附属池田小事件から25年 追悼式典開かれる
大阪教育大学附属池田小学校(大阪府池田市)で、学校に入ってきた男に子ども8人の命がうばわれた事件(附属池田小事件)から6月8日で25年になりました。
学校では8日午前に追悼式典「祈りと誓いの集い」が開かれ、在校生や遺族、教職員をふくめて約760人が参加しました。
授業で「学校の安全」受けつぐ
式典の前には、全学年で「安全科」の授業がありました。附属池田小で事件以降、行われている授業で、学校などでの安全な過ごし方を学びます。この日は、6年西組の授業が報道陣にモニター中継で公開されました。
6年生の安全科の授業。報道陣にモニターで公開されました 朝日学生新聞社テーマは「学校安全の継承と発展」。継承は受けつぐこと、発展は前に進めることです。学校で受けつがれてきたものは何かと石光政徳先生が聞くと、毎年6月8日の前にしている「マリーゴールドの植え替え」や、「制服」「思い」などの意見が出ました。
さらに、式典で歌いつがれてきた曲「ひとつの歌から」の継承と発展を話し合いました。気持ちを受けつぎ「歌い続けること」、歌を通して「全国に学校安全を伝えること」といった声が上がります。「事件を忘れないという強い思いをのせて歌う」と話す人もいました。
式典では、事件が起きた時刻と同じ午前10時過ぎに、亡くなった8人の名前を刻んだ塔の鐘を在校生が鳴らし、祈りをささげました。6年生3人が代表して、「当たり前に過ごしているこの日常の大切さ、命の尊さを私たちが受けつぐ」「25年前の事件を決して風化させない」とちかいました。最後に参加者全員で「ひとつの歌から」を歌いました。
式典を終えて、校長の荒川真一先生は「本校にとって、25年は特に節目ではありません。語り伝えること、訓練の精度を落とさないことなど、取り組みを地道に続けていきたい」と話しました。(小貫友里)
♣ことば 附属池田小事件 2001年6月8日、刃物を持って学校に入ってきた男に、子どもたちがおそわれた事件。8人の子どもが亡くなり、13人の子どもと2人の先生が重軽傷を負いました。事件をきっかけに学校の安全対策を見直す動きが全国に広がりました。
(朝日小学生新聞2026年6月13日付)









