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冷蔵庫はなぜ物をひやすことができるの

冷蔵庫はなぜ物をひやすことができるの

冷蔵(れいぞう)()(はなし)をするまえに、まず注射(ちゅうしゃ)をされるときのことを(おも)()してください。

注射(ちゅうしゃ)をするとき、医者(いしゃ)看護婦(かんごふ)さんは、わたしたちの(はだ)をアルコールでふいて消毒(しょうどく)をします。そのとき、すうっと(はだ)がつめたく(かん)じるはずです。これは、アルコールが蒸発(じょうはつ)するときに、(はだ)から(ねつ)をうばうからなのです。
冷蔵(れいぞう)()がひえるのは、このような性質(せいしつ)利用(りよう)しています。ただしこれまでの冷蔵(れいぞう)()は、アルコールではなくフロンガスを使(つか)ってきました。地球(ちきゅう)のオゾン(そう)をこわすとして(おお)きな環境(かんきょう)問題(もんだい)になっている、あのフロンガスです。
フロンというのはとても便利(べんり)なもので、液体(えきたい)から気体(きたい)にすぐに変化(へんか)し、また気体(きたい)から液体(えきたい)にもかんたんに変化(へんか)することができます。
このフロンが、冷蔵(れいぞう)()(なか)(そと)のパイプの(なか)(まわ)っています。冷蔵(れいぞう)()(なか)のひやさなければならないところでは、液体(えきたい)のフロンを蒸発(じょうはつ)させて(ねつ)をうばい、また、蒸発(じょうはつ)した気体(きたい)のフロンが冷蔵(れいぞう)()(そと)にきたときには、今度(こんど)はこれを液体(えきたい)にかえてるのです。そうすると、冷蔵(れいぞう)()(なか)からうばわれた(ねつ)が、パイプのまわりの空気(くうき)ににげていきます。このようにして、フロンが冷蔵(れいぞう)()(なか)(ねつ)冷蔵(れいぞう)()(そと)(はこ)()しているのです。こうして冷蔵(れいぞう)()(なか)空気(くうき)はひやされています。
(はだ)をふくとき蒸発(じょうはつ)したアルコールを、またつかまえて液体(えきたい)にして、それでまた(はだ)をふく……というようなことを、冷蔵(れいぞう)()はパイプの(なか)自動的(じどうてき)にくりかえし(おこな)っていると(かんが)えればいいのです。

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