（株）金冠堂虫さされの薬をつくる仕事

長(なが)く愛(あい)される家庭薬(かていやく)「キンカン」をつくる会社(かいしゃ)！

金冠(きんかん)堂(どう)は、2025年(ねん)に創業(そうぎょう)100周年(しゅうねん)を迎(むか)える老舗(しにせ)の製薬(せいやく)会社(がいしゃ)だ。1926（大正(たいしょう)15）年(ねん)に、現(げん)社長(しゃちょう)のおじいさんが甥(おい)っ子(こ)を大(おお)やけどで亡(な)くすというつらい経験(けいけん)をして、「このような悲劇(ひげき)が少(すこ)しでも減(へ)るように」と願(ねが)い、キンカンを生(う)み出(だ)したのだそう。当初(とうしょ)はやけどに効(き)く万能薬(ばんのうやく)として開発(かいはつ)されたんだよ。現在(げんざい)は、虫(むし)さされ、かゆみ、肩(かた)こり、腰痛(ようつう)、打撲(だぼく)、捻挫(ねんざ)のお薬(くすり)として家庭(かてい)の常備薬(じょうびやく)に。キンカンのほかに、虫(むし)よけ製品(せいひん)やクリーム剤(ざい)、のどあめまで幅広(はばひろ)い商品(しょうひん)を販売(はんばい)しているんだって！　そして、主力(しゅりょく)商品(しょうひん)のキンカンは、なんと、海(うみ)を越(こ)えて台湾(たいわん)でも、アメリカではアメリカ向(む)けの処方(しょほう)でKINKANの名前(なまえ)で販売(はんばい)されているのだそう……!!

金冠(きんかん)堂(どう)で働(はたら)く人(ひと)たちは、長(なが)く、広(ひろ)く愛(あい)される家庭薬(かていやく)を地道(じみち)につくり、私(わたし)たちの健康(けんこう)と日常(にちじょう)を支(ささ)え続(つづ)けてくれているんだね！

北田(きただ)　岳史(たかふみ)さん／金冠(きんかん)堂(どう)　薬剤(やくざい)師(し)

私(わたし)は金冠(きんかん)堂(どう)で、おもに薬(くすり)の研究(けんきゅう)開発(かいはつ)に携(たずさ)わっています。ほかに、お客(きゃく)さまからのお問(と)い合(あ)わせに回答(かいとう)したり、海外(かいがい)で販売(はんばい)するために現地(げんち)とやり取(と)りをすることも。研究(けんきゅう)開発(かいはつ)だけでなく幅広(はばひろ)いお仕事(しごと)を担当(たんとう)しています。仕事(しごと)で大変(たいへん)だと感(かん)じるのが、たくさんの文献(ぶんけん)を読(よ)まなければならないこと。研究(けんきゅう)のため、英語(えいご)の論文(ろんぶん)を2週間(しゅうかん)で100件(けん)読(よ)んだことも！　一方(いっぽう)で、こうして集(あつ)めた情報(じょうほう)をもとに、お客(きゃく)さまによりよいお薬(くすり)や知識(ちしき)を提供(ていきょう)できたときはやりがいを感(かん)じます。お客(きゃく)さまから「キンカンのおかげで痛(いた)みが引(ひ)いた」「ありがとう」と言(い)われたときが、最高(さいこう)に嬉(うれ)しい瞬間(しゅんかん)ですね！

金冠(きんかん)堂(どう)のここに注目(ちゅうもく)！

キンカンの魅力(みりょく)を伝(つた)える「キンカン三姉妹(さんしまい)」

キンカンのオリジナルキャラクター「キンカン三姉妹(さんしまい)」。キンカンの魅力(みりょく)を伝(つた)えるため2019年(ねん)に誕生(たんじょう)し、現在(げんざい)はおもにWebサイトやCMなどで活躍(かつやく)しているんだって。100mLビンの形(かたち)をした長女(ちょうじょ)はお姉(ねえ)さんだけあってがんばり屋(や)さん。50mLビンの次女(じじょ)はマイペースで、20mLビンの三女(さんじょ)は意外(いがい)としっかりした性格(せいかく)なのだとか。「キンカン三姉妹(さんしまい)を通(とお)して、もっともっと多(おお)くの人(ひと)がキンカンに親(した)しみを持(も)ってくれたら」と北田(きただ)先生(せんせい)。若(わか)い人(ひと)や子(こ)どもたちにも愛(あい)されるよう、工夫(くふう)してPRをしているんだね！

約(やく)100年(ねん)、変(か)わらずビンでキンカンを届(とど)け続(つづ)ける！

キンカンの特徴(とくちょう)といえば、なんといってもあの茶色(ちゃいろ)いビン！　キンカンは約(やく)100年(ねん)間(かん)、ず～っとビンでつくられてきたんだって。ビンは硬(かた)くて丈夫(じょうぶ)で、しっかり中身(なかみ)をまもってくれるからなんだそう。また、「リサイクルでつくられたビン」を使用(しよう)しているんだよ！　サステナブルな思(おも)いも、商品(しょうひん)に詰(つ)め込(こ)まれているんだ！

みんなのアイデア＆質問コーナー!

虫(むし)さされのお薬(くすり)をつくる仕事(しごと)に関(かん)する質問(しつもん)に、金冠(きんかん)堂(どう)で働(はたら)いている人(ひと)が答(こた)えてくれるよ。「お薬(くすり)をつくる仕事(しごと)につくにはどんな資格(しかく)が必要(ひつよう)なの？」「実際(じっさい)に虫(むし)にさされながら研究(けんきゅう)しているの!?」などなど、ギモンに思(おも)ったことや知(し)りたいこと、なんでも気軽(きがる)にコメントを投稿(とうこう)してね！　みんなから届(とど)いた質問(しつもん)は、順番(じゅんばん)に金冠(きんかん)堂(どう)で働(はたら)く人(ひと)が見(み)て回答(かいとう)してくれるから少(すこ)し時間(じかん)がかかったり、同(おな)じような内容(ないよう)の質問(しつもん)にはまとめて回答(かいとう)されたりするよ。楽(たの)しみに待(ま)っていてね。

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お薬(くすり)の研究(けんきゅう)や開発(かいはつ)に関(かん)する仕事(しごと)がしたいなら「理系(りけい)の大学(だいがく)に進学(しんがく)するのが近道(ちかみち)です」と北田(きただ)先生(せんせい)。「薬学(やくがく)、化学(かがく)、生物学(せいぶつがく)系(けい)の学部(がくぶ)で、専門的(せんもんてき)な勉強(べんきょう)をしておくといいですね」と教(おし)えてくれたよ。

ちなみに北田(きただ)先生(せんせい)は、大学(だいがく)の薬学部(やくがくぶ)で薬剤(やくざい)師(し)の資格(しかく)を取(と)って、医薬品(いやくひん)の開発(かいはつ)会社(がいしゃ)やドラッグストアに勤(つと)めたあと金冠(きんかん)堂(どう)に入社(にゅうしゃ)したそう。「ドラッグストアで薬剤(やくざい)師(し)として働(はたら)いていたときに学(まな)んだのが『目(め)の前(まえ)の患者(かんじゃ)さんを大切(たいせつ)に思(おも)う気持(きも)ち』。人(ひと)を思(おも)うことが、この仕事(しごと)をする上(うえ)でとても大切(たいせつ)なことだと思(おも)います」（北田(きただ)先生(せんせい)）。

なお、理系(りけい)でなくても、製薬(せいやく)会社(がいしゃ)には入社(にゅうしゃ)できるとのこと。「製薬(せいやく)会社(がいしゃ)には薬(くすり)の開発(かいはつ)以外(いがい)にもいろんな仕事(しごと)がありますので、理系(りけい)だけでなく文系(ぶんけい)の人(ひと)にも、ぜひ来(き)ていただきたいですね」と話(はな)してくださいました！

「私(わたし)も製薬(せいやく)会社(がいしゃ)で活躍(かつやく)したい！」、そんなキミは、ワークシートを使(つか)って、ぐぐっとお薬(くすり)をつくる仕事(しごと)への理解(りかい)を深(ふか)めちゃおう！　学校(がっこう)での調(しら)べ学習(がくしゅう)や、自由(じゆう)研究(けんきゅう)に活用(かつよう)してね★