ああ言えばこう言う。母と息子の“押し”問答集

気ままに営業中! バーBBAの行方は……

気ままに営業中! バーBBAの行方は……

「カード買っていい?」

定期的にやってくる、息子2号(小5)からの問い。

カード大好きな息子2号の欲しいものといえばカード関連のもの“のみ”、と言っても過言ではない。

つい先日も許可願いの問いかけが…。

息子2号 「ママ~、『デュエル・マスターズ』のデッキ(1,000円くらいのカードセット)、買っていい?」

 「うーん。この前、ポケモンカードのデッキ買ってなかったっけ? 1カ月ぐらいはガマンしたら?」

と、答えたところ、しばらくの間、チマチマ&たびだびの質問責めに。

息子2号 「この前カード買ったの2月の何日だったっけ?」

 (自分で覚えておけ)

息子2号 「いつになったら1カ月経つ?」

 (自分でカウントしろ)

息子2号 「1カ月って何日? 30日? 31日?」

 (だいたいで、ええやん)

息子2号 「明日買おうかな? 買っていい? ダメ?」

 (自分で決めろ)

と、いちいち聞いてくる。

 「あのね。『買っちゃダメ』とは言ってないよ。
『1カ月ぐらいガマンしたら?』って言ったの。
わたしの希望を言ったの。
わたしの希望をどう受け止めて考えて行動するかは、Sくん次第だよ」

結局。買ったのはちょうど28日目の4週間後。

「にぃに(息子1号・高3)が買いに行くから、自分もいっしょに買いに行こうかな~」
と、兄に頼りながらの決断でした。

それから間もなく……。

息子2号 「……はぁ」(深いため息)

 「あら? 悩みでもあるの? どうしたの?」

息子2号 「……いやっ、言ってもダメだな……」(わたしの顔色をうかがって)

なんなの、この小芝居……。
思わず説教モードになりそうな瞬間、ふと思い出した!
こんなときは『バーBBA(ババァ)』になるんだった!!

『バーBBA』とは……
NHKのEテレ「ウワサの保護者会」で紹介されていた、子どもの話の聞き方。
子どもが愚痴をこぼしたいモードのとき、対面式キッチンカウンターの向こう側に座らせ
バーのママのごとく、ひたすら同意してうなずいて聞き役に回るというもの。

Bar ババア=母 「どうしたの~? 悩みでもあるの~?」

客=息子2号 「スリーブ(カードの収納袋)がほしいんだよね~」

 「そうなんだ~。必要なんだ~」

息子2号 「必要っていうか…絶対じゃないけど、あったらいいなぁ~って」

 「そうなんだ~。お金はあるんだ?」

息子2号 「まぁ、あるかなぁ~」

 「そうなんだ~」

・・・ぜんぜんっ、ラチあかねえ!!

聞き役に徹しきれない、落第バーのママは思わず……。

 「そうだ、パパに聞いてみたら? もうひとりの親が『いい』って言うかもしれないじゃん! そしたら気が楽でしょ」

息子2号 「そっか! 聞いてみる!!」

で、気になるパパの回答は……。

「スリーブって何?」からの

「いいよ」でした(笑)。


一方、親の承認など得ずにカードを買って、カードゲーム場に出入りし、カード探しの長距離移動までしていた息子1号に聞いてみた。

 「ねぇ、あたしって怖い?」

息子1号 「べつに怖くない」

 「Sくん(2号)は、なんで承認もらおうとするのかな?」

息子1号 「リーダーシップっていうのかな。ママって上に立つじゃん」

 「ああ、この家ではね」

息子1号 「人に従う方じゃないでしょ」

 「そうね~。受け身じゃないね」

息子1号 「心配性な人にしたら、決めてくれる人に従う方がいいんじゃない?」

 「なるほどー」

息子1号 「俺はさ、お金の使い方は失敗した方がいいと思うんだよね」

 「おぉ」

息子1号 「例えばカードだったら、お金使い果たしたら、次に欲しいデッキが発売されたときに買えないわけでしょ。そこで学べばいいんだよ」

 「ああ、そうだね~」

息子1号 「決断できない奴ほどカードゲームはおすすめだよ」

 「なんで?」

息子1号 「カードってゲームソフトほど高くないじゃん。失敗してもダメージが少ないから、小さい決断をして、失敗して……を、くり返せばいいと思うんだよね」

 「そうか~。なるほどね~」

おや?
ここにきて、すっかり聞き上手なバーBBAになりきれているわたしであった……。

バーBBA……。
臨時休業のときも多そうだけど、がんばって営業します!

参考

ウワサの保護者会のWebサイト

ヤナトモ
宮崎県在住/40代
高3、小5の男児の母。
趣味は哲学。