アリはどうして小さいの
アリは
アリが、どうしてこのように小 さいかというと、そのひみつは、まずアリが 昆虫だということです。昆虫は、体の中に背骨がありません。骨と同じ性質のものは、すべて体のまわりのかたい皮になっています。背骨がないということは、つまり、体をささえる柱がないということです。そのために、あまり大きくなると、動けなくなってしまいます。ですから、大きくなれないのです。
反対に、体が小さいことの利点はたくさんあります。まず、食べ物がほんの少しですむということ。また、卵から親になるまで、それほど日にちがかからないということなどです。それで、たくさんの仲間が、せまいところに巣をつくり、力を合 わせてくらしていくことができるのです。昆虫の中には、アリよりもずっと大きなものもいますが、もしアリが、カブトムシのように、 大きかったならば、土の中に、大きなトンネルをつくらなければならず、とても大勢でくらすのは無理になってしまいます。