けいしきけいようし【形式形容詞】 形容詞(けいようし)のうち,もともとの形容詞(けいようし)としての意味がうすれ,他の語について補助的(ほじょてき)に用いられるもの。(1)「時間があまりない」(2)「時間が正確(せいかく)でない」の「ない」はどちらも形容詞(けいようし)だが,(1)の「ない」が言葉の本来の意味を表しているのに対し,(2)の「ない」は打ち消しの意をそえる働(はたら)きしかしていない。このように補助的(ほじょてき)に用いられる形容詞(けいようし)をさす。「補助形容詞(ほじょけいようし)」ともいう。 用例 「新しい本とかえてほしい」の「ほしい」,「食べてよいのは野菜(やさい)だけだ」の「よい」など。