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2017.12.06

ニャイコフスキー師匠 ニャイコフスキー師匠(ししょう)の もぐりこんでみた!
科学の甲子園ジュニア、頭脳(ずのう)とチームワークで優勝をねらえ!

科学の甲子園ジュニア、頭脳(ずのう)とチームワークで優勝をねらえ!

「45センチの立方体の中に入る大きさで、ボールが一番長く転がり続ける装置(そうち)をつくれ」

こういわれて、“あー、こういう形ね”と思いついたら、科学的な考えができる人!?

この問題、科学っぽい思考ができるかどうかを競い合う、中学生のための大会「科学の甲子園(こうしえん)ジュニア全国大会」で出された課題のひとつ。高校野球の日本一を決める大会が“甲子園球場”で行なわれることから名づけられ、その科学版(かがくばん)という意味だな。

各都道府県から選ばれた中学1・2年生の6人が1チームになって、工作や実験などの実技(じつぎ)と筆記で競う都道府県対こう戦。全国から47チーム、282名が集まって3日間競い合うっていうんだから、その熱気はそりゃすごいだろう。

初日は筆記試験。気が散ったらいけないから見ることはできなかったけれど、科学や数学のむずかしい問題を解(と)く70分間だ。過去(かこ)に出された問題はだれでも見られるから、ちょっと見てみるかのう。

「科学の甲子園ジュニア全国大会2016」の問題を見る

いや、ん、まあむずしいな。わしは、しっぽをまいて退散じゃ。

2日めの実技は、チームワークがものを言う

2日めは、午前と午後に分けて行なう2つの実技競技(じつぎきょうぎ)。午前は、はじめにあげた、転がるボールの課題。あたえられた道具と決まりの中で、どのチームが一番長くボールを転がし続けられるかを競うぞ。実は、この課題は事前に発表されていて、大会前に万全の準備(じゅんび)を整えられるというもの。各チーム6人のうち3人が参加して行なう3時間とは、どんな感じだったのかというと…。

競技が始まったとたん、事前に決めてある手順にしたがって自分の役わりを確実(かくじつ)にこなしていくみんな。その中でもひときわ明るい声と笑顔で作業をすすめるチームに、わしの目はくぎづけになったんじゃ!

科学の甲子園ジュニア、頭脳(ずのう)とチームワークで優勝をねらえ!

それが、岩手県代表の奥州市立胆沢中学校(おうしゅうしりついさわちゅうがっこう)の女子3人組。

事前に立てた計画表を見ながら、決めた手順と分担、時間のとおりに作業を進めていく。もくもくと…だけど、なんか楽しい。明るい。元気。

「ボールどこ?」「ここだよ!」「OK! どうぞ」「ありがとう~」
あるときは歌声も聞こえたりして。

そして、すべてのチームに平等にせまる制限時間。

「あ、もう、だめ」「あせるな~」「あと24分!」

あせるときも、元気元気。まわりのみんなを笑顔にしてまきこんでいく。岩手の自然が育てた人がらかのう。

じゃが、きっちり立てたはずの計画も、実際やってみると時間が足りない。どうする、胆沢中ガールズ! そんなときもノー・プロブレム。

「時間が足りない!」「ん~、8段を7段にしません?」

時間内で最良の道を素早く考えるやわらかさも忘れない。

「あと何分?」「何すればいいんだ?」「え~とね、曲がりを直す!」「通路がななめになってるかどうかも見て!」

そんな明るさで組み立てたものがこれ。

科学の甲子園ジュニア、頭脳(ずのう)とチームワークで優勝をねらえ!

8段の面にのった球状の斜面を、ボールがぐるぐる回りながらじょじょにおりていく装置。ぐるぐる回る時間が長ければいいんだから、なるべくなだらかな斜面にすればいいのかのう。

事前につくった設計図がこれ。

科学の甲子園ジュニア、頭脳(ずのう)とチームワークで優勝をねらえ!

試してみた結果のベストタイムは、4分38秒。これよりも早いタイムは出せるのか、そして、一位をとることはできるのか!?

「3・2・1、GO!」のかけ声とともに手を離れるボール。息を止めてしまうくらいしんけんに見守る3人。ぐ~るぐるぐ~るぐる、いい感じ…どこまでもゆっくり回り続け、かなりのいいタイムをたたき出す…あと少し。ゴールは間近じゃ。

科学の甲子園ジュニア、頭脳(ずのう)とチームワークで優勝をねらえ!

あ、あれ? 止まったー。ゴール直前のまさかの事態に、3人はもちろん、まわりで見守る人たちもいのる。動いて、動いて、ゴールして! あと数センチ? 数ミリ? でも、ボールは動かなかった。

科学の甲子園ジュニア、頭脳(ずのう)とチームワークで優勝をねらえ!

引率の先生によると、胆沢中学校の3人は、ふだんはテニス部とバスケ部でがんばっているそうで、昨年も岩手県の代表を決める大会には出場していたが、おしくも全国大会に進むことはできなかったそうじゃ。そのリベンジ! ということで今年もちょうせん。県の大会での実技準備で、何度も何度も実験したことをほめられたらしいぞ。

さて、残念ながら、ボールがゴールにたどりつかないチームはほかにもいくつか。45センチの中に装置がおさまりきらずボールを転がすことさえできないチームもあった。何カ月もがんばったのに残念じゃ。

午後の実技は、いきなり課題。「惑星(わくせい)Xにて」

実技競技2つめは、「太陽系(たいようけい)の外で発見された、生命が住める惑星Xを調査(ちょうさ)せよ!」という課題。望遠鏡を組み立て、投影(とうえい)された星を観測して計算していく…というわくわくもの。実技1とは別の3人が参加して行なう90分。岩手県チームは、岩手大学教育学部附属中学校(いわてだいがくきょういくがくぶふぞくちゅうがっこう)の男子3人組。

科学の甲子園ジュニア、頭脳(ずのう)とチームワークで優勝をねらえ!

役割(やくわり)決めもしっかり。落ち着いて、静かに着々とこなしていくすがたは、実にたのもしかったぞ。

これが、岩手県代表の6人じゃ。

科学の甲子園ジュニア、頭脳(ずのう)とチームワークで優勝をねらえ!

この実技競技が行われたのが12月2日。次の日・3日の夜は今年で一番大きな月が見られる日じゃった。使った望遠鏡は持ち帰ってよかったから、それを使って大きな月をのぞいた人もきっといたじゃろうなあ。なんせ科学キッズたちだからのう。

筆記と2つの実技競技の点数を合わせて、得点が一番高かったチームが優勝となる。次の日の12月3日に発表され、東京都チームが受賞したぞ。おめでとう。

みんな笑顔で家に帰れたかのう。