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WEB(ウェブ)プログラマーって
どんな仕事?

もくじ

高度な専門知識をもとに、コンピューターのプログラムを作る人をプログラマーというよ。中でもWEB(ウェブ)サイトのプログラミングを担当するのが、WEB(ウェブ)プログラマーだね。私たちが利用するWEB(ウェブ)サイトがスムーズに動作するために、どんな工夫をしているかな? お仕事について教えてもらったよ。

WEB(ウェブ)プログラマーってどんな仕事?

はじめまして。
学研キッズネットなど、WEB(ウェブ)サイトを作る会社でWEB(ウェブ)プログラムの仕事をしている加藤敦史(かとうあつし)です。

WEB(ウェブ)サイトを作る会社でプログラマーの仕事をしている加藤敦史(かとうあつし)さん

プログラムというと、みなさんはマインクラフトなどのプログラミングゲームを思いうかべるかも知れません。
プログラマーはプログラム言語と呼ばれる、コンピューターが理解できる特殊(とくしゅ)な言語を使って、正しくコンピューターが動くためのプログラムを作成するのが仕事です。
その中でも、WEB(ウェブ)プログラマーはWEB(ウェブ)サイトをデザイナーが考えた設計図通りに正しく表示させるため、コンピューターを使ってプログラミングをして、きれいに表示させたり、画面が切り替わったり、画面の中で動かすシステムを作るのが仕事です。

仕事に必要な技術や知識はありますか?

先ほど話した通り、コンピューターに命令するために、プログラミング言語またはコードと呼ばれる特殊(とくしゅ)な言語を使用します。「HTML(エイチティーエムエル)」や「CSS(シーエスエス)」、「JavaScript(ジャバスクリプト)」といった名前を知っているかな。これらはすべてWEB(ウェブ)プログラマーが使う特殊(とくしゅ)な言語です。これらの言語をいくつも組み合わせてサイトを作っていくので、プログラマーはこれらの言語の特徴(とくちょう)などをきちんと知っておかなければなりません。

また、WEB(ウェブ)サイトを作成するときには、様々な計算をコンピューターが自動的にしてくれるプログラムが必要です。
ひとつはスマートフォンやパソコン、タブレットなど様々な種類のデジタル端末(たんまつ)で表示するため、それぞれの機種にあった見え方をするための比率の計算です。

もうひとつは動きの計算。例えば、WEB(ウェブ)サイトの背景に朝は太陽の画像が出ていて、夜になると月の画像に変わるという仕組みを作るには、時間の情報と画像の情報を組み合わせて、時間通りに画像を変える計算をするプログラムが必要です。ほかにも、この場合はこう、別の場合はこう、と設定することを条件分岐(じょうけんぶんき)と言いますが、そういったいろんな条件分岐(じょうけんぶんき)を設定しておくことで、より高度な動きや働きができるWEB(ウェブ)サイトを作ることができます。

今はスマートフォンやパソコン、タブレットなどインターネットに接続してWEB(ウェブ)サイトを見られる機器がたくさんあります。それぞれの画面の大きさも機能も違うし、どんどん進化しているので、作る側も新しい知識を覚えていける、とても面白い仕事なんです。

正しくプログラミングすることで、私たちがWEB(ウェブ)サイトを便利に使えるようになるんだね。

WEB(ウェブ)プログラマーの仕事あれこれ

どんな風に仕事を進めていくの?

ぼくらの会社は外部の会社から、WEB(ウェブ)サイトの制作をたのまれて仕事がスタートします。まずはWEB(ウェブ)デザイナーが希望のイメージを聞いて、デザインを決めます。その決めたデザイン通りにWEB(ウェブ)サイトが表示されるように、プログラマーがプログラム言語を使ってプログラミングします。
そして、WEB(ウェブ)サイトのプログラミングが完成したら、実際に自分のパソコンできちんと動いているかを確認する作業に入ります。はたして、本当にデザイン通りに表示されているのか、クリック機能が正しく作用しているのか、思い通りに動いているかなど、細かい部分まで指示書通りかどうかを確認していくのです。

WEB(ウェブ)のプログラマーの仕事の進め方について説明する加藤(かとう)さん

正しく表示、作動することをしっかり確認してから、WEB(ウェブ)サイトを公開して、やっと仕事が終わります。

ホームページが完成するまでに、何度も何度も確認作業があるんだね。

確認する上で、気をつけていることは何ですか?

WEB(ウェブ)のプログラミングを行う際に大切なことは、欠陥(けっかん)や不具合が生じないようにするということです。WEB(ウェブ)サイトを作っていると、設計図通りにうまく作動しなかったり、こちらが設計していない動きをしてしまうことがあります。それをプログラムの専門用語で「バグ」と呼んでいます。このバグを見つけて、修正したり原因を探ることも、WEB(ウェブ)プログラマーの大切な仕事です。
バグを見つけるために、わざとバグを発生させたり、バグが発生しそうな操作をテストしてみたりすることもあります。
バグとは英語で「虫」という意味です。バグ探しって虫探しということですから、隠れた虫を探すようななかなか面白い作業なんですよ。

プログラミングによってできることって?

プログラミングの面白いところは?

プログラミングによって楽しいWEB(ウェブ)サイトが作れるのが面白いですね。例えば、画面に出てくる文字がみんな自分の意思を持っていて、自由に大きさを変えたり場所を変えたりするんだけど、ある一定の時間になるとみんな揃(そろ)ってひとつの単語を作ったり、文章を作ったりする。文字一つ一つがまるで生きているかのように動くサイトを作ったことがあります。このように、こういう動きをしたら面白いだろうなと、自分がイメージした通りにWEB(ウェブ)サイト上で表現できたときは、やっぱりうれしいものですね。

加藤(かとう)さんが自分の実験用につくった、文字の動くWEB(ウェブ)サイトイメージ
加藤さんが自分の実験用につくった、文字の動くWEB(ウェブ)サイトを特別に見せてもらったよ。文字が生きているみたいに動いていて、とっても面白いね。

今後の仕事でやってみたいこと、興味のあることを教えてください。

基本的に新しい技術や知しきが大好きなので、最先端(さいせんたん)の技術を取り入れた仕事は面白いです。新しいことを勉強することで自分の知見も広がるし、できることが増えるのでやりがいもあります。
今、一番興味があるのは「ブレインマシーンインターフェイス」と呼ばれる研究です。これは脳波などの脳活動を利用して、機械を操作したり映像を脳に直接送るために、脳波センサーや脳波を解析(かいせき)するプログラムを使って、脳と機械を直接つなぐ研究のことです。この技術を利用するような仕事をいつかしてみたいですね。

最先端技術(さいせんたんぎじゅつ)に興味を持っているという加藤(かとう)さんに、愛用のパソコン用のキーボードを見せてもらったよ。
加藤(かとう)さん愛用のパソコン用のキーボード

ぼくが使っているのは、ドイツの会社が開発したキーボードです。ふつうのキーボードより疲れにくい作りなので、長時間キーボードを使うWEB(ウェブ)プログラムの仕事にぴったりです。パソコンのキーボードは大好きで、いつかオリジナルのキーボードを作ってみたいと思っています。

このキーボードは海外のWEB(ウェブ)サイトで見つけたんだって。
最後に子どものときの加藤(かとう)さんのお話を聞かせてもらったよ。

WEB(ウェブ)プログラマーまでの道のり

どんな子どもでしたか?

子どもの頃(ころ)は、とにかく何でも遊んでました。外で野球をしたりゲーム機で遊んだり。あとは近所にサバイバル術とか実験とか、今のYouTuber(ユーチューバー)がやっているようなことをやって見せてくれる友だちがいて、いっしょに実験したりしていましたね(笑)。そのうちにだんだんコンピューターにも興味を持つようになって。たまたま家にPC-98という、当時、最先端(さいせんたん)のコンピューターがあったこともあって、小学校の高学年くらいになると自分でコンピューターを作ったりするようになっていました。

今の仕事を選んだきっかけや理由を教えてください。

実はコンピューターは好きでしたが、ここまでパソコンの仕事をするとは思っていませんでした。

高校を卒業してからは大好きな絵の仕事をしようと思って、洋服の会社で洋服のデザインをする仕事をしていました。そのうちに絵だけじゃなく映像に興味を持ち始めて、勉強しながら仕事がしたいと思い、映像の会社に転職することにしました。そこでは映画や音楽のDVDの冒頭(ぼうとう)にあるメニュー画面を作る仕事をしていたんです。ぼくが映像の仕事を始めた頃(ころ)は、映像など動きのあるプログラムはWEB(ウェブ)サイトでは全然できなかったのですが、フラッシュという技術が出てきて、WEB(ウェブ)サイトに動きが出せるようになりました。自分もWEB(ウェブ)サイト上で映像が動かせるような表現を作ってみたいと思い、プログラミングの勉強をして、WEB(ウェブ)プログラマーになりました。

好奇心旺盛(こうきしんおうせい)な加藤(かとう)さん。これを知りたい、この技術を学びたいと思ったら、すぐに勉強して仕事にするなんてすごいね!
最後にどんな人がWEB(ウェブ)プログラマーに向いているか聞いてみたよ。

どんな人が向いていますか?

いろんな分野にも興味を持って、探究心の強い子が向いていると思います。これは音を組み合わせてみようとか、楽しいことを実現するために覚えなきゃいけないことや勉強することがいっぱいあるので、好きなことのためにがんばれるねばり強さがあるとなおいいですね。また、この仕事はWEB(ウェブ)デザイナーや他のプログラマーとのチームワークなので、仲間と何かを作り上げるのが楽しいと感じる人にオススメの仕事だと思います。

WEB(ウェブ)プログラマーに向いている人について話す加藤(かとう)さん

加藤(かとう)さん、どうもありがとうございました!

WEB(ウェブ)プログラマーの仕事に興味がある子は、とにかくパソコンにふれてみよう。パソコンを使ってインターネットで調べものをしてみたり、アプリを使っていろいろ操作をしてみたり、ゲームを楽しんだり……、パソコンを実際に動かしてみるといろいろな発見があるはずだよ。

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