こまがたけ【駒ヶ岳】

(1)北海道(ほっかいどう）の渡島(おしま）半島東岸，内浦湾(うちうらわん）にのぞむ円すい形火山。渡島富士(おしまふじ）ともいう。噴火(ふんか）のさいには溶岩(ようがん）や軽石をたびたび噴出(ふんしゅつ）したので，ふもとには，それらが広く分布(ぶんぷ）している。高さ：1131m。

(2)長野(ながの）県南部，木曽山脈(きそさんみゃく）中の最高峰(さいこうほう）。通称(つうしょう）は木曽駒(きそこま）。古くから信仰(しんこう）の山として知られた。山頂(さんちょう）の東側(がわ）にはカール（氷河(ひょうが）の侵食(しんしょく）によってできたくぼ地）が見られる。高山植物が多い。高さ：2956m。

(3)山梨(やまなし）県と長野(ながの）県の境(さかい），赤石山脈(あかいしさんみゃく）の北部にある山。通称(つうしょう）は甲斐駒(かいこま）。古くから信仰(しんこう）の山として知られ，登山者が多い。高さ：2967m。

(4)秋田県(あきたけん）の岩手県(いわてけん）境(きょう）近くにあり，東日本火山帯(たい）に属(ぞく）する火山。標高(ひょうこう）1637m，安山岩からなる二重式火山。男岳(おだけ）は外輪(がいりん）山で，女岳(めだけ）が中央火口丘(きゅう）になる。1970（昭和45）年9月に36年ぶりに突然噴火(とつぜんふんか）し，噴煙(ふんえん）と火山弾(だん）を30mの上空にふきあげた。◇北海道渡島(ほっかいどうおしま）半島の駒ヶ岳(こまがたけ）も同じ火山帯(たい）に属(ぞく）する成層(せいそう）火山である。