ネット依存にならない、かっこいいネットとのつきあい方

春は、スタート&整理整とんのチャンス

春は、スタート&整理整とんのチャンス

新しいスタートの季節。スマホ購入の際は準備もしっかりと!

新学期を迎えるための準備に忙しい春は、何かを始めるのに絶好のときでもあります。

必要に応じてスマホをお子さんに持たせようと考えているご家庭でもあるのではないでしょうか。ネットトラブルや依存はパソコンからのアクセスよりスマホの利用によるものが圧倒的に多いのです。

ひととおりの注意でお子さんにスマホを渡してしまうのではなく、段階を経ながら本人が一人で使えるように親がサポートすることが必要です。

ルールは作ったのにトラブルが……

「学校から呼び出され、行ってみると、娘がネットで友だちの悪口をのせているので削除するように言われた。」(公立小6年女子・親)

「ルールは親子でいっしょに作ったのに、スマホを購入したらずっとゲーム。ルールを守らず困っている」(私立中1年男子・親)

せっかくルールを作ったのに守らないという親からの困惑の声をよく聞きます。
また、上の子はスマホをあまり使わないから下の子も大丈夫だと思って同じように与えたら全然違うと戸惑うケースも多いようです。

兄弟姉妹はそれぞれ個性が異なります。必ずその子にあったルール作りや指導を考えましょう。


見える化+責任=スマホ免許

前回お話しした見える化の別のパターンを紹介します。

ご家庭内でのスマホ免許の発行です。スマホの特性やネット利用に関する法律やマナー、健康への影響などを学習し、その利用資格が認められた上で使用が許可されるスマホ免許。

ルールだけ作るよりもスマホを持つ側の責任意識が高くなります。目安になるような検定や問題を解いて理解しながらルールを作ると良いでしょう。※1

ルールを決めるときには、同時に守れなかった場合のペナルティ点数を決めます。

たとえば食事中にスマホを触る=3点、ベッドの中にスマホを持ち込む=10点というように、子どもの規則正しい生活習慣や心身の健康を守ることを基準にルール違反のペナルティ点数を決めておきます。

そして合計点が10点で免停30日、合計点が20点で半年免許取り消しというように運用を決めておくのです。

違反すると免停や取り消しなどの罰則が伴うため、責任を持って正しくスマホを使う意識が高くなります。また残り点数が少なくなれば、子ども自身おのずとスマホ利用に慎重になり、安易に違反しないようになります。

親もいっしょに免許を持てば、スマホ利用における社会性を家族でいっしょに身につけることができます。

はじめは「仮免許」、次に「初心者マークをつけ親子でいっしょに使う」、「本免許(ただし小学生は本免許になっても必ず親といっしょに使う)」というように段階的に使うことも条件にしましょう。

約束を破っても対応しづらくならないように、あらかじめきちんとした体制を作っておくのがおススメです。

春、スマホも大掃除

すでにお子さんがスマホを持っている場合は、親子で中身の整理をしましょう。
使用していないアプリはどんどんアンインストールする、使っていないLINEグループも削除するなど、新生活に向けてスマホの中身を大掃除してすっきりしましょう。

子どもはアプリやLINEグループを削除することに不安があり、迷うこともあるので、親が「なくても大丈夫だよ」と安心させてあげながら背中を押してあげましょう。

いつもスマホとにらめっこしている子は、70以上のアプリをダウンロードしていたりします。実際は使っていないのになんとなくそのままにしているので、時間が空いたときになんとなく開いてみるということもあり、その結果、無駄な時間を使ってしまいます。

それに比べ時間を上手に使う子たちは使用しないアプリはすぐにアンインストールしています。その思い切りの良さが良い結果を生むのです。ぜひ親子でいっしょに取り組んでみてくださいね。

※1
インターネット ルール&マナー検定(一般財団法人インターネット協会)

『中学生のスマホ免許』『小学生のスマホ免許』(誠文堂新光社 遠藤美季著)

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遠藤さんプロフィールph
遠藤美季(えんどうみき)
任意団体エンジェルズアイズ主宰、情報教育アドバイザー・ネット依存アドバイザー。保護者・学校関係者に対し子どものネット依存の問題の啓発活動を展開するため、2002年にエンジェルズアイズを設立。学校講演、Web上での普及啓発活動、メールによる相談活動などをおこなっている。著書に『子どものネット依存 小学生からの予防と対策』(かもがわ出版)、『ネット依存から子どもを救え』(墨岡孝氏との共著、光文社)など。