? 風船は、中の空気をふき出しながら飛んでいってしまうよね。このとき、風船が飛ぶ方向は、空気をふき出す方向とは逆になる。つまり空気をふきだした反動によって風船が飛ぶんだ。

ロケットが飛ぶしくみもこれと同じ。ロケットの中で燃料を燃やし、発生したガスをふき出すことによって飛ぶんだ。ただし、風船とちがって、遠い宇宙まで大きなロケットの機体を運ばなくちゃいけないから、大きなエネルギーが必要になるよ。
野菜 ロケットをつくってみよう
ロケットが飛ぶしくみはなんとなくわかったかな? 次はそのしくみがわかる工作をしてみよう。ロケット工作ではいろいろなものを燃料に使うけど、今回は身近な「野菜」を燃料にした野菜ロケットの作り方を紹介するよ。
用意 するもの
・フィルムケース(おしてフタをする小さな容器)
・オキシドール
※オキシドールは必ず使用期限を確認する(使用期限が過ぎていると実験がうまくいかなことがある)
・野菜(ニンジンやジャガイモなど)
※料理をしたあとの端っこの部分でもできるよ
・すりおろし器(おろし金)
・保護メガネやフェイスシールドなど
・ファイルボックス
・長めのくつべら、またはじょうぎ(50cmくらいの長くて大きいものを2つ)
・メジャー
・透明なふくろ

実験の注意
・必ずまわりに人がいないかどうか確認してから実験を行う
・野菜やオキシドールが飛び散る可能性があるので、野外などのよごれても問題ない場所で実験する
・風などで発射台が安定しないときは、実験を行わない
・オキシドールが目に入らないように、実験中は必ず保護めがねやフェイスシールドなどを着用する
・野菜ロケットはとても勢いよく飛ぶから、絶対人に向けて飛ばさない(10m近く飛ぶこともあるよ)
・野菜を切ったりすりおろしたりするときは、ケガをしないように注意する
・必ずおうちの人と一緒に実験する
準備
ファイルボックスに、くつべらをセットし、ロケットの発射台をつくる。くつべらの代わりに、50cmくらいの長めのじょうぎ2つでもつくれるよ。
発射台は、まわりに人がいない広い場所に設置する。ファイルボックスが安定しない場合は、ブロックなどで支えて倒れないようにしよう。


実験 のやり方
1 ニンジンなどの野菜をすりおろす。

2 フィルムケースのフタの裏側(容器の内側)にすりおろした野菜をのせる。

3 フィルムケースにオキシドールを入れる。容器の3分の1~4分の1くらいの量が目安だよ。

4 フタをしめてオキシドールと野菜が混ざるように2、3回軽くふり、フタを下側にして発射台にセットする。フタをしてから10秒以内に発射台にセットすること。
10秒~3分くらいすると、ポンッと音がしてフィルムケースが飛んでいくよ。どれくらい飛んだのか、メジャーを使って測ってみよう。


5分 以上 ケースが飛 ばないときの対応
この実験では、野菜やオキシドールの量、野菜の種類、気温などによって、飛ぶまでに時間がかかったり、飛ばなかったりすることがあるよ。飛ばないなと思っても、危険だから発射台をのぞきこんだり発射台の前に出たりしては絶対にダメ。
5分以上飛ばないときは、透明なふくろに手を入れて後ろからフィルムケースをつかみ、ふくろをひっくり返して、ふくろの中でゆっくりフタを外すようにする。


どうして野菜 ロケットは飛 ぶの?
野菜にふくまれている「酵素」と、オキシドールが反応して、「酸素」が発生するんだ。フィルムケースの中に酸素がたまっていき、圧力が高くなると、たえきれなくなってフタが外れる。そして、オキシドールと野菜が混ざった”燃料”が勢いよくおし出され、その反動で飛ぶんだよ。
わかったことをまとめよう!
工夫したこと | 結果 | 考察 | |
1回目 | 説明のとおりにつくった | 失敗。飛ばなかった。 | オキシドールの量が少なかった? |
2回目 | 少しオキシドールの量を増やした | 4m飛んだ | 同じニンジンでも、根本と先っぽでちがうのかな? |
3回目 | ニンジンの根元と先っぽでくらべてみる | 根元:●m 先っぽ:●m | 同じ野菜でも、場所によって飛ぶ距離が変わるみたい |
【わかったこと・感想の例】
野菜の中の酵素とオキシドールが反応すると、酸素が発生する。フィルムケースの中に酸素がたまって圧力が高くなるとフタが外れ、フィルムケースがロケットのように飛ぶことがわかった。
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企画協力/高崎 薫