ニッポンはじめてヒストリー

第五回 かき氷はじめて物語

目次
  1. かき氷を楽しんでいた平安時代
  2. 将軍に献上けんじょうされた氷
  3. かき氷屋さんのはじまり
  4. 紫式部の大好物
第五回 かき氷はじめて物語

将軍に献上(けんじょう)された氷

ドクターはじめ

そりゃ、そうだよ。冬の氷はあたりまえだけど、夏に自然の氷を手に入れること自体、たいへんだからね。
イチロー

あ、そうか。冷蔵庫れいぞうこ、ないんだ・・・・・・。
ドクターはじめ

いまでこそ氷は冷蔵庫で作るけど、昔は、自然にできた氷を氷室ひむろというところに貯蔵ちょぞうしていたんだよ。昔は、氷室守ひむろもりという専門の番人がいたくらいなんだ。
氷室 氷室
(写真提供:金沢市観光協会)

石川県金沢市湯涌ゆわく町では資料をもとに氷室を復元。毎年1月に雪を入れ、夏に「氷室開き」をおこなう。氷室はかつてはあなに板をわたし、むしろをかぶせて雪や土をかけるだけのかんたんなものだった。温暖化で雪もへった現代、氷室のなかにトタンをはり、屋根もつける必要があった。

ウノ

氷をとかさないようにするのが仕事ね?
ドクターはじめ

御雪献上の行事
こんな話がある。江戸えど時代、加賀藩かがはんの前田家は自分の領地でとれた雪を江戸に運んで、駒込こまごめにある藩邸はんていに大きな穴をほってたくわえて、毎年6月1日(これは旧暦きゅうれき。いまの7月上旬じょうじゅんから中旬ごろ)に将軍に献上する「御雪おゆき献上」という行事があったんだ。このとき駒込から江戸城まで運んだんだけど、沿道えんどうには人がむらがったらしい。

※駒込=いまの文京区北部から豊島区東部にまたがる地区の地名。

ウノ&イチロー

どうして?
ドクターはじめ

将軍に献上したあまりを配ったんだって。雪はかたまると氷になるから、その氷がほしかったのかもしれないね。
   



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