(1907〜1964)アメリカ合衆国の海洋生物学者・作家。ペンシルベニア州スプリングデールに生まれる。ペンシルベニア女子大,ジョンズ=ホプキンス大学大学院にて生物学を学ぶ。漁業局(後の魚類野生生物局)に勤務するかたわら,執筆活動を始める。『潮風の下で(Under The Sea Wind)』,『われらをめぐる海(The Sea Around Us)』を相次いで発表し,文筆業に専念する。当時広く使用されていたDDTをはじめとする殺虫剤,除草剤などの化学物質が,われわれ生物や環境にあたえる影響をあらわした『沈黙の春(Silent Spring)』を1962年に発表し,世界的なベストセラーとなった。『沈黙の春』は地球環境問題を考える上でのバイブルとなっている。