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アリはどうして小さいの

アリはどうして小さいの

アリは本当(ほんとう)(ちい)さな(からだ) をしています。日本(にほん)では、 一番(いちばん)(おお)きな種類(しゅるい)のアリの(なか)の、一番(いちばん)(おお)きな女王(じょおう) アリでさえ、18mmほどしかありません。 (ちい)さな種類(しゅるい)のアリになると、成長(せいちょう)したものでも、体全体(からだぜんたい)(なが)さが2mmにもならないのです。

アリが、どうしてこのように(ちい) さいかというと、そのひみつは、まずアリが 昆虫(こんちゅう)だということです。昆虫(こんちゅう)は、(からだ)(なか)()(ほね)がありません。(ほね)(おな)性質(せいしつ)のものは、すべて(からだ)のまわりのかたい(かわ)になっています。背骨(せぼね)がないということは、つまり、(からだ)をささえる(はしら)がないということです。そのために、あまり(おお)きくなると、(うご)けなくなってしまいます。ですから、(おお)きくなれないのです。
反対(はんたい)に、(からだ)(ちい)さいことの利点(りてん)はたくさんあります。まず、()(もの)がほんの(すこ)しですむということ。また、(たまご)から(おや)になるまで、それほど()にちがかからないということなどです。それで、たくさんの仲間(なかま)が、せまいところに()をつくり、(ちから)() わせてくらしていくことができるのです。昆虫(こんちゅう)(なか)には、アリよりもずっと(おお)きなものもいますが、もしアリが、カブトムシのように、 (おお)きかったならば、(つち)(なか)に、(おお)きなトンネルをつくらなければならず、とても大勢(おおぜい)でくらすのは無理(むり)になってしまいます。

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