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アリはどうして土の中にすをつくるの

アリはどうして土の中にすをつくるの

アリは、とても(ちい)さな昆虫(こんちゅう)です。しかし、たくさんの(ちい)さな仲間(なかま)がいっしょに仕事(しごと)をわけあって、(ちから)()わせて生活(せいかつ)しています。1ぴきだけでは、()きていけないのです。そのためには、仲間(なかま)がまとまってくらしていける場所(ばしょ)必要(ひつよう)です。これが、()なのです。

()は、みんなが安心(あんしん)してくらせるところであり、幼虫(ようちゅう)(そだ)つところでもあります。アリの親戚(しんせき)の、ハチの仲間(なかま)にも、子育(こそだ)(よう)()をつくるものがいて、()のすじや粘土(ねんど)のようなどろをかじり()って、つばをまぜて()をつくっています。
アリも、(おな)じように、(つち)をあごでかじり()り、(つち)(なか)にトンネルをほっているのです。アリの()は、地面(じめん)(なか)につくったあなであるため、なかなかこわれることはありません。(あめ)がふっても、しみとおってしまいますから、(みず)もたまりませんし、(かぜ)がふいても(なに)影響(えいきょう)もありません。(つち)(なか)はまっ(くら)ですが、アリは、おたがいに、においなどで連絡(れんらく)しあうために、(あか)るいところと(おな)じように生活(せいかつ)することができるのです。つまり、アリのような(ちい)さな(むし)が、仲間(なかま)どうし(ちから)()わせて生活(せいかつ)していくには、(つち)(なか)は、とてもつごうがいいというわけです。
もちろん、アリの仲間(なかま)でも、トゲアリのように()(みき)のくさってできたあなを()にするものや、トビイロケアリのようにかれた()利用(りよう)して、()をつくるものもいます。しかし、ほとんどのアリは、(つち)(なか)()をつくってくらしているのです。

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