キッズネット世代の近未来像 リアルJKのスマホ事情 Part2

第3回 リアルJK,JDの保護者が本音を語る 子どものスマホ利用になにを思う

子どもたちのスマホ利用について、保護者はどのように感じているのでしょう。同じ学校の高校1年生の保護者に、スマホ利用への思い、便利な使い方や悩みなどを聞いてみました。


「友だちを探す」でリアルタイムに家族の居場所を把握

高1の娘をもつママ友のAさんは、「友だちを探す」というiPhone用のアプリを使っています。許可した相手の居場所がリアルタイムにわかる位置情報サービスです。

Aさんは家族全員で話し合って、夫と自分と娘の3人でお互いの居場所を把握する手段として利用しているそうです。

家族の居場所がわかってとても便利というAさん、塾帰りの娘さんのお迎え、学校や塾の到着確認などに活用しているそうです。

娘さんのほうも、Aさんが家にいないと居場所を確認するそうで、買いもの中に娘さんから連絡がきて、買ってきて欲しいものを頼まれたりするそうです。

また、残業で帰りが遅いご主人に、帰宅してすぐにあたたかい食事を食べてもらえるよう、ご主人が駅に着いたら、食事の用意をはじめるようにしているとのこと。Aさんの愛情あふれる対応に、わたしは思わず感動しました。

家族といえども、居場所というプライバシーを知られることに抵抗を感じる人はいると思いますが、友人の話を聞いて、愛情になるか監視になるかは、使う人の気持ち次第だと実感しました。

子どもの部屋から他人の声がする!?

高1の息子さんがいるBさんはあるとき、息子さんの部屋から大人がしゃべる声が聞こえ、なにごとかとおどろいて部屋の戸を開けたそうです。そこにはスマホに見入る息子の姿が……。

声の正体は「ゲーム実況」という動画コンテンツでした。実況者がゲームをプレイした動画に肉声や音声をつけて編集した動画のことです。動画サイトでは大人気のコンテンツで、人気実況者ともなれば、わずか数日で何百万再生も記録するとか!

Bさんのおかげで、わたしはゲーム実況動画1本の長さが30分以上あるものもあることを知りました。それらを次々に見続けていたら、あっというまに深夜になってしまいますね。スマホの利用が長時間化するのも納得です。

保護者どうしの情報交換の必要性をあらためて感じました。

息子にスマホをとられた?! 母はガラケーに逆もどり

わが家と同じように4月にスマホの在庫切れで購入できず、息子さんのスマホデビューに出遅れてしまったママ友Cさんがいます。

Cさんはなんと、それまで自分が使っていたスマホと、息子さんのガラケーを交換するという手段で問題を解決しました。

「ガラケーにもどって不便じゃない?」

と、わたしがたずねると、しばらくスマホを使わないでいるうちに、必要性を感じなくなったので、いまではガラケーのままでいいと思っているそうです。

息子さんのほうも、友だちどうしの連絡さえスムーズなら、お下がりのスマホで良いそうです。子どもも保護者も、自分のまわりの友だちと歩調をあわせられさえすれば、通信機器に最新の機能を求めなくても不自由なく暮らせるのかもしれません。

話を聞いた保護者に共通していたのは、みんながもっているし部活でも多用するから、イヤでもスマホを与えざるをえない、という意見でした。わたしも同感です。

ですが、わたしには少し違和感があります。高校3年生の保護者は「与えざるをえない」とまでは言わないように感じるのです。もしかすると、高校3年生の長女と高校1年生の次女とでは、まわりの友だちのスマホ利用状況がちがっているのではないでしょうか。

次回はそのスマホ普及の実態をたしかめながら、次女に話を聞いていきたいと思います。

(第4回へつづく)

マダムM
公立中高一貫校に通う二人の娘がいる、働く母。
インターネットの商用利用とほぼ同時、まだプロバイダーという概念が存在しないころからネット関連の仕事にかかわってきた。四半世紀がすぎても、ネットの進化にわくわくさせられ続けている。趣味はブルーインパルスの飛行ショー見学。