ああ言えばこう言う。母と息子の“押し”問答集

運動会は 楽しんだもの勝ちかい?

運動会は 楽しんだもの勝ちかい?

今年も無事、運動会が終わった。

運動会では肩身の狭いわが家については、「運動会は楽しいかい?」で見たとおり。
その居心地悪い観戦歴も、保育園時代から数えて足かけ18年。ようやく運動会での過ごし方のコツが見えてきたような、こないような。

出番は少なく、走れば残念。見どころが見えない運動会において、今年は息子2号(小5)が、運動会の華、応援団のメンバーに!!

応援団といえば、息子1号(高3)が中学3年のときに自ら立候補し、夏休みから応援の練習に励み、声を枯らしてテンション上げて運動会を楽しんでいたのが印象的でした。その体験が良かったのか、ことあるごとに「応援団やれ。楽しいぞ。運動できないやつほど、運動会は積極的に楽しめ」と、2号をさとしていた1号。

 「1号の教えが2号に響いたんだね!」

息子1号 「いや〜。2号のことだからきっと、応援団のメンバー決めるとき、『2号やれよ』って雰囲気になって、断れなくて引き受けたんだろ?」

息子2号 「……(うなづく)」

ああ、今回も断れなかったのか……。役決めとなると、みんなが嫌がるポジションをついつい引き受けたり、任されたりしがちな2号くん。「本当に嫌なときは断っていいんだよ」と常日頃から言っているものの、わたし自身、断れるようになったのは最近だしな……。“嫌なものは嫌”と言えることはとっても大事。でも、引き受けることで開花するものや学びもあるし。やるかやらないか、いつどんなときに断るかは、2号の課題なんだよなぁあ(と、自分に言い聞かす)。

さて、運動会当日。

「今年はもしかしたら〈応援団〉っていう見どころがあるかも!(前年比)」と、やや期待に胸をふくらませ運動場に向かうと……。

2号の所属する赤組のテントは校庭の一番奥。遠すぎて見えない~。しかも最近、わたしの視力の衰えが顕著で、ホントに見えないったらありゃしない~。人をかき分けかき分け、テント近くに寄ってみたけれど、うしろ姿しか見えない~。

――期待していた応援団の見どころポイント、ほぼゼロ。

一番はじめの登場種目は「ダンス」。今年は、地元に伝わる豊作を願う盆踊りのような舞踊。事前に配られていた位置を記した紙にしたがい、よく見えそうな場所を陣取っていたが、ムム? どうやら事前のお知らせと、実際の位置取りが違うような。

この衰えた視力では、200人近い子どもの中から息子の姿を見つけられないかも、と全員の踊りをなんとなぁく眺めていたら、ひとり、踊りの手つきが妙にしなやかな男子を発見。まさかと思い、じーっと見ていると……2号ではないか。日本人のDNA染み込みすぎ。なぜか妙に踊りウマすぎ。踊りにかける母の遺伝子伝わりすぎ(笑)。

――見どころ、じわじわとアリ!

次の出番は、親子ともども心理的につらい学年全員の短距離走。そろそろ始まるかなと、昼食用に確保した場所からフィールドに向かうと……30分巻きで午前の部がすべて終了していました。いつも胸を痛めながら見ていた寂しい結果を見ずに済んで…お互いホッ。

――見どころポイント、プラスマイナスゼロ!

そして最後の出番は「団技」で、チームごとに竹の棒をひっぱりあう競技。自称「握力、カスレベル」(小5男子20kg前後のところ10kg前後)の息子2号ですが、竹をせいいっぱい握りしめ、ニコニコとがんばっていました!

――1勝1敗で、見どころ、アリ!

そこそこに「見どころアリ」だった今回の運動会について、さっそくヒーローインタビュー。

 「運動会、どうでした? 楽しかったですか?」

息子2号 「うーん。まぁ~、うーん」(微妙そう)

 「初の応援団は、どう?」

息子2号 「楽しかった、かな?」

 「やって良かった?

息子2号 「うん!

 「どんなところが良かった?」

息子2号 「テンションあがる」

 「テンションあがった~! それはいいねぇ! 来年もやる?

息子2号 「やる!!

 

 「断りきれずに応援団を引き受けたっていう話。どんなふうに引き受けたの?」

息子2号 「俺さ、『用具係』ってのに決まってたんだよ。応援団のリーダーだけなかなか決まらなくて、みんな変な理由つけて断ってさ。そしたら、『しっかりしてるから』とか言って、俺がいい、って雰囲気になってきて。断るつもりで相談しようとして先生に近づいたら、先生が『用具係やめていいから、応援団やってください』って」

 「先生から?」

息子2号 「そう。やってください、って」

 「ああ~。わかる~。わかる~。友よ~! ナカマ~!」

(抱き合う親子)

 

 「『応援団やれ』っていう(1号からの)アドバイスは効いてた?」

息子2号 「最終的にはね。少し推しにはなったかな」

そういえば、息子1号が応援団のメンバーになった年、「ダンス」の種目で「Call me baby」の曲に合わせ、実に楽しそうにダンスを踊っていたっけ。“短距離走1位”みたいな運動会の花形にはなれないけど、とてもイキイキと輝いていて、「わが子ながらステキ!」と思ったものだ。

今年の2号も、ささやかに輝いていたよ(とくに手先のしなり具合が)。

お笑い芸人の みやぞんが、テレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」のハードな海外ロケのなか、「自分の機嫌は自分でとる」とつぶやくように言ったことが、いっとき話題になっていたっけ。どんなに分が悪い状況でも、自分を気分良くしていったもん勝ち、だね。

運動が苦手な子、しかり。
代表リレーでコケてしまった子、しかり。
運動会は、発想の転換を身につける場所なのかもしれないな。

よし。来年からはわが子ならではの、輝き(もしくはネタ)探しを楽しみに、運動会を観戦しよう!


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ヤナトモ
宮崎県在住/40代
高3、小5の男児の母。
趣味は哲学。