**あいち【愛知(県)】

県名の由来

愛知(あいち)は「あゆち」という古い言葉からきている。「海のかなたから幸せを運んでくる風」のことともいうが,はっきりしない。県名は古くからの郡名(ぐんめい)からとった。

県庁所在地

名古屋(なごや)

県の面積

5165km2

県の人口

741万人

県の代表的な伝統工芸品と祭り

伝統工芸

○有松・鳴海絞 ○赤津焼 ○常滑焼 ○名古屋仏壇 ○三河仏壇 ○豊橋筆

祭り

○国府宮はだか祭(稲沢市,旧暦正月13日) ○花祭り(豊橋市,1月4日)

位置(いち)・地形・気候(きこう)

愛知(あいち)県は,中部地方の南西部に位置(いち)し,太平洋に面している。

北東部には美濃三河(みのみかわ)高原が広がり,南西部には,木曽(きそ)川などによってつくられた濃尾(のうび)平野,矢作(やはぎ)川が流れる岡崎(おかざき)平野,豊(とよ)川が流れる豊橋(とよはし)平野がある。海岸部には,知多湾(ちたわん)・渥美湾(あつみわん)をかこむように知多(ちた)半島が南に,渥美(あつみ)半島が西につきでている。

気候(きこう)は,夏に降水量(こうすいりょう)が多く,冬に晴天がつづく太平洋側(がわ)の気候(きこう)で,黒潮(くろしお)の影響(えいきょう)を受けて,冬もわりあいあたたかい。

歴史(れきし)

むかしは県の西部を尾張(おわり)国,東部を三河(みかわ)国といった。肥沃(ひよく)な地で,畿内(きない)と関東(かんとう)をむすぶ交通の要地(ようち)でもあったので,古くからさかえた。とくに戦国(せんごく)時代は歴史(れきし)の中心舞台(ぶたい)となり,今川氏(いまがわし)・織田氏(おだし)・徳川氏(とくがわし)などが覇権(はけん)をあらそった。

江戸(えど)時代には,尾張(おわり)は徳川御三家(とくがわごさんけ)の1つ,尾張徳川(おわりとくがわ)家のおさめる尾張藩(おわりはん)となり,名古屋(なごや)が城下町(じょうかまち)として大きく発展(はってん)した。三河(みかわ)は,徳川家康(とくがわいえやす)*の出身地でもあった関係(かんけい)で,譜代(ふだい)大名や旗本(はたもと)の領地(りょうち)となった。

明治(めいじ)になって,尾張(おわり)2県,三河(みかわ)10県ができ,その後,尾張(おわり)は名古屋(なごや)県,三河(みかわ)は額田(ぬかた)県となったが,さらに1872(明治(めいじ)5)年に統合(とうごう)されて,現在(げんざい)の愛知(あいち)県が成立(せいりつ)した。

産業(さんぎょう)

愛知(あいち)県の農業は,愛知(あいち)用水・明治(めいじ)用水・豊川(とよがわ)用水にささえられて発展(はってん)してきた。農業生産額(せいさんがく)は全国第7位(い)(2009年)で,野菜(やさい)や花などを中心とした,近郊(きんこう)農業がたいへんさかんである。野菜(やさい)は,キャベツ・ハクサイ・タマネギ・トマト・ブロッコリーなどが全国1〜5位(い)の生産(せいさん)をあげ,そのほか,ホウレンソウ・ネギ・ナスなどの生産(せいさん)も多い。花も,バラ・キク・カーネーション・ガーベラなどが全国1〜4位(い)である(2010年)。とくに渥美(あつみ)半島の温室メロンや電照(でんしょう)ギク(電照栽培(さいばい))は有名である。酪農(らくのう)や養鶏(ようけい)もさかんに行われている。

愛知(あいち)県は中京工業地帯(ちたい)の中心で,工業生産額(せいさんがく)は全国第1位(い)である(2009年)。豊田(とよた)市の自動車を第一に,小牧(こまき)市や名古屋(なごや)市の航空機(こうくうき),東海(とうかい)市<の鉄鋼(てっこう),安城(あんじょう)市・刈谷(かりや)市・豊橋(とよはし)市・豊川(とよかわ)市などの機械(きかい)や金属(きんぞく)工業など,重工業が中心となっている。ほかに,一宮(いちのみや)市・津島(つしま)市・岡崎(おかざき)市>などでは繊維(せんい)工業,瀬戸(せと)市や常滑(とこなめ)市ではよう業がさかんである。

中部地方の中心都市名古屋(なごや)

名古屋(なごや)市*の人口は約(やく)218万人(2012年),周囲(しゅうい)に多くの衛星(えいせい)都市をもつ,中部地方最大(さいだい)の都市である。東京と阪神(はんしん)の中間に位置(いち)し,鉄道や高速道路をはじめ,交通網(もう)は四方に発達(はったつ)している。国の役所・企業(きぎょう)・銀行,商業施設(しせつ),大学や美術(びじゅつ)館などの教育・文化施設(しせつ)なども集まっており,名古屋(なごや)市は中部地方の政治(せいじ)・経済(けいざい)・文化の中心地となっている。

名古屋(なごや)市への通勤(つうきん)・通学者のほとんどは,名古屋(なごや)市の都心を中心とした半径(はんけい)40kmの範囲(はんい)に住んでいる。この範囲(はんい)が名古屋(なごや)大都市圏(けん)であり,せまい意味での中京圏(けん)とされる。このなかには,愛知(あいち)・三重(みえ)・岐阜(ぎふ)3県の主要(しゅよう)都市がふくまれ,その人口は約(やく)840万人にのぼる(2010年)。

一方,名古屋(なごや)の卸売(おろしうり)業の商圏(しょうけん)はもっと広く,愛知(あいち)・岐阜(ぎふ)・三重(みえ)の3県と長野(ながの)県南部,さらに福井(ふくい)・石川(いしかわ)・富山(とやま)の北陸(ほくりく)3県にまでおよんでいる。これが広い意味での中京圏(けん)で,京浜(けいひん)・阪神(はんしん)の2大経済圏(けいざいけん)と競(きそ)いあう大経済圏(けいざいけん)となっている。

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