もののふのみち【武士の道】 鎌倉(かまくら)時代の武士(ぶし)の発生から,江戸(えど)時代になるまで,武士(ぶし)の規範(きはん)とされた考え方。武士(ぶし)の発生とともに,御恩(ごおん)・奉公(ほうこう)の契約(けいやく)によってなりたつ主従関係(しゅじゅうかんけい)や,戦(たたか)いのなかでの忠義(ちゅうぎ)や武勇(ぶゆう)といったものが,1つの規範(きはん)として尊重(そんちょう)されるようになり,それを「もののふの道」「武者(むしゃ)の習(ならい)」とよぶようになった。江戸(えど)時代になり,朱子学(しゅしがく)によって理論(りろん)化され,道徳(どうとく)としての「武士道(ぶしどう)」にかわっていった。