**かごしま【鹿児島(県)】

県名の由来

桜島(さくらじま)の噴火(ふんか)に関係があるという説があるが,はっきりしない。県名は,島津(しまづ)氏がおさめていた中心地の鹿児島(かごしま)郡からとったものである

県庁所在地

鹿児島(かごしま)市

県の面積

9189km2

県の人口

171万人

県の代表的な伝統工芸品と祭り

伝統工芸品

○本場大島(おおしま)つむぎ ○川辺仏壇(かわべぶつだん)

祭り

○弥五郎(やごろう)どん祭(曽於(そお)市,11月3日)

位置(いち)・地形・気候(きこう)

鹿児島(かごしま)県は九州の南部にあり,西側(がわ)が薩摩(さつま)半島,東側(がわ)が大隅(おおすみ)半島になっている。この二つの半島にかこまれて鹿児島湾(かごしまわん)があり,その南西には,種子島(たねがしま)・屋久(やく)島・奄美大島(あまみおおしま)など,大小20あまりの島々がつらなる。県の土地の大半は,霧島(きりしま)山・桜島(さくらじま)・開聞岳(かいもんだけ)などの火山灰(ばい)でできたシラス台地である。

川は,霧島(きりしま)山地から西へ流れている川内(せんだい)川,大隅(おおすみ)半島の肝属(きもつき)川と菱田(ひしだ)川をのぞいては小さく,まとまった平地も,川内(せんだい)川流域(りゅういき)の大口盆地(おおくちぼんち)と川内(せんだい)平野のほかはほとんどない。

気候(きこう)は,大口盆地(おおくちぼんち)のように,夏は暑く冬は寒い内陸性(ないりくせい)の気候(きこう)のところもあるが,全体的(ぜんたいてき)にあたたかである。南の島々は,冬もあたたかく,霜(しも)のおりない亜熱帯性(あねったいせい)の気候(きこう)である。鹿児島(かごしま)県は,台風の通り道にあたり,大きな被害(ひがい)を受けることも少なくない。

歴史(れきし)

大和政権(やまとせいけん)が,九州南部に住んでいた隼人(はやと)族をおさめて,薩摩(さつま)国と大隅(おおすみ)国が成立(せいりつ)したのは,8世紀(せいき)初めのことである。平安時代には両国とも藤原氏(ふじわらし)の荘園(しょうえん)となっていたが,鎌倉(かまくら)時代に島津氏(しまづし)が守護(しゅご)となって以後(いご),明治(めいじ)になるまで島津氏(しまづし)の支配(しはい)がつづいた。江戸(えど)時代には,薩摩藩(さつまはん)は琉球(りゅうきゅう)を支配(しはい)して,中国貿易(ぼうえき)で大きな利益(りえき)をあげていた。

明治維新(めいじいしん)後の廃藩置県(はいはんちけん)によって,薩摩藩(さつまはん)のほとんどは鹿児島(かごしま)県となり,鹿児島(かごしま)市に県庁(けんちょう)がおかれて現在(げんざい)にいたっている。

産業(さんぎょう)

鹿児島(かごしま)県の第1次産業(さんぎょう)人口の割合(わりあい)は約(やく)10%(2010年),農業生産額(せいさんがく)は,北海道(ほっかいどう),茨城(いばらき)県,千葉(ちば)県についで全国4位(い)である(2009年)。シラス台地が多いため,農業は畜産(ちくさん)と畑作が中心である。とくに畜産(ちくさん)はさかんで,その生産額(せいさんがく)は農業生産額(せいさんがく)の約(やく)6割をしめる。

畑作物では,サツマイモの生産量(せいさんりょう)が全国1位(い),ジャガイモ・サトイモ・カボチャ・ダイコンや,施設栽培(しせつさいばい)のピーマンの生産量(せいさんりょう)が2〜6位(い)となっている。ほかに,茶・ナタネ・葉タバコなどの工芸(こうげい)作物の生産(せいさん)もさかんである(2010年)。

工業は,畜産(ちくさん)物やデンプンなどを中心とした食料(しょくりょう)品工業が中心だったが,近年は,鹿児島(かごしま)空港周辺(しゅうへん)にIC工場,鹿児島湾臨海埋(かごしまわんりんかいう)め立て地に製材(せいざい)・機械(きかい)・金属(きんぞく)などの工場が進出し,工業生産額(せいさんがく)もふえてきた。

日本の畜産基地鹿児島(ちくさんきちかごしま)県

鹿児島(かごしま)県では,特産(とくさん)のサツマイモなどを飼料(しりょう)に,昔からブタの飼育(しいく)がさかんだったが,日本人の食生活が変化(へんか)し,肉類(るい)の消費(しょうひ)が大きくふえるようになって,その規模(きぼ)が急速(きゅうそく)に拡大(かくだい)した。1970(昭和45)年ごろから,商社やスーパーなどの資本(しほん)による大規模飼育(きぼしいく)も行われるようになり,ブタだけでなく,肉用牛やブロイラーの飼育(しいく)も急速にふえた。

ブロイラー・ブタの飼育(しいく)数は全国1位(い),採卵鶏(さいらんけい)・肉用牛は2〜3位(い)で,鹿児島(かごしま)県は日本第1の畜産基地(ちくさんきち)となった(ブロイラー2009年,ほか2011年)。なかでも,大隅(おおすみ)半島の笠野原(かさのはら)台地一帯(いったい)は大畜産地帯(ちくさんちたい)となっている。また,鹿児島(かごしま)県特産(とくさん)の黒ブタは,とくに味がよく,食肉店やスーパーマーケットなどでは高級品として高い値段(ねだん)で販売(はんばい)されている。さらに,近年,高級品種(ひんしゅ)である黒牛,食肉鶏(けい)のサツマシャモなどの人気も高まっており,鹿児島(かごしま)ブランドの畜産(ちくさん)品の評価(ひょうか)は高い。

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