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クモはどうしておしりから糸をだすの

クモはどうしておしりから糸をだすの

クモが(いと)()すところは、おしりのように()えますが、(ただ)しくは(はら)(さき)のほうです。(はら)(さき)には、「(いと)いぼ」というとがったところがあり、そこから(いと)()しています。

(いと)()(むし)というと、チョウやガの幼虫(ようちゅう) なども()られていますが、チョウやガの 幼虫(ようちゅう)(くち)から(いと)()してまゆをつくったりします。クモのように(はら)から(いと)()(むし)はほかにはおらず、クモは、少々(しょうしょう)かわっているといえます。
クモが(はら)から(いと)()し、チョウやガの幼虫(ようちゅう)(くち)から(いと)()すというのは、(からだ)(なか)にある(いと)のもとをつくる場所(ばしょ)がそれぞれちがうからです。
また、チョウやガは、成虫(せいちゅう)になると(いと)()しませんが、クモは、子供(こども)(おや)も、どちらも(いと)()します。このことは、オニグモやジョロウグモのように、(いと)(あみ)をはるクモはもちろん、ハエトリグモなどのように、(あみ)をはらないクモでも(おな)じです。
ところで、昆虫(こんちゅう)のあしが6(ぽん)であるのに、クモのあしは8(ぽん) あります。したがって、クモは昆虫(こんちゅう)ではありません。クモは、2 (ほん)(おお)いこのあしを使(つか)って(いと)をあやつっているのです。たとえば、(いと)(あみ)にしたり、(あみ)にかかった(むし)(つつ)んだり、うんだ(たまご)(つつ)んだりと、いろいろ使(つか)っています。
クモが(いと)いぼから(いと)()すことと、あしが8(ぽん)あるということは、(ふか)いつながりがあると(かんが)えられているのです。

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