アフリカの中央部にある内陸国。政体は共和政で,元首は大統領。首都ンジャメナ。北部はサハラ砂漠南端にあたる砂漠と山地,西部はチャド湖を中心に湿原が広がり,南部はシャリ川流域の肥よくな農耕地帯。耕作可能な土地は2%にすぎない。北部は乾燥し高温,南へ行くほど雨量が多く,温和な気候になる。アフリカでもまずしい国の1つで,中部の牧畜と南部の綿花栽培が主産業。チャド湖や川からとれる魚の量は年間7万tに達する。ウラン・ボーキサイト・石油などの地下資源があり,油田の開発が進められている。1910年フランス領赤道アフリカに編入され,1960年に独立。面積:128.4万km2,人口:1123万。
〔国名の由来〕
「湖」を意味する。この国にはチャド湖をはじめ多くの湖や
沼が
分布。
〔国旗の由来〕
青は空と
希望,黄は太陽と
砂漠,赤は
勤労精神を表す。
旧宗主国フランスとのむすびつきの強さを
示したデザイン。