電気の流れを電流という。電流の強さは,導体の断面を単位時間に流れる電気量で表される。単位はA(アンペア)。
〔電流の強さ〕
真空中で,1mはなれている2本の平行な
導線に同じ強さの電流を流したとき,
導線1mあたりにはたらく力が2×10
-7N(ニュートン)のとき,この電流を1Aと定める。
〔電流と電子の動き〕
電流は,+の電気の多いほうから-の電気の多いほうへ流れるときめられた。その後,電流の作用が電子によるものであることがわかったが,電子は-の電気なので,電流の向きと,電子の
移動する向きは
逆向きになる。つまり,電池をつないだ回路では,電流は+
極から-
極の向きに流れ,電子は-
極から+
極の向きに
移動する。
コーチ
直列つなぎの回路では,どの
位置でも同じ電流が流れ,
並列つなぎの回路では,全電流は,
各回路の電流の和になる。