〜ヒラからPTA会長まで〜 PTAひととおりやってみた

第4回 学級委員の仕事

第4回 学級委員の仕事

学級委員って、なにをすればいいの?

前回、登下校を見守る係の仕事を紹介しましたが、今回は学級委員の活動についてふりかえってみます。

学級委員の仕事は大きく分けると次のようなものです。

  1. 保護者と教職員の会に関するクラスにおけるとりまとめの窓口
  2. 各クラスにおける保護者親ぼく会(以下、親ぼく会)の計画と実施
  3. 保護者懇談会(以下、保護者会)での司会進行
  4. 学校行事でのお手伝いボランティアの募集

これらの活動をするため、保護者と教職員の会から1クラスにつき年間3000円の学級活動費が割り当てられていました。

わたしの学校では、学校行事のお手伝いや学習支援などのボランティア活動が盛んでしたが、それらの活動は、有志の保護者や地域の方によるボランティアのみなさんが行なっていたので、4については、学級委員は募集の声かけをする役割でした。

そうすると、学級委員としての主な活動は、2.の保護者親ぼく会の開催ということになります。
わたしの学校では、わたしのように、ほかの学校から転入してくる人が毎年クラスに1~2名はいます。前年度のわたしがそうだったように、新しい環境にとまどう保護者がいるわけです。5年生はクラス替えが行なわれたばかりで、新しく顔を合わせる人もいましたし、これから卒業までともに過ごすメンバーであることを考えると、クラスの保護者同士の親ぼくをはかることが、学級委員として最も大事な活動ではないかとわたしは考えました。

そこで、年2回開かれる保護者会の機会を利用して、親ぼく会を計画しました。

クラスの保護者どうしの親ぼくをはかる

保護者会は、授業参観日の放課後に行なわれることが多かったので、保護者や先生の負担を減らすため、授業参観 → 保護者会(学校主催)→ 親ぼく会(PTA主催)という流れでまとめて開催することにしました。

まず担任の先生に連絡をとって保護者会の日程をお聞きし、保護者会終了後の教室で、茶菓の飲食をともなう親ぼく会を行なってよいか確認します。
次に、開催日の1カ月くらい前までに、親ぼく会の日時、内容などを記載したお便りを自宅のパソコンで作成して担任に渡して印刷してもらい、クラスで配布します。

保護者会当日は、学級委員が司会進行をします(上記の3.)。といっても、「先生からひとことお願いします。」「青少対委員から連絡があればお願いします。」という程度でしたので、まったく負担は感じませんでした。

保護者会の議事終了後、保護者親ぼく会に移ります。近くに座った人どうしが5~6人のグループになるように机を並べ替え、茶菓を用意してフリートークを行ないます。その際、担任の先生にも加わっていただきました。

話題は、子どもが新しいクラスに溶けこめているか、子どもがゲームばかりして心配だがほかの家ではどうか、子どもに携帯電話を持たせているか、子どもを夜ふかしさせずに早く寝かせる工夫はあるか、といった子どもの日常生活に関する心配ごとが多かったように思います。

親ぼく会には、その年のPTA委員の顔見せや転入してきた方を紹介する役割がありました。わたしはそれまでは、なぜ保護者会と別に親ぼく会をやる必要があるのか疑問でしたが、保護者会が授業参観の延長のような、ややかしこまった雰囲気であるのに対し、親ぼく会はなごやかな雰囲気で行なわれるので、転入してきた方も溶け込みやすかったのではないかと思います。
茶菓を配る理由についても、単に雰囲気をなごませるだけでなく、小さなきょうだいを連れてくる保護者のための配慮だとわかって、なるほどと膝をうちました。

保護者親ぼく会を行なって感じたこと

わたしたち家族は転校してきたため、当初は地域のことがよくわからないという悩みがあったのですが、前年度の保護者親ぼく会のおかげで、クラスの保護者と顔見知りになり、学校や地域の情報が耳に入るようになりました。新しく転校してきた方も同じような気持ちになってくれたようで、開催したかいがあったと思いました。

また、学級委員の仕事によって担任の先生との連絡が密になり、心理的な距離が近くなったことは大きなメリットでした。

学級委員はクラスの保護者からPTAに関することで相談を受ける立場だったり、なにかことがおこれば学校や先生にもの申す立場だったりします(上記の1.)。それまでのわたしは自分の子どものことばかり考えていましたが、学級委員の仕事をきっかけに孤立している子どもがいないか気を配ったり、クラス全体のまとまりについて考えるようになりました。

また、わたしの学校では連絡網の一番上は学級委員だったので、いざという時にわたしが学校からの連絡を受けられないと担任の先生が困ってしまいます。そこで、ふだんから携帯電話を忘れずに持ち歩くなどして気をつけるようになり、PTA活動は学校と連携した活動であることを強く感じました。

こうして5年生の学級委員としての活動が終わっていきました。次回は、翌年の活動も含め、小学校でのPTA活動全体をふりかえります。

梅本真由美(うめもとまゆみ)
サイエンスライター。
長野県出身。NTT勤務を経てNTT系列の広告代理店で編集・マーケティング・企業向けWebページの企画制作などを担当。結婚後は専業主婦となる。2002年、 「天文台マダム日記」の公開がきっかけでライターに転身、朝日新聞・天文雑誌などに執筆多数。現在、月刊星ナビにて「天文台マダムがゆく」、国立天文台の公式サイトにて「天文台マダム VERAに夢中!」を連載中。