ニッポンはじめてヒストリー

第五回 かき氷はじめて物語

目次
  1. かき氷を楽しんでいた平安時代
  2. 将軍に献上けんじょうされた氷
  3. かき氷屋さんのはじまり
  4. 紫式部の大好物
第五回 かき氷はじめて物語

かき氷を楽しんでいた平安時代

ドクターはじめ

暑いねえ。こんなに暑いと、ついつい冷たいものを食べたり飲んだりしたくなるね。みんなは、どんなものが好きかな?
イチロー

だんぜん、かき氷! メロン味か、ブルーハワイ!
ウノ

わたしも、かき氷! イチゴ味か、レモン味。
ドクターはじめ

わたしは、宇治金時だな。
イチロー

いちばん高いのだあ(笑)。
ウノ

でも日本っぽい!
ドクターはじめ

いちばんはじめに、かき氷を食べたことが記録されている日本人は、だれだと思う?
イチロー

ヒントは?
ドクターはじめ

かき氷を食べる様子
ヒントは、平安時代の女性。
ウノ

紫式部むらさきしきぶ
ドクターはじめ

おしい! 清少納言せいしょうなごんだよ。清少納言が書いた『枕草子まくらのそうし』のなかの「あてなるもの(=上品なもの)」と題した第39条に「けずにあまづら入れて、新しき金まり(金属製のおわん)に入れたる」って書かれているんだ。
紫式部 清少納言 2008年7月23日発売の「ふみの日にちなむ郵便切手」より。江戸時代の尾形光琳の「光琳かるた」を絵柄をもとにデザインしている。
源氏物語』を書いた紫式部 枕草子』を書いた清少納言  
イチロー

この、うまづら、って?
ドクターはじめ

あまづら、だよ。あまづらというのは、つたの樹液じゅえきせんじたしるのこと。いまでいえば、砂糖水さとうみずかな。
ウノ

砂糖水をかけた、かき氷?
ドクターはじめ

みつをかけた「みぞれ」、砂糖水をかけた「すい」(=水を「すい」と読むから)っていうのは、かき氷用のシロップができる前は、日本人がかき氷を食べるときの定番だったんだよ。
ウノ

でも平安時代の人がかき氷を食べていたって、ちょっとステキかも。
イチロー

それに自然の氷でしょ? きっと、ぜいたくな食べ物だったんだろうね。
   



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