メニュー閉じる

はじめての辞書ってどうやって選べばいいの? 新小1向け 国語辞典・徹底比較座談会

はじめての辞書ってどうやって選べばいいの? 新小1向け 国語辞典・徹底比較座談会

小学校入学を機に国語辞典を買おうか迷っている方も多いはず。でも、国語辞典ってどこをポイントに選べばいいの!? ということで、新生活への期待と不安に胸をふくらませているママたちを緊急招集! 売れ筋4社の国語辞典を見比べながら、辞書選びのポイントについて本音で語ってもらいました。

●座談会参加者:鈴木幸さん、川﨑美鈴さん、浅井由美子さん、須藤美紀さん

比較した辞書、写真左から

  • 「チャレンジ 小学国語辞典 第六版」ベネッセコーポレーション ¥2,250+税 A5判 収録語数35,100語

  • 「三省堂 例解小学国語辞典 第六版[ワイド版]」三省堂 ¥2,200+税 A5判 収録語数35,500語

  • 「新レインボー小学国語辞典 改訂第5版 ワイド版〈オールカラー〉」学研プラス ¥2,300+税 A5判 収録語数37,200語

  • 「例解学習国語辞典〔第十版/ワイド版〕」小学館 ¥2,200+税 A5判 収録語数36,500語

手始めに“読みやすさ”からチェック!

鈴木:各社とも箱がかわいくてビックリした。

浅井:たしかにかわいい! でも辞書の箱って使う?

須藤:最近は辞書に付箋を貼るって指導するらしいから、箱は使わないよね。

鈴木:じゃあ箱の装丁はそんなに気にしなくていいんだ。

小1だと小さいほうが持ちやすいのかな?

川﨑:学校や勉強机に置いて使うなら大きくてもいいよね。B6判とA5判があるけど、A5判だとB6判より少し判型が大きい分、文字が大きいね。

真剣に見比べる参加者たち

須藤:書体が違ってる。「学研」と「ベネッセ」は見出し語も本文もゴシック体(縦横の線が均等な太さの書体)。

浅井:「三省堂」は見出し語が教科書体(小学校の教科書で使われる書体)で、「小学館」は明朝体(新聞で多く使われる書体)。小1だとゴシック体のほうが読みやすいかもね。

鈴木:特に「ベネッセ」がスッキリした印象があるんだけど、なんでだろう?

須藤:見出し語の中で意味ごとに改行されているから、余白が多いんだよね。

<b浅井:読みやすい分、収録語数も少なくなってるってこと?

須藤:一番多い「学研」の37,200語に対して、「ベネッセ」は35,100語。でも、辞書を買うときに収録語数って気にする?

鈴木:わたしは気にしない。むしろ読みやすさのほうが気になる。見慣れてくると「三省堂」と「小学館」も読みやすいね。色使いが工夫されてるのかな?

浅井:「三省堂」は赤鉛筆みたいな読みやすい朱色。さすが辞書屋さんの辞書って感じ!

見出し語と本文の中身にも意外な違いが……

川﨑:「ベネッセ」は漢字の書き順が本文といっしょに書いてあるけど、他社はどう?

須藤:「学研」以外は書き順併記。「学研」は巻末に書き順と漢字の意味をまとめてるよ。

学研プラス「新レインボー小学国語辞典 改訂第5版 ワイド版〈オールカラー〉」より

小学館「例解学習国語辞典〔第十版/ワイド版〕」より

鈴木:意外に辞書によって違いがあるんだ。言葉の意味も違ったりするのかな?

須藤:「右」を引き比べてみようか。

浅井:「小学館」は「右」だけで思想的な意味も含めて4つも意味が載ってる!

小学館「例解学習国語辞典〔第十版/ワイド版〕」より

須藤:「三省堂」と「ベネッセ」は2つだけ。思想的な意味は触れてない。

川﨑:「学研」は「右」の見出し語が赤いんだけど、これ何だろう…。“重要語句”が赤字になってるんだ!

学研プラス「新レインボー小学国語辞典 改訂第5版 ワイド版〈オールカラー〉」より

浅井:「ベネッセ」以外は“重要語句”の赤字を採用してるね。

鈴木:「ベネッセ」と「三省堂」は「右」の意味の中に「右から左」とかの慣用句も載ってるよ。

三省堂「三省堂 例解小学国語辞典 六版[ワイド版]」より

浅井:「小学館」と「学研」は慣用句は別立て。どっちが引きやすい?

川﨑:大人はいっしょに載ってるほうが使いやすいけど。

鈴木:好みがわかれるポイントかもね。

コラムや付録も気になるところです

須藤:ページ下の欄外コラムも各社個性が出ていておもしろいね。

浅井:「ベネッセ」は欄外に限らずコラムにスペースを割いていて、「地球温暖化」みたいな国語と直接関係ない解説も載ってる。

ベネッセコーポレーション「チャレンジ 小学国語辞典 第六版」より

須藤:採用されている見出し語もそうだけど、百科事典っぽいのかも。

鈴木:他社は言葉や国語の知識を広げる系のコラムが多いから、「ベネッセ」のコラムは特徴的だね。

須藤:カラー口絵の内容は気になる?

鈴木:子どもはまずここから読むだろうから興味はある。でも「小学館」の「学校で出会う慣用句」っていうのはちょっとユニークすぎない? 学校なのに「さじをなげる」とか。

浅井:なげてほしくない…。

小学館「例解学習国語辞典〔第十版/ワイド版〕」より

川﨑:「三省堂」の“光の三原色”みたいな、カラーならではの内容だとうれしいな。

三省堂「三省堂 例解小学国語辞典 六版[ワイド版]」より

浅井:「ベネッセ」はカラー口絵なしで、巻頭と巻末にマンガが載ってる!

ベネッセコーポレーション「チャレンジ 小学国語辞典 第六版」より

須藤:攻めてるね! 巻末の付録にも違いがありそう?

川﨑:点字や指文字、手紙の書き方とか…扱いの違いはあるけど、そこまで目立った違いはない印象かな。

鈴木:別紙の付録もいろいろついてるんだね。

須藤:付録は辞書を選ぶ時の基準になる?

川﨑:うーん。それよりは字の大きさとか絵のかわいさのほうが重要かな。

浅井:「付録がコレだから買う」ってことはないよね。

さて、自分なら子どもにどれを買う?

須藤:各社見比べてきたけど、どの辞書を買いたいか、決まった?

川﨑:娘が「こどもちゃれんじ」をやってるから「ベネッセ」がいいと思ってたんだけど、実際に読んだら「三省堂」が良かった。でも、娘が選ぶのは「ミッキー&ミニー」だな。装丁のピンクは、女の子は絶対好き!

学研プラス「新レインボー小学国語辞典 改訂第5版 ミッキー&ミニー版〈オールカラー〉」より

須藤:なかにはミッキーもミニーも出てこないけど、いいの?

川﨑:「かわいい!」って喜んで机に置いてくれそう。まずはそこからだよね。

鈴木:そういう意味で男子的に気になるのは「小学館」の「ドラえもん版」。でも自分が選ぶかって言われると……。学校で辞書の使い方を習う4年生になるころには、幼なすぎちゃうかもしれないよね。

小学館「例解学習国語辞典〔第十版・ドラえもん版〕」

浅井:たしかに。買い替えが必要になるかもね。

鈴木:うちの息子はカラーで絵がたくさんある教材と、絵が少ない教材ではやる気に格段の違いがあるの。そんな調子だから、オールカラーの「学研」かな。

浅井:わたしは「三省堂」。娘は文字を読むのが好きだから色がたくさんあると読みにくい気がするし、書き込んで使うことを考えると色が少ないほうがいい。娘に反対されて結局「ミッキー&ミニー」を買うことになる予感はするけど、まずは「三省堂」をオススメしてみようと思うよ!

須藤:わたしは「学研」。高学年で辞書を買い替える可能性もあるんだから、1年生で買う辞書は辞書を手に取らせるってことにフォーカスしてもいいのかも。
 

関連記事

●シリーズ 専門家にきく! 国語辞典のひみつ 学研 子ども向け国語辞典編集室インタビュー(全4回)
第1回 いまどきの辞典って、どうなってるの?
第2回 子ども向け国語辞典のひみつ、つぎつぎに言葉を引きたくなる工夫
第3回 子ども向け国語辞典ができるまで
第4回 辞典はハイテクのかたまり

●シリーズ 専門家にきく! 実践! 国語辞典を楽しく使いこなそう 学研 子ども向け国語辞典編集室インタビュー(全4回)
第1回 国語辞典で伸びる力、養われる力とは
第2回 子ども向け国語辞典、どうやって選べばいいの?
第3回 家庭で国語辞典を楽しもう
第4回 ICT時代の国語辞典の役割

 学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)

 学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)

学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)

『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。
学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。
子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。

すくすく伸びる
子どもたちのために

PAGETOP