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トップ > 特集トップ > 第50回航空管制官(こうくうかんせいかん) > 1.航空管制官ってどんな仕事なの?

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第50回
航空管制官(こうくうかんせいかん)

小関里栄(おぜき・りえ)さん /国土交通省(こくどこうつうしょう) 東京航空局 東京空港事務所

1  航空管制官ってどんな仕事なの?

はじめまして。
羽田空港で航空管制官をしている小関里栄です。

レーダーという機器の画面を見ながら、航空機の位置をつかみ、無線でパイロットに飛行の方向、高度などを指示して、安全に効率よく空港へ誘導する仕事をしています。

航空管制官というと、空港にある高い管制塔(かんせいとう)にいる、というイメージがあるかもしれませんが、管制塔とは別にあるレーダールームで仕事をする航空管制官もいます。
 
 
管制塔以外で働いている航空管制官もいるんだ! 航空管制官の仕事がどんなものなのか、くわしく教えてもらえますか?
 
 

パイロットは何人もの航空管制官と交信する

航空管制官の仕事は主に、3つに分けられます。

1 タワー(管制塔)

管制塔の上から“自分の目”で、空港近くを飛行する航空機、滑走路(かっそうろ)に離着陸(りちゃくりく)する航空機、地上を走行する航空機を見て、無線でパイロットに指示を出す。

2 レーダー

空港周辺の空域(くういき)を飛ぶ航空機に対し、レーダーで位置をかくにんしながら無線でパイロットと交信し、とうちゃくの順番、経路(けいろ)などを指示します。管制塔とは別の建物内のレーダールームが仕事場です。

3 管制部

空港と空港を結ぶ航空路を飛行する航空機のパイロットと交信して、航空路などについて指示を出します。全国4カ所(札幌〈さっぽろ〉、東京、福岡〈ふくおか〉、那覇〈なは〉)にあり、日本の国土よりもはるかに広い空を管理しています。

 
航空機1機が目的地の空港にたどり着くまでに、上の3か所の航空管制官が、次々とリレー方式でその航空機と無線で交信することになります。かんたんに説明すると下のような感じです。この場合、パイロットは出発から到着(とうちゃく)まで10人以上の航空管制官と交信しているんですよ。
羽田空港の管制塔の上から見た空港の様子。
羽田空港の管制塔の上から見た空港の様子。

<福岡空港発、羽田空港行の航空機の場合>


福岡空港の管制塔の航空管制官と交信

離陸(りりく)

福岡空港のレーダーの航空管制官と交信

福岡管制部の航空管制官と交信

東京管制部の航空管制官と交信

羽田空港のレーダーの航空管制官と交信

羽田空港の管制塔の航空管制官と交信

着陸
 
航空管制官は、お客さんが乗っている航空機はもちろん、自衛隊(じえいたい)や米軍の航空機も取りあつかっています。なぜなら、日本の空域にいる飛行機はすべて、航空管制官の指示にしたがい、飛行する決まりになっているからです(ヘリコプターやセスナなど、パイロットが自分の目で見て、航空機やしょうがい物をさけて飛ぶ場合をのぞく)。たまにニュースにもなりますが、日本の空を飛ぶ航空機は、飛行機の高速化や利用者数の増加により、年々便数が多くなっています。

資格(しかく)を取って一人前の航空管制官に

日本には約1900名の航空管制官がいて、そのうちの200名近くが、羽田空港で働いています。成田空港のレーダーはげんざい、羽田空港で行っていることもあり、2つの空港を合わせて、1日に1700機くらい(日本の空港を飛ぶ機体の半数)の交通量をあつかっているんです。羽田空港のタワーには80名(うち女性は19名)、レーダーには130名(うち女性は35名)います。ほかの空港では、タワーとレーダーの両方をつとめている場合もあります。
航空管制官の仕事に欠かせないものと言えば、「ヘッドセット」です。無線の機械にさして、反対側の先たんは自分の耳にかけ、パイロットやほかの航空管制官と交信するときに使います。ヘッドセットは各自持っていて、自分のものだとすぐ分かるように、みんなキーホルダーなどをつけています。わたしは「飛不動尊(とびふどうそん)」の航空安全のお守りをつけています。航空安全のお守りをつけている人は多いんですよ。

パイロットとの無線でのやりとりは英語です。レーダーに航空機の便名や高度、速度が表示されるので、すべての航空機の位置をつかみ、それらがその後どのような動きになるのかをイメージして、安全な間かくをたもてるように指示を出します。そして、パイロットに離着陸の許可(きょか)、飛行の方向、高度の指示を無線で次から次へと出していきます。着陸の場合は、じゅんじょよく一定の間かくで、航空機を空の上でならべて着陸させていく感じです。高速かつ、止まることができない航空機が相手のため、集中力と即断力(そくだんりょく)と実行力が求められます。
 
わたしは、羽田空港に来る前は、成田空港で4年3か月間、タワーとレーダーで仕事をしていました。航空管制官になると、タワー、レーダー、管制部のすべてを人生に一度はけいけんすることになります。また、全国各地の空港は、山地、海上など、それぞれにちいき特性(とくせい)があるため、空港ごとに航空管制官の資格があるんです。そのため別の空港に転勤(てんきん)になった場合、訓練生として一定期間の訓練を受けて資格を取ります。つまり、どんなにベテランの航空管制官でも、転勤すれば訓練生から始めるわけです。わたしはげんざい、「成田空港のタワー」「成田空港のレーダー」「羽田空港のレーダー」の3つの資格を持っています。
 
小関さんは日本で一番いそがしい空港で働いているんだね。資格を3つも持っているなんて、とてもがんばり屋さんなんだ! 次のページでは、小関さんの1日の仕事のスケジュールをしょうかいするよ。
 
 
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