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Case 1 ダダモレなTwitter友だちに巻き込まれて……

Case 1 ダダモレなTwitter友だちに巻き込まれて……

子育て中の親が必ず通る道と言っていい子どものSNSトラブル。大学生の娘を持つ親として、過去にわが家や周辺で起こったSNSトラブルを振り返り、内容やその背景、そして子どもや親がどうふるまったのかを赤裸々にお伝えします。これからトラブルに向き合う小中学生の保護者の皆さん、トラブルの予習はこちらで!

新入学の季節です。近ごろの高校生は進学先が決まるとTwitterなどで学校名で検索をかけて、入学前に同じ大学・学部の友だちを作ってしまいます。入学式は、そこで知り合った人と待ち合わせて参加するのが普通。親の時代からはちょっと信じられないような状況ですよね。

今回は、娘のユカがそのTwitterで、ずっと悩まされた「友だち経由の個人情報もれ」のケースを紹介します。

高校生になるとユカは自分のケータイを持ち、SNSを使い始めました。某アイドルグループのファンだったユカはTwitterで同じ趣味の友だちを増やしていましたが、自分の名前や住所は決して公開しませんでした。このことは自分のケータイを持たせるにあたり、わたしと約束していたことで、ユカも納得していました。

自分だけでは防ぎきれない、「友だち経由の個人情報もれ」

ところがここからが問題です。

ユカは学校の友だちともフォローしあっていたので、その子経由で別の学校の友だちがユカを見つけてリプ(リプライ…その個人にあてたツイートだが、内容はだれでも見られる)を送ってきました。

「○○ユカ(本名フルネーム)ちゃん? わたし○○中(学校名フルネーム)でいっしょだった△△(その子の本名フルネーム)だよ!」

リプを送って来た子のアカウントは、個人名で、学校名も明かしていました。個人情報ダダモレです。この子がフォロワーになると、ユカのフォロワー欄から芋づる式に色々な情報が類推できてしまうので、ユカからしたら大事件。このような巻き込まれ型の個人情報漏れを、ユカは高校在学中に何度も経験することになりました。

漏れを察知したら、即自分から行動を起こすべし!

もちろんTwitterを限定公開にすれば、このようなことは防げます。でも、ユカは新しい(アイドル仲間の)友だちが欲しいので、限定公開にはしたくない。

悩んだうえで仕方なく、相手にリプを削除するように頼んだり、フォローしてきたのを外したりして解決していました。友人にとっては、なぜリアルで友だちなのに「フォローしないで」と言われたり、「ユカの名前を書いたツイートを消して」と頼まれるのかピンとこないので、かなり渋ったようです。個人情報の開示の仕方には人によって温度差があることを、ユカは思い知りました。でもそこはリアルな友だち、相手も悪意がないので、最後はお願いを聞いてくれました。

気づいたら、書いた当人に消すように頼む。リアルな友だちなら、直接会ったり電話で依頼する。対応してくれるまで根気強く、既成事実が積み重ならないうちに、とにかく妥協しないで交渉する。ユカがした対応はこれにつきます。

当時親のわたしは何をしていたかというと、ユカがケータイを握りしめて「なにこれもうイヤ」などとつぶやいているのを聞くと「どうしたの?」と声をかけ、トラブルの話を聞けば「それは大変だ! がんばって削除お願いしなさい」程度のアドバイスをし、時々「どうなった?」と確認をしていました。子どもが小さかったころよく言われた「手はかけないで、目をかける、声をかける」のSNS版ですね。

「大人が出る幕」を見きわめる

もちろん「これは大人が出る幕だ」と判断したら、即出ていくつもりでした。たとえば、友だちが、娘が変な顔で写っている画像と名前をネットに出してしまい、「面白いから」と言って削除してくれなかったら、そこには悪意があるとみるべきでしょう。幸いにもそういうことはありませんでしたが、万が一起きていたら断固戦います。

また、小学生の子どもであれば、娘が行なったような対応は保護者がするべきですが、中学生以上(ひょっとすると小学校高学年以上)になると心の成長とともに親の介入を嫌がるようになってきます。子どもの様子を見守り、子どもにある程度任せながら、必要なときには親が主導権を握って解決に乗り出す…その見きわめができるのは、友だち関係での子どものコミュ力を身近にみている保護者だからこそ。

子どもとSNSとの関係に「心をかける」ことが保護者にとって最も重要なことかもしれません。

 マリ(まり)

 マリ(まり)

マリ(まり)

サラリーマンの夫・大学生の娘(ユカ)との3人暮らし。
大学の恩師の「あなたは一生文章を書きつづけなさい」という言葉を真に受けて、今も日々ものを書いている。
現在はIT系の会社で、セミナー関連の仕事に携わっている。
趣味は映画鑑賞。年に100本みることがひそかな目標。

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